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早稲田大学社会科学部入試の特徴と対策

 みなさんこんにちは!

武田塾福山校です!

今日は私の出身大学である早稲田大学社会科学部の傾向と対策についてお伝えします。

OBとしていつも以上に気合を入れてお伝えしていきます。

 

早稲田大学の概要

まずは早稲田の概要について確認していきます。
※2021年6月現在

基本情報

早稲田大学は、総理大臣などを歴任した大隈重信が設立した東京専門学校が前身になります。慶應義塾大学などと共に日本の最も歴史ある私立大学の1つです。

「学問の独立」「学問の活用」「模範的国民の造就」を教育の基本理念としています。

社会科学部の沿革

社会科学部は、1966年に夜間学部の第二政治経済学部・第二法学部・第二商学部を統合して設立されました。

1998年より13時から授業開講する昼夜開講学部に、2009年から昼間学部へ移行しました。

キャンパス情報

早稲田キャンパス                                                                           政治経済学部・法学部・商学部・教育学部・社会科学部・国際教養学部                                               

戸山キャンパス                                                                    文学部・文化構想学部

西早稲田キャンパス                                                                   基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部

所沢キャンパス                                                                     人間科学部・スポーツ科学部

その他研究施設・スポーツ施設を備えるキャンパスが各地にありますが割愛させていただきます。

キャンパス情報URL https://www.waseda.jp/top/access                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  

 

早稲田大学社会科学部の試験形式と難易度

早稲田大学では、2020年度の入試制度改革に伴い、試験形式が大きく変更されました。

早稲田大学は、大学独自試験のみのいわゆる一般入試、共通テスト利用のみの入試、独自試験と共通テスト併用入試、独自試験と英語4技能試験の併用入試があります。学部ごとに受験できる形式が異なりますので注意が必要です

社会科学部では、独自試験のみの入試と共通テスト利用入試(共通テストのみの点数で合否判断)を受験できます。

今回は、独自試験のみの入試について解説させていただきます。                           

次に、みなさんが気になる偏差値は以下の通りです。

学部 河合塾 ベネッセ 東進
社会科学部 70.0 79 71

 

 

 

独自入試のみの受験形式の偏差値ですが、どの予備校の偏差値も70以上と私立文系最難関クラスです。社会科学部は元々は夜間学部を統合した学部として設置され、2009年に完全昼間学部へ移行しました。昼間学部になってから難易度が年々上昇しています。例年2月22日が入学試験日です。後期試験などがある私立大学、早稲田大学スポーツ科学部を除くと、私立大学で一番最後に入学試験があります。また、数学を除いて設問のほとんどがマーク式という特徴もあり、他の大学、早稲田他学部と併願する人も多いです。よって、倍率・難易度ともに高くなっています。

                      

早稲田大学社会科学部の傾向と対策

英語

【試験時間】90分
【大問数】 5題                                                                                        【配点】  50点                                                                                                                                                                        

文法・語法問題が1題、長文読解問題が4題の構成で、全てマーク式となっています。 

長文読解は例年4題合計で2000~3000語でしたが、2021年度は約4000語に増加しました。時間内に解答するには、速読力にくわえて、それぞれの設問の問われ方に対応した解答力を養いましょう。社会科学部では、語句の意味を類推する問題、文中の空欄に適切な語句を補充する問題、長文の内容に関する選択問題、主にこの3種の設問が出題されます。また、設問は全てマーク式です。無解答は絶対にせず、最後まで諦めず選択肢を吟味してください。分からない問題は選択肢を絞ったうえで勘で解答してしまいましょう。                                               

文法語法問題は、英文中の誤りを指摘する問題でいわゆる正誤問題です。選択肢のなかにNO ERROR 、つまり全て正しいという選択肢があり難易度は高いです。正確な文法・語法の知識の習得と理解、また間違った英語の表現に違和感を感じる程度まで英語を読み慣れておくことが必要です。普段の学習から英文法・語法の正しい使い方や英文構造の理解を意識した学習を心がけてください。基礎から標準の文法問題集をやったあと、正誤問題集や過去問演習に取り組み正誤問題の対策を行いましょう。

おすすめの参考書
システム英単語5訂版
速読英熟語
NextStage
スーパー講義 英文法・語法 正誤問題
基礎英文解釈の技術100
ポレポレ英文読解プロセス50
関正生の英語長文ポラリス(3 発展レベル)

国語

【試験時間】 60分
【大問数】  2~3題 現代文・古文・漢文それぞれ1題 もしくは、現代文1題と古文漢文融合問題
【配点】   40点

近年、大問1現代文が評論または随筆、大問2現代文、古文・漢文の融合問題という出題パターンが定着しています。設問は全てマーク式です。                                                                  

<現代文> 

現代文単独問題おいては、評論文や随筆が出題されます。評論文のテーマは幅広い分野が出題されます。しいて言うなら社会論や文学論についてのテーマが多いです。知識問題は例年漢字・語句の問題が3問程度出題されます。文学史は1問問われることがありますが、出題されない年もあります。紛らわしい選択肢もありますが、文章・全体の設問難易度は他学部に比べて易しめです。8割以上の得点を目標にしましょう。                                          英語、社会の難しい社会科学部ですが、国語の難易度は低めです。その分高得点の勝負になります。

