みなさんこんにちは!武田塾福井校 校舎長の金井です。
今回は、理科の選択科目についてのお話をします。文系・理系ともに迷うのが、理科の選択。
学校で物理しかやっていない、化学しかやっていないということがあれば別ですが、受験科目としてどれを選べばいいか迷いますよね??
そこで、各科目の特徴と選択をする基準についてお話しし、文系と理系に分けてどれを選択するのがベストかについてお話したいと思います。是非参考にしてみてください!
科目ごとの特徴は?
前提として、理科科目は【生物基礎・生物】というように、”基礎” 科目と ”発展” 科目という形で分けられています。
理系科目受験であれば、ほとんどの学部では ”発展” まで必要となりますが、文系学部受験において ”発展” 科目まで必要とすることはほぼありません。文系選択であれば理科を必要とするのは、共通テストの ”基礎” 科目となるでしょう。
共通テストで理科基礎科目を選択する際、ほとんどが2科目を必要としますので、国公立大学受験の際に共通テストを受験する時、理科基礎であれば2種類を選択する必要があります。
国公立・私立入試科目では、一部を除き【理科基礎】科目として受験できるケースは非常に少ないです。そのため、共通テスト以外で利用する場合は、”発展” 科目を文系では理科を選択するケースはほとんどなく、理系では1~2科目選択することとなるでしょう。
一方、共通テスト科目の場合、文系は理科基礎科目を2科目、理系は発展科目として1~2科目選択するケースが多いです。理系の場合は二次試験に準ずることが多いですから、例えば二次試験で物理・化学を受験する場合は、共通テストにおいてもその二つを受験することができます。
選択できない科目がある学部・学科もある?
まず初めに、学部や学科によっては選択できない科目があることを覚えておきましょう。
生物・地学
二次試験の選択科目としては、【生物】・【地学】を選択できない学部・学科は非常に多いです。
その例が以下の通りです。
○工学部の生命科学系・物質化学系以外
○理学部 物理学科・化学科・数学・情報科学科など
大学でも生物を使う学部といえば、生物学系などが多いですが、工学部の大半では生物を使わず、物理や化学を使いますから、生物選択では受験できない学部も多数出てきます。
余談ですが、東京工業大学は全ての学群・学域で生物・地学による受験が出来ません。
物理
物理を利用できない学部・学科は少ないです。
工学部・理学部系や情報学部系など、ほとんどの理系学部・学科において物理を利用して受験することができます。
逆に、利用できない学部は以下の通りです。
○一部の獣医・畜産学部系
○一部の農・海洋学部系
○私立大学の一部の看護学部系
難関国立大学などでは別ですが、獣医学系や農学系では物理を使えないところがあります。この場合は逆に、生物か化学を選択するケースが多いです。
化学
化学を選択できないケースが実は一番少ないです。
理系学部に理科選択があれば、ほとんどの大学・学部・学科において化学選択をすることはできます。
ただし、
○物理学科、応用物理学科
○機械工学科
においては、二次試験で物理選択しかできないところがあります。
福井大学 工学部 応用物理学科 がその一つにあたります。
科目ごとの勉強法、難易度は?
