こんにちは!
武田塾岐阜校の小林です。
今回は、共通テストの「化学」の対策(無機)について、お伝えします!
・化学の有機の対策についてはこちら
【共通テスト対策】有機化学の勉強法【鎌田の有機化学の講義】
この記事がオススメな人◎
・現時点の化学の点が40点くらいで、とにかく1日で何点か上げたい人。
・理論化学の計算が苦手な人(今から計算問題の対策しても、点数が取れるか分からない人)
・無機化学にあんまり時間をかけたくない人
・暗記を最小限にしてコスパよく覚えたい人
この記事がオススメでない人
・化学に沢山時間を割けるよって人
・化学で8割以上の高得点を狙ってる人
・覚えるより理解する方が得意な人
・理論化学が怪しすぎて「イオンってなんだっけ?」レベルな人
これらに該当する人は、理論や有機を優先する方がオススメです。
共通テスト対策 「無機化学で覚えておきたい事」
こちらの動画で「化学はとりあえずやっとくなら無機」とお伝えしましたが「でも結局、無機化学の何を覚えたらいいの?」と思ってる方も多いと思います。
そこで今回、Doシリーズ「福間の無機化学の講義」より
"無機化学でこれだけは覚えておきたい"
という項目を列挙してみました。
共通テストの方針である
「思考力・判断力・表現力」
に基づき、項目を絞ってピックアップしましたので、
「無機化学の量が多過ぎてヤバい!覚えきれない!」
という人は、参考にしてみて下さい。
共通テスト対策で「最優先で覚えたい」無機化学の項目
さて、まずは無機化学の中で「最優先で覚えたい」項目です。
無機化学の中で、特に「思考力」「判断力」に関わるものを選びました。
これらは、福間の無機化学の別冊を使ってサクッと覚えましょう!
所要時間:1~2時間
注:記載のページ数は4訂版の福間の無機化学の講義のものです。
①イオン化傾向
福間:別冊P31
反応の理屈として頻出です。理論でもバリバリ使うので順番だけは100%覚えて下さい。
不動態と王水もカッチリ覚える。酸素、水、酸との反応は余力があったら覚えたい。
*「イオン化傾向」という言葉の意味が良く分からない、という人は暗記する前に、理論化学で用語を調べましょう
②イオン分析(沈殿するイオンの組み合わせ、錯イオン)
福間:別冊P33
無機の「思考力」「判断力」を問う問題といえば「イオン分析」!
29年の試行テストにも、ガッツリ出ています。必ず覚えておきたい!
なので、福間別冊P33は、ページをまるごと覚えましょう。
なお、このページは赤シートを使って覚えてはいけません。
この別冊のページをまるごと全部書けるようにして下さい。
*水酸化物イオンと硫化物イオンはイオン化傾向を踏まえて覚えましょう
*他は本冊子に書いてあるゴロ合わせを使って覚えましょう。ついでに色も覚えれます。
*「この知識をどう使うの?」という人は、本誌P88「イオン分析」を読みましょう。
③酸化剤・還元剤
福間:別冊P32
ありとあらゆる所で出てくる酸化剤・還元剤。
覚えたらすぐ点数に結びつくかといったら微妙な所ですが、覚えていて損はありません!
反応前と反応後の物質を両方覚えましょう。
注意:半反応式の作り方が怪しい人は鎌田の理論化学か宇宙一シリーズの理論の「半反応式の作り方」の所を必ず見ておく
④色
福間:P34、P37
物質の「判断」に使われるので、覚えておきたいです。
全部覚えるのキツイ!と言う人は「炎色反応」と「水溶液」と「酸化剤・還元剤に関わるヤツ」(Mn、Crなど)だけはカッチリ覚えておいて下さい。P37の気体の色も必ず覚えること。あとは「あ、問題で聞かれたことあるなぁ」というヤツを随時覚えていこう。(酸化銅の黒or赤とかよく見ますね。)
⑤気体の検出
福間:P37⑩
こちらも物質の「判断」に関わるため、思考力タイプの問題でよく出ます。100%覚えておこう。
共通テスト対策で「優先して覚えたい」無機化学の項目
こちらは福間本冊子もガッツリ使う「暗記」の範囲になります。
「頻出の暗記事項」が多めです。「思考力」「判断力」からはやや離れますが、覚えておきたい所です。
所要時間:2~4時間
⑥有名な製法たち
福間:本冊子+別冊P38~P45
製法は色々あって覚えるの大変なので、とりあえず「名前が付いてるヤツ」だけは覚えましょう。
それぞれ
・何の製法か
・大体どんな作り方するか
は把握しておきたいです。
例)
・アンモニアソーダ法P121
・融解塩電解P139
・Feの工業的製法P145
・接触法P170
・ハーバー・ボッシュ法P176
・オストワルト法P176
ただし
・NAOHのイオン交換膜法
・Cuの工業的製法
は、理論(電気分解)の「陽極と陰極の反応」(鎌田の理論化学なら本誌P200-201)の暗記を先にして下さい。
⑥気体の発生装置・乾燥剤・捕集装置
福間:本誌P111
捕集装置の上方、下方、水上などの判断は出来るようにしておきたい。
乾燥剤は、最低限の理屈だけは覚えておこう。
⑦メッキと合金
福間:本誌P144、P153
覚える場合は、必ず「用途もセット」でカッチリ覚えておくこと。
共通テスト対策で「出来れば覚えておきたい」無機化学の項目
ここからは「もし時間に余裕があれば覚えておきたい」項目です。
そろそろコスパが悪くなってくるので、理論や有機優先した方がいいかも?
鉄イオンの検出
福間:本誌P91
他のイオン分析よりはちとマイナーですが、余力あれば覚えておきたい。
各元素の特徴
福間:本誌P116~187
ここまで来るともはや量が膨大になるので、理論や有機とバランス考えつつ、覚えれるだけ覚えておきましょう。
武田塾生なら「リードLightノートでやったな」という項目など、有名どころだけは覚えておきたい。
あとはマーク演習しながら、出て来たものはインプットしていきましょう。
無機の対策は以上になります!
共通テスト対策で、化学反応式は覚えた方がよいのか?
ここまで来て、
「あれ?化学反応式って覚えなくていいの?」
と思った方もいるかもしれませんが、
・共通テストでは単純な暗記を問う問題が減っており、単体で出題される事は少なそう
・福間の序盤の方に書いてある化学反応式のルールの所は「理論化学」の知識も必要
・単純に量が多い
という事で、省いています。
有名どころの反応は「各元素の特徴」の方にも入っていますので、そちらで適宜覚えて下さい!
共通テストの無機はコスパよく点を取れ!
以上になります!いかがでしたでしょうか。
無機化学は
「ちょっとの勉強で、点が取りやすい範囲」
だと思うので、皆さんがうまく点を取れる事を期待してます!
無機をサクッと覚えたら、あとは理論や有機に時間をかけよう!健闘を祈ります!
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