焦りを感じて参考書を増やすと……
こんにちは。
武田塾藤沢校です。
いよいよ夏も終わり、
もしかしたら
「まだこの点数なのまずいな……」
と思っている受験生の方も
いるかもしれません。
焦りを感じてしまうと
悪い方向に迷走してしまい、
やらなくていいことに
時間を使ってしまうかも……。
それこそ避けたいですよね。
そこで今回は
実際にとあるスタッフが
問題を分析した結果、
必要だと思った
メニューを厳選し
お伝えしていきます!
研究対象は
令和4年度の実際の本試験の問題です。
今回の記事を担当します!
恐縮ですが
自己紹介をさせてください。
武田塾藤沢校校舎長の髙橋です!
自分も日本史選択でした。
進学先は慶應義塾大学経済学部です。
よって細かいところまで勉強せざるをえなかったので
(明治初期の美術史について論述させられたり)、
基礎から発展まで日本史の勉強法は
お話しできます!
どうぞ最後までお付き合いください。
今回の記事のテーマ
「基礎」参考書1冊で対策可能なのか
より多くの情報が収録されていて
厚みのある一問一答と
学校で配られた教科書を
やればそれ以外から出ないという
話はもちろんそうなのですが
「分かっているけど終わんないんだよ!」という
方向けに基礎レベルの一問一答系参考書で
対策可能かどうかを検証します。
今回対象となる参考書は
武田塾の日大ルートでまずやる
「時代と流れで覚える日本史B用語」を使用します。
本来はこのあとより厚みのある
参考書(「2レベル定着トレーニング」や「東進一問一答」など)に
入るわけですが、時期も時期なので
カット可能かを考えます。
1000円しないので(記事作成時点)、
そこもいいですね。
そしてこの記事は後編になります。
第4問
「時代と流れ」に載っている問い数は……
問1:○
→読解問題に近い形式ですが
「町内に居住する人々の総意」で
運営されていなかったことは
イメージできると思います。
問2:△
→東洲斎写楽と出雲阿国はお勉強しますが、
この参考書には市川團十郎に関する記述がありません。
しかし、初代歌舞伎役者が活躍する前に
東洲斎写楽が歌舞伎の役者絵を
描くわけはないので、
出雲阿国がわかれば必然的に答えられます。
△とはしますが、捨てではありません。
問3:○
→読解問題の要素もありつつ
天明の打ちこわしを知っていれば
正解できるような問題です。
参考書1冊で完結します。
問4:○
→こちらも読解問題の要素がありますが、
もうひとつは江戸の三大改革の中心的な
内容が問われているため、
こちらも参考書1冊で完結する問題です。
問5:○
→正解以外の選択肢が
現代文でたまにいわれる
「言い過ぎ」「言い切ってしまっている」
選択肢であることと、
武士の中にも区別があったことは
旗本がどうとかという形で学習する内容であることを
考えると正解できる問題です。
第4問まとめ!
「時代と流れ」で
満点が狙える大問と言っていいでしょう。
配点としては16点満点です。
第5問
「時代と流れ」に載っている問い数は……
問1:✕
→海軍演習に関する記述もなければ
和英辞典に関する記述もないです。
ただ、消去法で解ける可能性はじゅうぶんにあります。
浦賀といえばペリーですし、ヘボン式ローマ字という言葉を
知っていれば結局正解は選べそうです。
問2:○
→読解&日清修好条規に関する問題ですが、
参考書に記載されており、解ける問題になっています。
問3:○
→天津条約、陸奥宗光、防穀令に関する問題でした。
全て記載があるため、こちらもぜひとも正解したいものです。
問4:○
→読解問題で、こちらに関しては日本史の知識が
なくてもできる問題でした。
第5問まとめ!