物理
理系では得意とする人が多いイメージのあるのが物理です。
その代わり、理科の中では難易度が高い科目というイメージもあり、苦手な人は全くわからない、という人も多いのではないでしょうか。
物理の特徴としては、
・文字や記号が多い
・演習問題においては問題文が長い
ということが挙げられます。そのため、見た目から「難しそう」という印象を受けがちです。
一方、
・一つの基本的な公式から、あらゆる分野の公式・原理に応用ができる
という良い所もあります。物理を得意とする人は、この特徴をしっかり利用できており、基本的な原理・公式を派生させて応用・発展につなげています。
物理の勉強法としては、
・原理原則をしっかりイメージしながら公式を覚え、使えるようにする
・問題文に記載されている情報を素早く理解・処理できるように訓練する
というのが、物理を理解するコツです。
文系の生徒には独学でなくとも勉強することは難しいかもしれません。
理系の生徒であっても、複雑そうな見た目から苦手意識を強く感じる人も多いようです。ただ理系学部を目指す受験生であれば、洗濯する可能性は高いようです。
化学
化学は理科の中では難易度は中くらいです。原理や現象の理由をしっかり考えながら勉強すれば、文系理系関係なくしっかり理解を深めることができる科目となっています。
化学式や化学反応式もあり、文字が多いのと、実験考察もあるためかなり理系要素は強いです。
それでありながら、化学式などはパズルのように組み合わせるだけでなく、ひたすら暗記をするだけで成績が上がる分野もあります。そのため、文系でもある程度とっつきやすい科目でもあります。
上記のことから、化学は
・暗記 と
・計算
・実験考察
のすべてを網羅しましょう。暗記は本当に暗記するだけでできるものも多いため、穴埋め問題・一問一答問題などを利用して用語をしっかり押さえてしまいましょう。
計算問題は、簡単なモル計算はしっかりできるようにする必要があります。最低限、問題集内の計算問題や、ドリルができるページがあれば仕上げておき、簡単な計算で落とさないようにしておきましょう。
生物
生物は暗記する科目、というイメージもありますが、もちろん計算問題・実験考察問題もあります。
とはいえ暗記の要素は強く、文系の受験生が非常にとっつきやすい科目となっています。理系であっても、あまり数学的要素が強い科目が苦手だという方は、勉強しやすいのではないでしょうか。
特に生物基礎の方は、ほとんど暗記によって勉強を進めることができます。共通テスト(センター試験)対策であれば、1か月で基礎から仕上げることも不可能ではありません。
地学
”地学”として扱われることは非常に少なく、”地学基礎”として勉強されるケースが多いです。
地学基礎の勉強は、ほとんど暗記です。計算問題や考察問題などはほとんどなく、しっかり現象を理解して暗記し、形式の問題を解いていけば、容易に高得点を狙うことは可能です。
理系よりもむしろ文系の受験生が、共通テストの受験科目に選択する人は多いです。
地学はほとんど使えない??
ほとんどの方はご存知かもしれませんが、地学を利用できる大学は非常に少ないです。
難関と言える有名国公立大学や私立大学では、受験科目の中に【地学基礎・地学】が含まれている場合がありますが、ほとんどの大学において、地学を選択できるケースは少ないです。
そもそも、高校においては地学の授業を開講しないケースも多いですし、地学の参考書自体も少ないため、勉強しづらいと思います。
共通テストで地学基礎を選択するのなら別ですが、地学は選択しない方が無難でしょう。
文系・理系別 理科はどれを選んだらいい?
【文系編】理科はどれを選んだらいい?
文系の受験生は、国公立二次試験もしくは私立大学の一般入試において、理科を受験することはほぼないでしょう。したがって、共通テスト科目を選択することになります。これは上記でも触れましたが、【理科基礎】科目を選択することになると思いますから、理科基礎科目を2科目選択することになります。
文系の理科基礎2科目であれば、生物基礎と地学基礎が最もコスパが良いと言えます。生物基礎も地学基礎もほとんど暗記で勉強を進めることができるため、文系でも短期間で仕上げることができます。他科目との兼ね合いでもストレスが少なく勉強できることも大きいです。
学校の授業などでやったことがあるのであれば、化学基礎を選択肢に入れても良いでしょう。化学基礎は計算・実験考察問題がありますが、暗記が必要な要素が多いため、文系でも自学で対策をすることもできます。
物理は理系要素が強すぎるため、選択しない方が無難でしょう。
したがって、文系は
・生物基礎+地学基礎
もしくは
・どちらかの代わりに化学基礎を選択可
という形が王道になるでしょう。
【理系編】理科はどれを選んだらいい?
理系の場合は受験する学部によって決まるでしょう。上記の【選択できない科目がある学部・学科もある?】の項も参考にしてください。
理系学部のうち、化学を利用できる学部は非常に多いですから、化学を選択するケースは一番多いと思います。
また、理科選択が1科目なのか2科目なのかによっても異なります。
理科を1科目選択であれば、得意な科目を選択しても良いですが、物理が苦手ということであれば化学か生物を選んでも良いと思います。逆に物理が得意であれば物理を選択すれば武器になる可能性は高まります。
2科目選択であれば、化学+1科目 という選択の仕方が一般的です。物理+生物という選択もできなくはありませんが、あまりないケースでしょう。
よって、
・物理+化学
・化学+生物
のどちらかということになります。
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いかがでしたでしょうか?理科選択は単に学校で履修していたかどうかだけでなく、各科目の特徴を知ったうえで、更に受験学部を吟味したうえで選択した方が良いです。
社会選択の場合の同じですね。
ただ、なかなか自分で決められない、もっと細かいことを知りたい、そもそも受験学部も決めかねている…
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