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本当に進学校?地方高校の特徴 ~都立高校と比較してみた~

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皆さんこんにちは!

武田塾富士吉田校で校舎長をしている川村です。

 

いつもは入試の情報を記事にしていましたが、今回は少し方向性を変えて、地方の高校に特化した記事を書いてみようと思います。

あくまでも主観が入っている部分もございますので、その点はご了承いただければと思います。

 

武田塾富士吉田校では、受験に関する相談、 日ごろの学習の進め方や、勉強の取り組み方などの相談を受け付けております。

授業をするのではなく、学習のサポートをする武田塾だからこそ、生徒様の状況に合ったアドバイスをさせていただきます。

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①地域1番校は地元民からの信頼がすごい

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地方では全体的に子どもが少ないこともあり、東京などの都市部と比べるとそもそも高校自体が多くありません。

そういう点から、全国規模で見れば平均的な偏差値の高校であっても、地域で1番高い偏差値の学校であれば、

その近隣中学校の上位の成績を取る生徒が入学する可能性が高いです。

学力の高い生徒が入学する関係で、有名大学に合格する実績も見られるため、進学校として名を馳せていることは珍しくありません。

結果として、地元では多大なる信頼を寄せられている傾向にあります。

 

②進学校では上位層と下位層の格差が大きい

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実際に地方では選べる学校が少ない分、成績格差が起こりやすいです。

例えば、世間的に公立高校で偏差値50中盤の学校であれば、入学試験の合格基準は300点~350点くらいになるかと思います。

しかし、その学校が地域の1番校であれば、上位の生徒は入試で400点~満点に近い得点を取って入学する生徒もいます。

その一方、同じ学校に合格基準ギリギリの得点で入学する生徒もいます。

同じ高校でも入学時点で明らかな差があって入学することになった場合に、どのような状況になるのかを記載していきます。

 

上位層の生徒イメージ

改めて記載しますが、地域で1番の公立高校であれば、偏差値は関係なく、中学校の学年トップの生徒やそれに続くくらいの成績の生徒が入学をしてきます。

 

成績が上位の生徒たちですが、まず、中学生の時点で上位の成績を取れているだけあり、日ごろの学習習慣が確立している生徒が多いです。

言い換えると成績を上げるための勉強の取り組み方を理解している生徒が上位層には多いです。

 

世間でも名前が知られる国公立大学や難関私立大学に合格していくような生徒の多くは、この上位層の生徒の中からほとんど出ていると言っても過言ではありません。

ただし、最初に上位で入学したとしても、必ずしも成績をキープし続けることが出来るかと言えば、そうではないのが高校の学習内容です。

中学の時には勉強が出来たという生徒でも、高校の勉強についていけないという生徒はいます。

大学進学を目指す高校では、少しでも気を抜けば、一気に置いていかれます。

だからこそ成績上位者であるほど、勉強に対しての努力を惜しんでいないように思います。

 

下位層の生徒イメージ

まず下位層の生徒の基準ですが、

高校入試の時点で、合格ボーダーギリギリで滑り込んだ生徒です。

例えば、上でも偏差値50中盤の学校を目安にしましたので、それをベースにしますと、入試の合格ボーダーはおよそ300点~350点くらいが目安になるでしょう。

定員割れを起こせば200点台後半でも合格する可能性はあります。

ちなみに高校受験時はボーダーを目指して入学する生徒は多いため、入学者の約50%以上はこの付近の成績にいると思います。

 

ギリギリの成績で合格した生徒ほど、本当は勉強しなくてはいけないのですが、全員とは言いませんが、基本的にギリギリで合格した生徒ほど勉強しない傾向が強いです。

 

理由は2つあります。

 

1つ目は学校の勉強についていけないということが挙げられます。

進学校は良い進学実績を出していきたいので、どちらかというと上位層に合わせて学習を進める傾向が強いです。

そのため授業ペースも早く、内容を理解する前に次の内容へ進んでしまった、ということが起こる可能性もあります。また、高校では中学よりも科目数が増えます。

まとめると、わからない上に、どんどん進んでしまい、さらにやることも多いという悪循環が起こり、勉強に向き合えなくなってしまうのです。

 

