こんにちは!
武田塾二俣川校です。
「受験生なのにイマイチ実感が湧かない」「勉強しなくちゃいけないのは分かってるのに長時間集中できない」「期限ギリギリになったら焦って取り組む」といった方は少なくないのではないでしょうか。
勉強に取り組む人はそうしたモチベーションの維持もできている方が多いです。
どのように過ごしても試験当日までの時間は変わってくれません。
今回は、そうした悩みをお持ちの方に向けて実践してみて欲しい考え方や取り組み方をお伝えしていきます!
やる気の本質
そもそもやる気とは?
人がよく発する「やる気」というフレーズは、学問的に言うと「動機付け」と表現されます。モチベーションと表現すると耳にした事があるのではないでしょうか。これは、人がある特定の目的を成し遂げるために行動を起こす上できっかけとなる要因を意味しています。
この理論は心理学者のフレデリック・ハーズバーグが提唱した概念です。次はその種類について見ていきましょう。
動機付けの分類
内発的動機付け
内発的動機付けとは、自分の内側から生まれた意欲や関心といった内的報酬が行動の起因となる心理的要因です。
この説明文ではイメージが湧きづらいと思うので例を挙げてみます。
・つい時間を忘れて、気付けば深夜までゲームをしている。
・一度読書を始めると面白くて最後まで読んでしまっている。
・凄腕のギターの演奏動画を見てからその人や技術に憧れを抱くようになり、自分もそうなろうと毎日練習に没頭している。
・道端やトイレに空き缶のポイ捨てがしてあり、許せなくて代わりに捨てた。
これらに共通する点はいずれも「自発的に選択して行動している」事にあります。
・関心がある、憧れがある、生き甲斐を感じる=「やりたい」
・そうするべき、できて当然=「やるべき」「あるべき」
普段生活していて、当たり前だと思って意識していないような事がこの例に該当するケースが多いです。
【メリット】
・モチベーションが長期的に維持しやすくなる
・一つひとつの取り組みの質の高さが期待できる
・行動自体が目的となるため費用を抑えやすい
【デメリット】
・モチベーションを出し始めるまでのきっかけ作りが困難
・高度な関心に到達させるまでに時間を要する
外発的動機付け
外発的動機付けとは、人やモノ、情報等から得られる報酬や評価といった外的要因が行動の起因となっている心理的要因です。
こちらも例を使って確認していきます。
・ご飯を食べる前にいつも「先に手洗いうがいをして来なさい」と叱られてから行う。
・このクイズに正解した人だけがご褒美のスイーツを食べられると聞き全力で当てにいく。
・テストで30番以内に入らないとスマートフォンを買って貰えないからと必死に勉強する。
・言う事を聞かないと罰を与えられるため渋々従っている。
これらに共通している点はいずれも「外側からの刺激によって自身の行動が引き起こされている」事にあります。
その人を取り巻く環境やモノを操作する事により、行動を制限したり思い通りのベクトルへ向けたりする事が比較的容易です。
【メリット】
・取り組むもの自体に関心がない場合でも、報酬の内容次第で容易に行動に結び付けさせる事ができる
・やむを得ない状況を作り出してしまえば誘導させられる
・単純なギミックであるため、短期間で効果が表れやすい
【デメリット】
・行動の質が満足に得られないリスクがある(行動自体の価値追及は求めない)
・与える報酬や状況に変化が生じた場合、行動を止めてしまう可能性がある
・長続きしない恐れがある
受験勉強への取り掛かりを早める方法
一つひとつの行動に意味を持たせ、やる気に繋げる
そもそも「勉強」という概念だけではなく、1日24時間に自身が直面しているあらゆる時間全てに意味を持たせる事が何より大切です。
例えば高校生である人が、毎日学校に行く事や親友と遊ぶ事、食事や入浴する事に普段から意味や理由を前提として考えてから行動していますか。
多くはないと思います。
何が言いたいかと言うと、「やって当然」「やらなければいけない」といった概念にまで意識を引き上げてしまえば、内発的動機付けに基づいた意識で取り組めるようになるという事です。
勉強をする理由やそれにより得られるビジョンを見据える
いきなり勉強にやりがいを持たせる事は困難です。
その要因の一つとして、勉強する事によって得られる未来像が曖昧である事が大きいです。
今勉学に時間をかけて努力する事により自身にどういったメリットがもたらせられるのかが抽象的なままで、前向きに取り組めるはずがありません。
そのため、ますはそれを明瞭にするところからスタートしましょう。
MBTI等の心理テストをやってみる
そもそも自分が何に関心があるのかが不明瞭である場合、やりたい・なりたいイメージは持てません。
今の時代は無料で心理テストができるようなサービスやツールはいくらでもあります。
そうしたものを通じて、まずは「自分とは何か」「何をしている時に生きがいを感じているのか」を可視化しましょう。
具体的にやりたい事を探す・それに携わる人の気持ちを知る
心理テスト等をして自身の性格や志向性が知れたら、次は実際にそうした考え方の人達が就いている職業や進んでいるキャリアについて調べましょう。
ただ調べるだけでは、本当に自分に合っているのかまでは分かりません。
それに関連する業界の講演会等があれば参加してリアルな意見を聞いてみるのも良し、そこまでしなくても、記事やインタビュー等で実際に発言されているものから、実際そこの人達はどう思いながら働いているのかを情報の一つとして収集しましょう。
それらを通じて、本当に自分の関心や性格がそれに適合していそうかを少しでも正確に分析しておき、抽象から具体的なイメージにまで落とし込んでおく事は重要です。
逆算して今取るべき行動を考える
