皆さんこんにちは!武田塾富士吉田校の川村です!
先日4月、5月に受験した模試の結果を受験生と確認していると、
ある生徒が「日東駒専」は余裕、のような発言をしてきたので、
ちょっと甘く見過ぎていないかという話をしました。
その生徒は入塾時から比べると、成績も上昇してきて、
日東駒専も合格圏に入っているので、そのように考えることも出来るかもしれませんが、
そういう考え方で今まで足元をすくわれてきた生徒をたくさん見てきましたので、
あえて厳しく言いました。
そして、世間では同じように「日東駒専」を簡単だと考えている受験生もいると思います。
今回の記事では、なぜ日東駒専を甘く見てはいけないのかという部分で、
記事を書いていきたいと思います。
武田塾富士吉田校では、 受験に関する相談、
日ごろの学習の進め方や、 勉強の取り組み方などの相談を受け付けております。
授業をするのではなく、学習のサポートをする武田塾だからこそ、
生徒様の状況に合ったアドバイスをさせていただきます。
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日東駒専とは?
武田塾富士吉田校のブログ記事でも何度も登場してきているので、
当校のブログ読者の方はご存じかと思いますが、
初めてブログを読まれる方の為に説明を入れさせていただきます。
偏差値の近い大学をグループにした大学群と呼ばれるものがあり、
日東駒専は「日本大学」「東洋大学」「駒澤大学」「専修大学」の4つを表しています。
他には早慶上理(早稲田大学、慶應大学、上智大学、東京理科大学)や
GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)などが有名です。
日東駒専は偏差値帯で見るとほとんどの学部・学科が50台に位置しており、
簡単という意見があるようですが、実際にはどうなのでしょうか。
日東駒専は簡単に合格できない!!
結論を先に書かせていただきます。
日東駒専に合格することは簡単ではありません。
まず一番の理由としては、
日東駒専の第1志望の受験生だけではなく、
GMARCHや国公立大学を受験する受験生が滑り止めとして受験することが多いからです。
受験者数が増えるということは、単純に倍率が上がります。
そして、滑り止めで受験をしてくるということは、
日東駒専を合格できる実力を持った受験生が受けていることになります。
そこからわかることですが、日東駒専の合格を勝ち取るためには、
日東駒専よりも高いレベルの大学を受験できるくらいの力をつけておく必要があることがわかります。
大学側も受験生が多くなることを加味して、
定員より多くの合格者を出してはいますが、
最近の大学受験では、定員厳格化政策もあるので、
過剰な合格者を出すことはなくなりました。
また日本大学、東洋大学の理系学部には数Ⅲも試験科目に入っていますが、
数Ⅲという科目は偏差値があまり高くない大学では選択科目になっていることが多いので、
必修にされている日東駒専が侮ってはいけない大学であることを表しています。
つまり、日東駒専は普通に難しい大学と言えるでしょう。
しかし、1年間きちんと努力すれば手の届く大学であるという意味では、
難関大学とまで言うレベルまではいかないのも事実です。
意外に思うかもしれませんが、偏差値60台前半~中盤の高校では、
進学実績のボリュームゾーンが日東駒専であることが多いです。
日東駒専に合格するためには?
日東駒専に合格するためには、
今までの成績等にもよりますが最低限の基礎を身に付けておく必要があります。
自分がどのくらい力があるのか把握したいのであれば、
まずは日東駒専の過去問を解いてみると良いでしょう。
そこで8割以上の正答率を出せるなら日東駒専レベルに到達していると判断して良いと思います。
過去問を解いてみて、まだそこまで解けないという状況であれば、
8割以上を安定して狙えるようになるための勉強をする必要があります。
参考書を見ると、大学のレベルに合わせた参考書が売ってますので、
例えば、演習用の問題集で手が付けられるレベルであるなら、
問題に慣れていくために、問題演習を中心に行ってみるのが良いでしょう。
しかし、手が付けられないという状況なのであれば、
そもそも戦える力が身についていない状況ですので、
基礎からきちんと学習していく必要があります。
基礎といってもどこまでが基礎なのか?
今回の記事では英語を例に挙げます。
まずは英単語ですよね?
英単語については記述を必要とする大学であればスペルも必須ではありますが、
日東駒専レベルの大学や、共通テストに関してはマーク試験が主となるため、
まずは意味を覚えることが優先になるわけです。
単語の意味がある程度完成してきたら英熟語も覚えましょう。
英文法も必要です。
英文法ついては「NextStage」や「vintage」といった参考書を使うことが多いですが、
武田塾ではまずは最低限というところで「英文法ポラリス1」という参考書を使用します。
基礎の英文法はこの参考書を基準で良いと思います。
そして英単語、英熟語、英文法の3つを覚えたことを使って、
英文解釈(1文を読めるようにする練習)をしましょう!
英語においては、英文解釈まで進めばその先は長文読解であったり、
もうレベルを上げた文法などに取り組んでいくことになるため、
英語の基礎は上に書いた「英文解釈」までと判断して良いかと思います。
さて、上に書いた基礎の内容が「完璧」に出来ていると言い切れる受験生はどれくらいいますか?
基礎と言ってもやることが多いと感じてもらえたでしょうか?
これだけのことをやるのには、それなりに時間がかかります。
何故なら、勉強することが目的ではなく、受験で合格を勝ち取るためには、
自分で使いこなせる状況になっている必要があるからです。
ちなみに日東駒専レベルの英語についてはもちろん長文読解が出題されますので、
上の英文解釈まで出来たから解けるというところではありません。
基礎を終えたら長文を読む練習もして立ち向かえる状態と考えて下さい。
日東駒専の難易度まとめ
いかがだったでしょうか?
改めて書かせていただきますが、日東駒専に合格することは簡単ではありませんが、
無理だとあきらめる必要もありません。
もし今の時点で日東駒専が厳しい状況にある受験生も、
日々の勉強を丁寧に、大切に行っていけば、
少しずつ学力を上げていくことが出来、
日東駒専に合格する力は必ず身に付きます。
決して甘く見ることなく、一日一日を大切に過ごすことが重要です!