高１・高２生必見！新課程入試について

みなさんこんにちは武田塾福山校です！

2022年度の新高校1年生から新課程が始まったことは、ご存じですよね？

今、「ちょっと待ってそんなん知らん」と思った人、高1・高2の人ならちょっとヤバいです(笑)

でも、今回の記事を読めば、新課程とは何かだいたいわかります！

まじめに大学受験を考えている人は少し時間をください。

福山校の講師がわかりやすく解説します！

学習指導要領とは？

高校でどんな科目を履修しなければならないのかは学習指導要領というもので決まっています。

学習指導要領は、約10年ごとに大きな改定がされます。

現代社会は約10年スパンで大きく変化していると考えられています。10年経てば、10年前にはなかったもの、考えられなかった物事が次々と登場してきています。例えば2010年のスマートフォンの普及率は約10%です。今日では多くの高校生がスマートフォンを持っていると思います。これから共通テストの科目に情報が必須になるという話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

高校での勉強もあくまで受験勉強のためだけではなく、社会で役立つものでなければいけません。高校での学習も社会の情勢に対応したものである必要があります。

学校は社会を構成する一部であるため、学校も社会の変化に対応していく必要があります。今の高校生は、多種多様な情報を素早く読み取り、それを活用するための論理的思考力が求められています。

新課程の共通テストはどう変わる？

2025年1月以降に実施される共通テストでは、新教科「情報」を加えた7教科21科目へと再編されます。
「地理歴史」「公民」では出題科目が大きく再編されるほか、数学②では「数学Ⅱ，数学Ｂ，数学Ｃ」の1科目となります。国語では試験時間の延長のほか、問題構成・配点の変更があります。

※高校生新聞オンラインより

10年程前のセンター試験では理系・文系ともに7科目受験が標準でしたが、文系生徒の理科基礎2科目必修化を経て、さらに情報が共通テストに加わり、新課程では一昔前の受験生より2科目多く勉強する必要があります。特に国公立大学志望者は、より早く受験勉強開始が必要でしょう。

主な変更点

「情報」が共通テスト科目に！

大きな変更点としては、まず情報が共通テストの科目として登場したことでしょう！文科省の方針としては、国立大学の合否判定の採点対象科目とすることを奨励しています。ただ、これまでの過程変更と比べても非常に大きな変更となります。北海道大学では、2025年度の入試では採点対象科目としないことを公表しています。現行科目との難易度差や平均点の推移などを考慮しながら、必須・選択科目で受験科目とする大学が増えてくると思われます。

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数学Cの復活

数学では、これまで数学ⅡまたはⅡBと選択できていた科目が統合され数学ⅡBCとなりました。数学B・Cの項目はそれぞれ下図の通りです。
ただし、昔の数学Cの範囲であった行列などは含まれません。

おそらく、文系の方は、数列・統計的な推測・ベクトル　理系の方は数列・ベクトル・平面上の曲線と複素数平面を選ぶ方が多いのではないかと思います。

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現代文が３題に！？

共通テストの問題形式がガラリと変わるのが国語です！なんと現代文の大問が3題に増えます！これに伴い試験時間が90分となります。古典は、今まで通り古文・漢文それぞれ大問1題ずつの出題です。国語の配点は全体で200点と従来通りですが、新たに「実用的な文章」の問題が加わり、現代文が110/200点とやや古典より重視されることになります。

問題番号	大問（主な題材）	配点
第1問	論理的な文章	45点
第2問	文学的な文章	45点
第3問	実用的な文章（新設）	20点
第4問	古文	45点
第5問	漢文	45点

国語の第3問の試作問題が大学入試センターのウェブサイトで公表されています。

試作問題では、新たな大問の例として、複数の文章や図、グラフを基に、レポートの内容や構成を考える問題が2つ紹介されました。複数の情報を整理して解答する必要があり、求められる内容となっています。基礎的な読解力をベースに複数の情報を同時に整理、理解する能力が求められます。

https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/shiken_jouhou/r7ikou/r7mondai.html

あくまでこれまで共通テストで求められてきた学力の方向性が大きく変わるわけではないと思います。

社会科：新科目「歴史総合」「公共」

社会は、現代社会が廃止され新しく公共という教科が始まりました。地理・歴史では、これまでのA・Bという区分から総合・探求という区分に変更になりました。さらに歴史総合という科目が新設され、これまでの日本史A・世界史Aに対応する教科が統合されました。また、歴史総合はほぼ全ての高校で必修科目となりました。今までの過程では世界史Aは必修でしたが、日本の近現代史を学ぶことの大切さを訴える声も大きく、同時にグローバルな視点も養うという目標から歴史総合が必修となったようです。