こんにちは、武田塾岐阜校です。
今回は、古典の基礎の勉強法についてまとめました!
「覚えるだけ」といわれる科目ですが、何を意識して覚えていけばいいのかポイントがあります。
オススメの参考書も紹介しているのでぜひ参考にしてみてください!
古文は学校の勉強ではそもそもできるようにならない!?
その理由は学校の古文の授業内容によるものです。
学校の古文の授業内容といえば、教科書の古文の文章を現代語訳を行うという形式が多いですよね。
でも、この勉強法では成績はあがりません。
古文の文章とは、 専門家でも意見がわかれるくらい全文正しく解釈することは不可能といわれています。さらに入試では時間制限がるため試験時間内で入試の古文を正確に全訳することは不可能です。
また、全訳を行ったとしても古文は省略が多いです。
問題の解説でも、実際の文章よりも現代語訳されたもののほうが文量が多いです。
これはなぜかというと、主語・目的語・客体などが抜けています。こういったものを全部補って現代語訳をすると圧倒的に量が多くなります。
つまり、現代語訳をやったとしても省略が補えなければ誰がこの動作をしたのかわからず文章の意味がわかりません。
なので、古文の勉強のポイントは「省略を補い、古文のストーリーを理解する」ことです。
古文のポイント「省略を補う」について
① 最初に登場人物を把握する
② この状況でこの動作をしたのはこの人しかいないと推測する
③ 省略を補いながら文章を読んでいく
他には、敬語を利用すると省略を補うことができます。
古文では、天皇など高貴な人が登場があったりまします。 こういったものも敬語を利用するとストーリーが把握しやすいです。
このように、「省略を補い」ながら「ストーリーを理解」する勉強が古文の成績を上げるカギとなります。
古文の勉強ステップ
勉強の流れ以下の通りです。
① 古典単語の暗記、古典文法の暗記
② 古文の文章の読み方を学ぶ!
③ 古文の文章を読む!
古文の単語の暗記
オススメの参考書は、
● 読んで見て覚える古文単語315
● ゴロゴ古文単語
古文単語の覚え方は基本的に英単語と同じです。
古文単語をみてスラスラ意味が言えるように繰り返し覚えていきましょう!
ただ、英単語の覚え方と違う点が1つあります。
英単語は、1語1訳を覚えればOKですが、 古文単語の暗記では「意味を複数覚えること」です。
古文単語は一単語につき意味が複数ある場合は、それぞれ暗記する!
その理由としては、古文単語には真逆の意味を持つものがあるためです。
例えば、「いみじ」には3つの意味があります。
① 並々でない
② よい・素晴らしい
③ ひどい
特に②③は真逆の意味です。 訳を取り違えると文章の内容をも真逆になります。
プラス・マイナスの意味も含めて古文単語は複数覚えていきましょう!
古典文法の暗記
使う参考書は「講義系参考書」と「問題集」の2冊です。
お勧めの参考書は、
★ 講義系参考書
● 富井の古典文法をはじめからていねいに
● 1冊読むだけで古典文法の基本&覚え方が面白いほど身に付く本
★ 問題集
● やさしく分かりやすい古典文法
● ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル
講義系の参考書は、古典文法の理屈を教えてくれるものです。
問題集に関しては、実際に問題を解いていくためのものです。
勉強の流れとしては、
① 講義系参考書を読んで理屈を理解
② 古典文法を一旦暗記する
③ 問題集にチャレンジ(演習!)
古典文法で覚える必要があることは、
動詞・形容詞・形容動詞・助動詞・助詞です。
特に、助動詞は種類が多いので、
・意味
・接続
・活用
・意味の使い分け
この4つを覚えればバッチリです。
識別の問題では、どこを確認すれば識別できるのかを判断のポイントと一緒に覚えてください。
なんとなく雰囲気で解くのはNGです。
文法の重要事項を暗記して、問題演習を行い、正解の根拠まで言えるようにしていきましょう!
何度も唱えながら暗記するのがオススメです。
古文の文章の読み方を学ぶ!
ここまでで古文単語と古典文法の基礎固めをしました。
ここからは実際の古文を読んでいくのですが、その第一段階として古文の文章の読み方を学びます。
お勧めの参考書は、
● 富井の古文読解をはじめからていねいに
● 1冊読むだけで古文の読み方&解き方が面白いほど身に付く本
この参考書では、古文を勉強するポイントでもあった省略の補い方について学んでいきます。
古文の文章を読む!
古文の文章の読み方を学んだあとは、実際に古文の文章を読んでいきます。
おすすめの参考書
● 古文上達 基礎編 読解と演習45
● 岡本梨奈の古文ポラリス[1 基礎レベル]
ここでの目標は、
省略を補いストーリーを正しく理解することです。
問題の正答率は、ストーリーが理解できれば高くなってきます。
古文演習のオススメの勉強法
① 登場人物の人物関係図を書く
→ 登場人物の関係を整理する作業です。
② 動詞に〇を付けて、全ての主語を書く
→ 誰が何をしたのかなどを前後関係から推測して書き込んでいきます。
③ 文章の展開をマンガ風にイラスト化する。
→文章を読んでマンガ化できれば実際の内容が理解できている証拠です。
古文の文章が理解できていない原因は、内容がイメージできず全体像をつかめないことです。
現代語訳を見る前に与えられた問題の情報だけで①~③のステップができたら文章のストーリーを理解していることになります。
勉強法を試してみて、
→ 現代語訳や解説と見比べる
→読み間違えたところを修正する
というステップをふめば確実に古文が読めるようになってきます。
まとめ
古文の勉強のポイントは「省略を補い、古文のストーリーを理解する」ことです。
そのための勉強法を実践しよう!
古文勉強法の動画のあるので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
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