参考書の知識でできる問題だけで
4/5となり、かつ問1もできれば正解してほしいため
目標点は満点になります。
配点にすると12点です。
第6問
「時代と流れ」に載っている問い数は……
問1:○
→開港以来の主要生産物はもちろん記載があります。
また、産業革命の時代のエネルギー源として、
石油はまだ早いので、石炭を選んでほしいところでした。
問2:○
→読解問題で、日本史の知識が
なくてもできてしまう問題でした。
鉄道が電気で走るのもまだ早いので、
こちらはもっとできてほしいところでした。
問3:○
→日本鉄道会社は華族の出資で設立された民間の
ものであるため、官有事業の払い下げではないです。
ただ、載っているものの細かいことではあるため、
難易度は高いかもしれません。
問4:○
→張作霖爆殺事件、南満州鉄道株式会社、段祺瑞への借款の
3つの時系列を問う問題でしたが、
いずれも参考書に載っている問題です。
ここはぜひとも正解しておきましょう。
問5:✕
→問題文に1945〜1955年とあるため、
恐慌の時代ではないというXのほうが
まだできたとして、
松川事件に関する記述はないため、
これはこの参考書だけでは難しいと思われます。
問6:○
→表の読み取りで切れる選択肢がひとつ、
そして暗に年号の理解を問う選択肢がふたつありました。
そのふたつとも東京オリンピックの開催と
第一次石油危機というメジャーな知識ではありましたので、
この問題もしっかり正解できたはずです。
問7:○
→NTTやJRのことを聞いている問題でした。
これが中曽根内閣のときであるということも
もちろん参考書に載っていますので、
解ける問題でした。
第6問まとめ!
この参考書の知識だけで解ける
問題は5/6ですが、
問3が難しいため、
この大問の目標正答率は16/22とします。
配点にすると22点満点のところ、
16点が目標ということになります。
後編のまとめ
第4〜6問の目標点数は?
結果、50点中44点が目標となります。
江戸時代以降を苦手にする受験生が多いですが、
難易度としては得点源にしていけそうなのです。
ぜひこれからなんとかしたいという方には
江戸時代以降を中心に勉強してみてほしいです。
前編も合わせると……
以前投稿した前編での
目標点は35/50でした。
※詳しくはこちら
今回の点数も足すと、
100点中79点が目標点となります。
なんと「時代と流れ」で
8割近く取れそうだという
結論に至りました。
もちろん毎年これくらい取れるかどうかは
誰も保証してくれないとはいえ、
現時点で一度も70点にのったことがない場合は、
この記事を参考にやるべき内容を見直してみてください。
共通テスト日本史対策3箇条!!
その①:資料問題を恐れない
読解問題は古文の知識も
すこしは必要(特に助動詞)だが、
選択肢と文章を見比べて
単語の解釈をしていければ大丈夫!
古文の学力のせいにしないこと!
その②:狙い目の大問を考える
昨年度をみると
第4、5問の
江戸〜大正が狙い目!
私大入試でも必ず出る時代なので、
点数の底上げにおすすめ!
その③:1冊で「2通り」のやり方をする
参考書1冊に載っている知識だけで
79点が取れると言ったものの
ただの言葉暗記で
できる問題は読解以外ひとつもありません。
一気に20点台転落の可能性もあります。
日清修好条規という言葉を
覚えているのは当然として
逆に「日清修好条規ってなに?」と
聞かれた際に
参考書の穴埋め周辺の
文をかいつまんで説明できるように
なっている必要があります。
つまり、
・普通の一問一答
・言葉から内容を説明する「逆一問一答」
の2通りの勉強をしてくれる、という
前提のもと、参考書1冊でも大丈夫という意味になります。
まだ間に合うので今からやってみよう
やるべきことが決まり、
あとは取り組むだけなわけですが
そこからもハードルがあると思っていて、
それは
・継続できるか
・やったことがちゃんと身についているか
という2点だと感じます。
やるべき環境に自分を置ける、
やった結果が伴っているかどうか
毎週チェックできる、
そんな環境をご用意しているのが
武田塾です。
だから授業のために来てもらっている塾ではないのです。
直前期でも、まだまだこれからという時期でも
武田塾では無料受験相談を受け付けていますので、
ぜひ当塾の勉強法を聞きに来てください!
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