理想の未来像(キャリア)を獲得するために、その業界の人達はどういった大学・学部・学科を卒業しているのか、どういった専門知識やノウハウを持っているのかを明確にしてしまえば、後はその獲得を目指して努力していくだけです。
努力を簡単に表現して無責任に聞こえるかもしれません。しかし、ここまで将来像から逆算して取るべき行動指針を浮き彫りにしてしまえば、少なくともこれをしていなかった時と比較すると、周りの事象による行動ではなく、自身で選び、そのために行動する事を能動的に行えるようになっているはずです。
一つひとつの行動に自分で責任や意味を持たせられるようになるだけでも、目先の受験勉強に対する取り組み方や質にかなり好影響を与えます。
一日の予定表を作る
勉強や作業へ集中する事よりも、最初にエンジンをかけ始めるまでに時間がかかる人は多いです。
それを回避するための手段の一つとして、手帳やアプリ、Googleカレンダー等を使い、何時から何を何時までやるのかを事前に設定してしまいましょう。
そうして一日の流れを予定として設定してしまう事で、自ずとそれを守るために行動しようとする方向へ意識は向きます。
また、次の予定の10分前等にアラームを設定しておくとより効果的です。
今取り組む事の開始を遅らせると、その後に控えている予定にまで支障が出てしまいます。
それを体に染み込ませてしまえば、常に時間を考えて計画的に行動できるようになります。
これは何も、勉強にだけ使えるものではなく、今後皆さんが社会人になると当然求められるような考え方になります。
その訓練も踏まえた上で、今の内にこれが実践できておく事はメリットでしかありません。
ここまでで、これから真剣に勉強と向き合う姿勢や覚悟は持つ事ができたのではないでしょうか。
それでは、次に勉強に取り組む上で集中力を持続させる方法を列挙していきます。
集中力を維持する方法
共通テストの一科目の試験時間は60分や長いもので80分あります。大学の講義においては90分もあるので非常に長いです。
これを自発的に取り組む癖や姿勢が身に付いていないとどうでしょうか。
最後まで集中を切らさずに立ち向かえますか。なかなか難しいのではないでしょうか。
人の集中力の持続時間は15分周期でその限界時間が90分というのが一般的に言われています。
まずは勉強時間を習慣化させるために訓練になる手法があるのでご紹介します。
勉強のラップタイムを短めに設定する
ポモドーロ・テクニック
起業家のフランチェスコ・シリロが発案した、タイマーを用いたタイムマネジメント法です。
休憩時間と集中する時間を完全に設定し、高度なパフォーマンスを継続させる方法です。
短い時間の中でやるべき事を明瞭にする事で、迷いやストレスを極力抑え、生産性や集中力の維持が見込めます。
【実践方法】
⓪To Doリストを作成する
・一日の最終目標
・それを細分化して小さな目標(到達点)に分ける
①時間を25分に設定し、⓪の小さなタスク達成を目指し作業する
②5分休憩する
③①を再度行う。次の小さなタスクへ着手する。
④①~③を4セット繰り返した後、30分休憩する
これらを実践する上で必ず意識して欲しい事が、休憩時間中は勉強に関するものから完全にシャットアウトして過ごす事です。
例えば、「勉強机から離れる」「手の届く場所に教材を置かない」「スマートフォン等、関連情報を調べられるツールを触らない」等です。これは逆もまた同様です。
やる時と完全に脱力する時とを離別させてルーティンを守りましょう。
25分の作業時間に定めたタスクが収まらなかった場合は、その目標設定が現時点での自身のレベルからかけ離れているという事です。
現時点で扱えるレベル帯までタスク難易度を再設定して取り組むようにしましょう。
補足すると、この小さな目標を毎回達成できるようになる事で、「自分ってこんなにできるんだ」という成功体験を積ませる事ができ、ポジティブシンキングを身に付ける事にも繋がるためお勧めです。
一つ取り掛かる前に制限時間を設定する
タイムプレッシャー
簡単に述べると、勉強に制限時間を設けて取り組む方法です。
皆さんに身近なものだと、電車やバスの出発時刻、定期テストや模試の解答時間、宿題の提出期限でしょうか。
普段からこうしたものの制限時間に間に合わせるように行動しているははずです。これを日常の勉強時間に落とし込みましょう。
参考書に解答目安時間が記載されている場合はそれを、そうでない場合でも自分でタイマーを設定してそれが0になるまで集中して取り組む事で、スピードと質を常に求めた意識で脳を働かせる事ができます。
集中力の効果的な上昇が望めるだけではなく、入試本番のような時間制限の中で戦う感覚に慣れておく事ができます。
最後は試験時間と同じ時間は集中力を持続させる
上記で紹介した方法を継続して実践できるようになるだけでも勉強に対する時間帯効率化は望めます。
しかし、それができるだけでは、共通テストや大学ごとの入試の長時間に及ぶ試験時間を高い集中力を維持して臨む事は困難です。
そのため、最終的には過去問題へ取り組む等して同じ時間をフルパフォーマンスが発揮できるように連続して取り組む練習をしていきましょう。
【まとめ】やる気は自分の行動から生み出そう
どの高校生も入試までの期限は平等にありますが、この期間を生かすも殺すも皆さん次第です。
最終的に受験本番でライバルを出し抜くためには時間だけではなく質も重要です。
そのため、そもそも勉強時間を確保する事から課題となっている人は前提のスタートラインにすら立てていないと思って下さい。
受験相談では、こうした考え方や取り組み方から相談を受け付けているので、受験に立ち向かえる態勢を一緒に築いていきましょう◎
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