みなさんこんにちは!
武田塾五井校です。
受験科目に理科を使う事までは決まっているみなさん。
その中でどの科目を選択するかは固まっていますか?
化学、物理、生物、地学の4つの中から1つ、あるいは2つ選択するとなると、
迷ってしまう人も多いと思います。
2年生で受験を意識するならそろそろ最終的な決定をしなければならない時期ではないでしょうか?
そこで今回は理科の選択科目について、それぞれの科目の特徴やどのような人に向いているかについて、
現役の医学部生講師の目線からお伝えします!
<目次> 2.科目の特徴 |
1.各科目の選択者の人数
独立行政法人大学入試センターによると、
理科の各科目のセンター試験(現:大学入試共通テスト)受験者数は
下の表のようになっています。
平成30年度 | 平成31年度 | 令和2年度 | |
化学 | 204,543 | 201,332 | 193,476 |
物理 | 157,196 | 156,568 | 153,140 |
生物 | 71,567 | 67,614 | 64,623 |
地学 | 2,011 | 1,936 | 1,684 |
化学、物理を選択する受験者が多く、
地学を選択する受験者はかなり少ないことが分かります。
一般的には、受験者の多い科目を選択することが無難です。
というのも、選択者数が多い科目の方が、参考書や情報が充実している可能性が高いからです。
また、勉強法が分かりやすかったり(普及しており)、周囲に選択している友人が多いため、
分からない箇所を教えあうことができるという点でも、
受験者の多い科目を選んでおくことはメリットが大きいです。
2.科目の特徴
まずは、それぞれの科目の特徴(メリット・デメリット)をお伝えします。
2-1.化学ってどんな科目?
化学は、4つの科目の中で最も選択者の人数が多い科目です。
化学のメリットとしては、受験可能な大学が多いことや点数が比較的安定しやすいことなどが挙げられます。
恐らくほとんどの高校で、理系の生徒の多くが化学を選択しているのではないでしょうか。
一方、化学のデメリットとしては、煩雑な数値計算によって答えを求め、
答えが正しいかどうかという基準で(基本的に途中式は見られずに)採点されるため、
計算力が点数に直接反映されやすいという傾向があります。
言い換えると、化学的な知識が備わっていて、きちんと理解をしていても、
本番のテストで計算ミスなく答えを導かなければ良い点数は見込めないということです。
ですので、化学を受験科目として使う人は、日ごろの勉強の中で計算ミスをしたときに、
「途中式があっているから大丈夫」
などと楽観的にとらえるのではなく、
きちんと答えを合わせる練習をしておかなければなりません。
化学は暗記した知識や理論に基づいて、計算式を立てるという特徴が他の科目に比べて強いです。
そのため、暗記も計算もどちらも器用にこなす能力が要求されます。
2-2.物理ってどんな科目?
物理は、化学の次に選択者の人数が多い科目です。
物理のメリットとしては、数学と勉強法が似ていることが挙げられます。
抽象化された定理の意味を理解し、
個別の事象に当てはめていくというプロセスを踏むことは物理も数学も同じです。
理系の受験生は数学を学習するでしょうから、
数学の勉強法を適用することができるということは大きなメリットになります。
また、満点を狙いやすいということも、物理を選択することのメリットの一つです。
物理で学習する定理の数は比較的少ないですし、
ある公式から他の公式を導くことができる場合もあります。
ですので、最も満点ないしそれに近い点数を取る受験生の割合が高い科目は物理と言ってよいでしょう。
一方、物理を選択することのデメリットは、数学に苦手意識があるとつまづきやすいということです。
先ほど述べたように、物理と数学は考え方が似ており、
また、物理においても数学で学習する数式やその演算が登場するので、
数学が苦手だと物理をマスターするのに時間がかかってしまうかもしれません。
2-3.生物ってどんな科目?