おすすめの参考書
入試漢字マスター1800+
[改訂版]現代文キーワード読解                                                                             現代文読解力の開発講座                                                                                                                                            
早稲田の国語
SPEED攻略10日間 国語 文学史

<現代文・古文・漢文融合問題>

現代文・古文・漢文の融合問題が出題されています。古文・漢文の物語・歌論と現代文の評論を交えて出題されます。それぞれの内容が互いに関連しているので、現代文の内容から古文の内容がある程度類推できます。和歌など歌論についての出題が頻出なので対策をしておきましょう。文学史も出題されることがあります。                        

また、漢文は1~2問程度の出題ですが、社会科学部の国語で他の受験生ができる問題を1問落とすことは合格から大きく遠ざかります。気を抜かずに漢文や文学史の勉強もしましょう。

おすすめの参考書
読んで見て覚える重要古文単語315
古典文法 スピード・インプット
古文読解 多読トレーニング
読み解き古文単語 改訂版
首都圏「難関」私大古文演習
漢文早覚え速答法
ステップアップノート10 漢文句形ドリルと演習
マーク式基礎問題集 漢文
早稲田の国語

 

日本史

【試験時間】 60分                                                                   【大問数】  4題
【配点】   40点

例年各大問に設問が10題ずつの40題全て選択問題のマーク式というのが社会科学部の傾向でした。しかし、2021年度の日本史では、全体の問題数が37問に減少した代わりに、大問3において30字の論述問題が出題されました。社会科学部の社会科目は、選択式ですが非常に難易度が高く、悪問・奇問といわれるような出題があったこともあります。昨年の入試で論述式問題が出題されたことは、近年の論述力を重視する入試の影響があったと思います。昨今の大学入試を含めた、教育界全体の流れをみると、今後より一層論述力を重視した試験内容になることが予想されます。

選択式問題では、早稲田らしく正誤問題の出題が多めです。各用語・事項の正確な知識と理解が問われます。                                    

まずは、インプット用の参考書で基本的な事項を覚えたあと、基本的な問題集でアウトプットをして知識を定着させます。教科書・参考書に記載のない難問が出題されることもありますが、そのような事項を覚えることは非効率的です。基礎~標準問題の正答率を上げることが重要です。

おすすめの参考書                                                                  石川 日本史B講義の実況中継1-4                                                           日本史用語 2レベル定着トレーニング                                                                        実力をつける日本史100題
日本史史料問題一問一答完全版

前田利家の似顔絵イラスト

世界史

【試験時間】 60分                                                                【大問数】  4題
【配点】   40点

大問4題の構成で、例年40問の出題で全てマーク式選択問題でしたが、2021年度は大問4において、30字の論述問題が出題され、選択問題は37題に減少しました。日本史と同様に今後も論述問題を含めた記述式問題の出題が続くと考えられます。

選択式問題は、かなり難易度が高く満点をとることはほぼ不可能です。ですが、基礎~標準レベルの出題も多いので、確実に得点できるようになりましょう。

早稲田の社会全般に言えることですが、いかに難しい用語をしっているかよりも、歴史の流れや時代背景、因果関係及び関連事項の知識が要求されます。問題集を解いた後は、該当分野を講義系参考書や用語集を用いて復習しましょう。その際は、周辺知識の確認と補充を必ずすることをおすすめします。

おすすめの参考書
世界史用語 マルチ・トレーニング
HISTORIA[ヒストリア]世界史精選問題集

 
 

数学

【試験時間】  60分                                                                【大問数】   3題
【配点】    40点                                                                 【頻出分野】  微分・
積分

社会科学部の数学は、早慶の問題のなかで平易な部類に入ります。共通テストの問題よりやや難しいレベルの問題が3題出題されます。
社会科学部は、選択科目の標準化による得点調整が行われるため、数学で高得点を取ることができれば、かなり優位になります。
問題は平易ですが、計算量はやや多めとなっています。日頃からの計算練習や検算することは習慣づけておきましょう。基本的な解法を習得した後は、類似の問題を瞬時に解法が浮かぶようになるまで演習しておきましょう。社会科学部の数学では、難問の対策は不要です。基礎問題精講などの問題集を使って、基本問題を素早く正確に処理するための学習を進めていってください。

おすすめの参考書
数学ⅠA基礎問題精講
数学ⅡB基礎問題精講
文系の数学重要事項完全習得編
文系の数学実戦力向上編
数学重要問題集Ⅰ・Ⅱ・A・B(文系)

数学者のイラスト(女性)

稲田大学社会科学部まとめ

私立最難関だけあって、幅広く深い知識と思考力が必要とされますが、まずは、基礎~標準レベルの問題を正確に解けるようになりましょう。英語や国語は、読むスピードを意識することと、幅広い分野の文章を読んでおきましょう。日本史、世界史は、用語を丸暗記するのではなく、その背景や因果関係も理解するようにしましょう。                                                                    数学については、基礎・標準レベルの解法の習得と、計算練習を怠らないようにしましょう。

早稲田大学に限らず、武田塾福山校では生徒1人1人に合った志望校別個別カリキュラムを組んで対策していきます。また、近隣の皆様からのお悩みを伺い、一緒に解決していく「無料受験相談」を実施しておりますので、何を勉強すれば良いかわからない方や、自分一人だと頑張れるかどうか不安な方は、 ぜひ「無料受験相談」をご利用ください。一人ひとりに添った正しい勉強方法を伝え、逆転合格できるようにサポートいたします。

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