仮に勉強をしているとしても、自分の力ではほとんど解けない学校の課題をやっている傾向があります。

答えを写してそれを提出するの繰り返しで、学校の課題も全く価値のないものになっている生徒が多いです。

 

2つ目は高校受験で成績を短期間で上昇させた生徒が多いからです。

例えば、中3生の夏時点では入学できる成績ではなかったというパターンです。

そこからいっぱい勉強して高校に合格できる実力をつけた。という点では本当に素晴らしいです。

 

しかし、受験に向けて全力を出した生徒は、合格で満足してしまい、合格とともに学習がストップする傾向があります。

また、受験勉強を始めるまで学習習慣のない生徒の方が多かったり、塾でたくさん授業を受けてきた場合は、人に教わることが前提の学習になっているので、わからないと学習を進められないということが考えられます。

つまり自分で勉強するやり方が身についていない生徒が多いです。

 

もし下位層の生徒イメージに自分が当てはまっているとしたら、今すぐ何かしらの行動を起こしましょう。

 

③中堅の学校であっても、入学出来たら難関大に行けると思い込んでしまう生徒が一定数いる

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何度も書くように偏差値50台であっても地域1番校になる可能性があるのが地方の特徴です。

そのため上にも書いた上位層のような生徒はおり、その中から難関大学への進学をしている生徒は少なからずいるので、在籍する生徒、保護者様は、高校自体のレベルが高いと考えてしまう人も一定数います。

上位で入っているのであれば良いですが、ボーダー付近での入学者はまずはその考えを捨ててください。

 

ここから記載するのは、難関大学に行けないという話ではなく、目標としている大学に行くためには、自分の現状と向き合い、そして、どのような準備が必要なのかを知っていただきたく書いていきます。

 

あくまで平均となりますが、下記の内容でイメージするための学年の生徒数に対するおおよその基準を記載しておきます。

上位層(学年の約10%) 中間層(学年の約40%) 下位層(約50%)
ボリュームゾーンよりも上位の大学 ボリュームゾーン ボリュームゾーンよりも下位の大学

 

難関大学に合格する高校の偏差値

具体的な偏差値で比較してみましょう。

まず、全国的に難関国公立大学(東京一工、旧帝)や最難関私立大学(早慶)に合格する生徒の割合が高い高校偏差値は70以上になります。

都立高校でいうと、日比谷、西、国立など自校作成入試を行っている高校です。

 

次の段階に当てはまる偏差値65付近の高校で難関私立大の代表であるGMARCHレベルがボリュームゾーンになってきます。

同じく都立高校で偏差値65付近で考えられるのは3北(武蔵野北、小金井北、調布北)と呼ばれる高校です。

この3校は人気が高いのもありますが、高校入試で400点以上は取れて当たり前、

というか400点前後では不合格になる可能性の方が高いので450点を目標にする受験生が多いかと思います。

 

正直、高校入試で9割取るというのはかなりレベルが高いかと思います。

それでも高校入試で9割付近が取れないと合格できない学校に入ったとしても、その学校のボリュームゾーンはGMARCHレベルなのです。

難関国公立大学や難関私立大がどれだけ難しいレベルなのかおわかりになりますでしょうか?

 

自分の学校のレベルを把握しよう

私が現在働いている山梨県を例に挙げますが、模試会社が提示しているデータでは、学校単体で偏差値60を超える高校はほとんどありません。

一部の高校では学年の1クラス分で理数科などを設けており、そういった普通科ではないコースが上位の偏差値を打ち出しています。

普通科単体で上位の学校を見ても、ほとんどの高校が偏差値50台後半の学校となっているのです。

 

偏差値が50台の高校については、高校が毎年出している進学実績を見ればわかりますが、合格している大学のボリュームゾーンは日東駒専か大東亜帝国に落ち着いてる学校がほとんどです。

 