生物は、化学、物理と比べると選択者数は比較的少ないです。
生物のメリットは、コツコツと暗記を積み重ねれば安定した点数が取りやすいということです。
生物では、基礎的な用語を問う問題が出題されることも少なくありません。
ですから、確かな知識を身に付けることができれば、安定した得点を見込めるようになります。
また、医療系の学部に進学することを考えている人は、
生物を選択していると大学入学後に有利にはたらくことが多いです。
これについては後程詳しく説明します。
生物のデメリットは、満点もしくは満点近くを狙うのが難しいということが挙げられます。
生物では、単なる知識を問うだけでなく、
知識を基に論述するという問題が出題されることがあったり、
(大学によって異なります。自分の志望校の過去問をきちんと参照しましょう)
知らない知識が出題されるとその時点でお手上げとなるため、
どうしても満点近くを獲得することが困難になります。
また、暗記量が多いことも生物のデメリットとして挙げられます。
例えば物理では、最低限の法則を押さえておけば解ける問題も少なくありませんが、
生物では個別の知識をきちんと押さえておかなければならないことが多いです。
また、記述論述力を鍛えておく必要もあります。
もちろん、化学等でも論述問題が出題されることはありますが、
生物の方がその割合が高く、文字数も多い可能性が高いと考えてよいでしょう。
2-4.地学ってどんな科目?
地学は、他の3科目に比べて、選択者数が極めて少ないです。
地学のメリットとしては、暗記量、計算量が少なくて済むということが挙げられます。
地学では、地層、岩石、地震などの分野が出題されますが、日常生活で身近に存在するテーマを扱うことが多く、
また、中学校の理科で学習することも多いため、取り組みやすいと感じる人も多いかもしれません。
一方、地学のデメリットは、需要の少なさからくる勉強の難しさと万能な受験科目ではない点です。
他の科目と比較して参考書も過去問の量も少ないため、十分な演習量の確保が難しくなります。
また、地学を入試科目として選択できない大学も多いのでその場合には
そもそも選択肢に入らない、という問題があります。
3.医学部生は高校時代どの科目を選択していた?
私は現在医学部に通っていますが、その視点から、
周囲の友人がどのような科目を選択していたかということについて書こうと思います。
結論としては、「最も多いのは物理・化学選択で、2番目に多いのは化学・生物選択である」ということです。
医学部に合格することを最優先に考え、最も点数を取りやすいという基準で考えた結果、
このような結果になったのだと考えられます。
しかし、生物を学習せずに医学部に入学する学生が多いものの、
医学部に入学したのちに最も重要となる科目は生物です。
というのも、大学入学後には多くの大学で生物の授業がありますし、
高校生物が大学で学習する生物の基盤になっていることが多いからです。
また、基礎医学科目として学習する免疫学、生化学なども生物の知識が基盤になっていることが多いです。
もちろん、生物を選択していようがいまいが、
大学入学後に新たに生物の勉強をしなければいけないことに変わりはありません。
ただ、一度高校で生物の基盤を学習している方が新たに学習を進める際に有利になる
ことは言うまでもないでしょう。
4.結論 ~結局どの科目を選択すればいいの?~
どの科目を選択すべきかは、もちろん、個人の得意不得意や何を重視するかによって変わってきますが、
周囲を見て感じることは圧倒的に物理、化学を選択している人が多いということです。
これは、医学部でもそうでなくても同じだと思います。
ですから、特別な理由がない限り物理、化学を選択するのが無難ではありますが、
大学入学後の進路を考えたり、個人の好き嫌いを考えたりして、
これ以外の組み合わせを選択するのも全然アリです。
結局は、自分の得意不得意を加味して考えて選択することをお勧めします。
ただ、一つ注意すべきポイントは、
自分の選択した科目が本当に受験科目として利用することができるかどうかということです。
せっかく時間をかけて勉強していても、そもそもその科目を利用できなければ元も子もありません。
ですから、志望校を変更する可能性のある人や、複数の大学を受験する可能性のある人は、
入念な下調べが必要不可欠ということになります。
皆さんが、自分に合った科目を選択され、目標の進路を実現されることを願っています!
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