みなさん、こんにちは。
武田塾五井校です。
今回は大学入試で頻出の古典作品について紹介します。
大学入試の古文とは!?
大学入試の国語では、①現代文 ②古文 ③漢文 という三つの分野から出題されます。
例として、大学入学共通テストでは、
出題方法:「国語総合」の内容を範囲とし、 近代以降の文章、古典(古文、漢文)を出題する。 試験時間:80分 配点:近代以降の文章(2問100点) 古典(古文(1問50点)、漢文(1問50点)) |
となっています。
一般的に、現代文は文章量や設問数が多く、本文の内容も複雑であるため、
より正確に読解することが求められ、時間がかかってしまいがちですが、
古文や漢文は比較的文章量も少なく、本文の内容も比較的単純であるため、
おおまかな流れを把握することで、効率的な読解に繋がります。
つまり、、
あらかじめ作品ごとの概要を勉強しておくことで、
本番での大きなアドバンテージとすることができるのです。
古典作品12選
では、実際の大学入試で頻出の古典作品について代表的な12の作品を紹介します。
竹取物語
竹取の翁によって光り輝く竹から発見されたかぐや姫。
この世のものとは思えない程に美しく成長し、五人の公達や帝から求婚されるが、
自らの記憶を取り戻し、月の都へと帰って行く。
○現存する最古の物語。
○平安時代前期に成立したが、正確な成立年や作者は不明。
○『源氏物語』では「物語の出来始めの祖」とも評される。
伊勢物語
平安時代初期に実在した貴族である在原業平を思わせるような主人公。
恋愛を中心とした主人公の生涯を和歌によって描く。
○平安時代に成立したが、正確な成立年や作者は不明。
○モデルとされている在原業平は平安時代前期の貴族・歌人であり、
六歌仙や三十六歌仙にも数えられる。
源氏物語
前半は光源氏を主人公、後半は光源氏の子孫を主人公として、
平安時代の貴族社会を恋愛や政治等の観点から描く。
○全54帖で、最後の10帖は「宇治十帖」と呼ばれる。
○平安時代中期の1000年頃に成立。作者は紫式部。
○紫式部は藤原道長の娘である彰子に仕えた女房である。
○「あはれ」の文学と評される。
栄花物語
第59代の宇多天皇から第73代の堀河天皇までの15代約200年間を
藤原道長を中心とした藤原北家の栄華を称賛しながら描く。
○全40編で、正編30編では藤原道長、続編10編ではその子孫の生涯が描かれる。
○平安時代に成立したが、正確な成立年や作者は不明。
○女性によって書かれたとする説が有力である。
○仮名文字を用いて編年体で書かれる。
大鏡
第55代の文徳天皇から第68代の後一条天皇までの14代176年間を
190歳の大宅世継と180歳の夏山繁樹という二人の老人が語り合う。
○平安時代後期の院政期に成立。作者は不明。
○「四鏡」の最初の作品。
○紀伝体で書かれる。
土佐日記
作者である紀貫之が、土佐での国司の任期を終えて京都へ帰るまでを
ユーモア溢れる表現で描く。
○現存する最古の仮名日記。
○平安時代前期の935年頃に成立。作者は紀貫之。
○女性に仮託するという方法で仮名文字を用いて書かれる。
○冒頭は「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。」
蜻蛉日記
作者である藤原道綱母が、その夫であり浮気性な藤原兼家と
その子供であり溺愛する藤原道綱との生活を描く。
○現存する最古の女流日記。
○平安時代前期の974年頃に成立。作者は藤原道綱母。
更級日記
作者である菅原孝標娘が、少女時代の思い出、結婚や出産、
夫の死、子供の巣立ち、といった自らの生涯を回想する。
○平安時代中期に成立したが、正確な成立年は不明。作者は菅原孝標娘。
○菅原孝標娘は菅原道真の玄孫であり藤原道綱母の姪である。
○少女時代に『源氏物語』を読んだ様子が描かれる。
枕草子
作者の清少納言が、宮中での見聞を記した「日記的章段」、
事物を列挙した「類聚的章段(物尽くし)」、自然や人間への感慨を述べた「随想的章段」という三つの内容に分けて描く。
○「三大随筆」の一つ。
○平安時代中期の1000年頃に成立。作者は清少納言。
○清少納言は藤原道長の娘である定子に仕えた女房である。
○「をかし」の文学と評される。
○冒頭は「春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは、すこしあかりて、
紫だちたる雲のほそくたなびきたる。」
方丈記
作者の鴨長明が、晩年に京の郊外の一丈四方(方丈)の庵に住みながら
観察し記録した世間の様子を描く。
○「三大随筆」の一つ。
○鎌倉時代前期の1212年に成立。作者は鴨長明。
○冒頭は「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。」
○世俗を逃れた隠者による無常観が底流に流れる。
徒然草
作者である吉田兼好が、人生、友情、恋愛、仏道、自然、等について
ユーモアや皮肉を交えて描く。
○「三大随筆」の一つ。
○鎌倉時代後期の1331年頃に成立。作者は吉田兼好(卜部兼好・兼好法師)。
○冒頭は「つれづれなるまゝに、日くらし硯に向かひて、
心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、
あやしうこそ物狂ほしけれ。」
○世俗を逃れた隠者による無常観が底流に流れる。
平家物語
平家の栄枯盛衰や貴族の没落と武士の台頭の過程を
保元の乱や平治の乱、源平の争乱、等の戦乱の様子を中心に描く。
○鎌倉時代に成立したが、正確な成立年や作者は不明。
○信濃前司行長によって書かれたとする説が有力。
○盲目の琵琶法師によって琵琶を弾きながら節を付けて歌う平曲という形で語られる。
○冒頭は「祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
奢れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
猛き者もつひにはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。」
最後に…
以上が、大学入試で頻出の古典作品についての紹介です。
大学入試の古文では、古文単語や古典文法の勉強が最も重要ですが、
古文を深く理解し、更なるレベルアップを図るためには、
あらすじ、成立年代や作者、作品の特徴、等の文学史に関する知識の勉強も不可欠です。
今回は簡単にしか紹介できませんでしたが、
「古典作品についてもっと知りたい!」
「古文が好き!」「
古文を得意になりたい!」
という方、是非一度武田塾五井校へいらしてください。
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