地方における地域一番校は、偏差値70を超える高校もありますが、そうではない地域もあるということです。

もし自分の通っている高校の実績をきちんと見たことが無いという人は、国公立大や、難関私大の「良い結果ばかり」に目を向けるのではなく、一度、自分の学校の合格のボリュームゾーンがどこなのかをきちんと見てみましょう。

 

④学校の指導方針が国公立志向であることが多い

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さて、上のパートで難関大学に行けると考えてしまう人が一定数いると記載しましたが、地方の進学校では学校自体が国公立大学に重視して指導する傾向が強いということが挙げられます。

難関に限った話ではなく、地方国公立なども含めてです。

 

例えば、高3生になれば、おおよそ国公立か私立かというのが明確になっている生徒も多くなるでしょう。

その上で、私立大志望であれば、科目も受験科目の3科に絞って勉強していった方が良いわけです。

しかし、私立志望の生徒であっても、国公立大を受けるのか?

というような授業選択をしていることが見られます。

恐らく学校の方針で国公立大を受ける前提になっていることが多いのです。

 

確かに、地方から大学に進学すると一人暮らしが前提になる可能性が高いため、学費面などで国公立を意識する生徒、保護者様が多いのは事実です。

 

ただ、そういった生徒、保護者様の希望や、学校側の方針もあるでしょうが、正直、最終的に私立大学に進んだ生徒に関しては、4月時点で科目を絞って勉強していたらと声をあげる生徒も数多く見てきました。

これに関しては、学校の方針とかではなく、きちんと自分の意思を持って選択する気持ちが大切です。

 

⑤課題との付き合い方が重要

study_daigakusei_manこれは地方に限らず、都市部であっても中堅レベルの高校にありがちですが、課題が異常なほど多い学校があります。

 

課題が多いから大変ということはもちろんあるでしょうが、実は課題は自身の立ち位置を把握するためのツールとして考えることが出来ます。

 

たとえば、私の同級生や、私が塾で働くようになった中、過去指導してきた生徒で、大量の課題が出されても、きちんとこなせていた生徒はいました。

そして、その生徒たちは、ほとんどが上位の大学に進んでいました。

皆、口をそろえて「あれくらい普通じゃないんですか?」と言ってくる感じです。

 

ここで大切なのは、たとえ課題が多くてもきちんとやり切れている人は存在するということ。

その上で、課題をきちんと行えているのは、頭が良いというよりも学校の学習にきちんとついていけている証拠になります。

やはりきちんと課題に手を付けられる生徒は上位層の生徒の割合が多いです。

 

課題については基本的に予習内容が出されることはあまりないと思いますので、もし自分の力では解けない問題が多い、手が付けられていないという状況であれば、すでに学校の勉強から置いていかれているのは明白です。

 

学校から出される課題は自身の状況を知る一つの基準です。

特に高校1、2年生で今課題に対しての実施状況が芳しくないのであれば、放っておけばおくほど、後々苦しい思いをしてしまいますので、早々に行動を起こしていきましょう。

 

学校が凄いのではなく、自分が頑張れるか、そうでないか

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ここまで学校の偏差値や、上位層や下位層などと色々と書いてきましたが、結論を言えば、学校は関係ないということです。

確かに環境的な部分はあるかもしれませんが、まずはその学校が凄いとかではなく、自分が努力を出来る環境かどうかが大切になってくるのです。

 

現在の自身の成績が学校内でも下から数えた方が早いという様な生徒であっても、志望校に合格したい気持ちと、今を変えたい気持ちを持ち、その上で行動を起こせば、何かしらの変化が始まります。

今、志望校に対しての合格率が1%だったとしても、実際の受験までにそのパーセンテージを1%ずつ上げていくという気持ちと行動が大切なのです。

 

今回は自身のレベルがどのような位置にあるのか、また、それを踏まえた上で、どれくらい頑張れば自身の目指す進路を実現できるのかを、きちんと見て欲しいということを知っていただきたく、この記事を書いております。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

 

大学受験は準備が大切です。

しかし準備だけでは先に進まないことも多いです。

一度武田塾富士吉田校に来ていただき、状況をお聞かせいただければ、今の状況に見合ったアドバイスをさせていただきます。

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