みなさんこんにちは!
武田塾藤井寺校です。
今回はネットでもあれこれ言われている指定校推薦に関して
お話ししようかと思います。
結構個人的な意見を述べつつお話ししていこうと思ってますので軽い気持ちで読んでいただけるといいかと思います。
指定校推薦とは?
指定校推薦とは学校選抜型の一種で
一般入試と違って学校長の推薦が必要になる入試形式です。
また高校3年間の評定平均値などの推薦条件があり、
すべて満たさないと出願できない入試形式となっています。
ざっくりまとめると、
定期テストや評定でいい点数を稼いで、学校生活真面目に過ごしていれば大学に行ける
ということと考えておけば大丈夫です。
どうして指定校推薦が嫌われるの?
指定校推薦、特に難関大への指定校推薦はやたらと嫌われているというのは何故なんでしょうか。
私としては、3つ理由があると考えています。
①合格発表の期間が一般等の入試と比べると早い。
②校内選考に通りさえすれば合格したのも同然。
③自身の実力以上の大学に合格できる可能性がある。
それぞれ見ていきましょう。
①合格発表の期間が一般等の入試と比べると早い。
一般的に指定校推薦の正式な合格発表は12月と言われています。
しかし12月って一般勢からすれば、追い込みの時期でもあります。
簡単に言ったら一般勢は勉強しているが、指定校勢は遊んでいる。
一般勢からしたら決して気分が良いものではないですよね?
それゆえに嫌われるのがまず1つあるかと思います。
ちなみに自称進学校在籍の方は指定校で進学先が決まる生徒が多いという傾向にあるため
間違いなくこうした現象が起こると思います。
もし指定校で合格した友達が遊んでいたとしても暖かい目で見逃してあげましょう。(笑)
②校内選考に通りさえすれば合格したのも同然。
これは聞いたことあるかもしれないという方がもしかしたらいるかもしれません。
9月ごろに校内選考の募集が始まり、選考に通りさえすれば合格したも同然と言われています。
もちろんよっぽどのことをやらかすと内定取り消しもあり得ますが...
数字を使って分かりやすく言えば
一般の合格率が20%(倍率5倍の場合)とすると
指定校はほぼ100%と圧倒的に有利な入試形式となっています。
どれだけ勉強しても落ちるのが一般入試であるがゆえに、嫉妬されてしまうから、嫌われてしまうのでしょうか。
③自身の実力以上の大学に合格できる可能性がある。
おそらく指定校が嫌われる最大の理由ではと個人的に考えています。
例えば、定期テストや評定では学年トップだが、模試ではE判定であるA君と、
評定は下から数えた方が早いが、模試の結果がA判定のB君がいるとしましょう。
二人とも同じ志望校を目指して夏まで一緒に頑張ってきましたが、A君は9月の選考でパス
つまり、事実上の合格を貰い、12月には正式な合格通知が届いた。
一方B君は秋まで順調であったが、過去問演習で躓き、点数に伸び悩み続けたまま入試本番に突入し
不調から抜け出せないまま不合格となってしまった。
これを見て頂けたら分かるように、
一般では模試や過去問で点数が取れていても必ずしも合格できる訳ではない一方で
指定校ではまったく実力が無くても評定があれば実力以上の大学に進学することができます。
こういった歪な入試形式であるがゆえに嫌われてしまうというのも現状にはあるのではと思います。
指定校推薦は嫌われる口実とはならない!
ここまで指定校が嫌われる理由を述べてきましたが
指定校は本当に嫌われるべきものなのでしょうか。
私は違うと思います。
もちろん指定校推薦で難関大学に合格したことを自慢したら嫌われるのは間違いないです。
まして一般受験する子の前で自慢したらなおさらです。
ですが今から話すことを考えて頂くと嫌われるものではないことに気づくのではないでしょうか。
受験は合格(結果)のみが正義。
受験勉強は頑張ることに意味がある。
こんな話聞いたことありませんか?
確かに頑張ること、努力することは重要です。
間違いなく将来において自分の糧になるでしょう。
しかし受験という世界において不合格は不合格です。
それがたとえ1点差だったとしてもです。
例えば、去年のサッカーワールドカップを例に考えていきましょう。
日本VSドイツは日本が2-1で奇跡の逆転勝利を収めましたが、
決勝ゴールを決めた選手は覚えていますか?
答えは浅野拓磨選手ですが
名前を聞いたら、リアルタイムで見た決勝ゴールの瞬間が鮮明に思い出せるでしょう。
では、ベスト8決定戦で日本はPK戦の末クロアチアに敗れてしまいました。
(リヴァコヴィッチとモドリッチやばすぎた)
この試合は日本が先制したのですが
先制ゴールを決めた選手は誰か覚えていますか?
答えは前田大然選手なのですが
いまいちゴールの瞬間がピンとこないと思います。
なぜなら奮戦したが結局は敗れてしまったという印象が強いからです。
このようにどれだけ善戦(受験で言う惜しかった)しようとも
負けは負けというのが痛感できたと思います。
一般で言うと、あと一点差で落ちたというのイメージですね。
逆にワールドカップ前にあれだけドイツには勝てないと言われていても
日本はあのドイツ相手に勝った!という印象があると思います。
指定校なら、たとえ一般勢に文句を言われようが合格は合格というわけです。
つまり過程はどうであれ合格さえすればいいというわけですね。
大学は入ってしまえば1人の学生にすぎない。
これは皆さんが大学生になればわかると思います。
大学に入れば、1人の学生としてしか扱われないんですよね...
私の周りには推薦で入ってきた友達が多いのですが
指定校や一般といった話をするのは最初だけです。
ある程度経ってくるとびっくりするほど入試形式の話をしなくなってきます。
これぐらい時間がたつと一般か推薦かはどうでもよくなってくるんですよね。
大学なんて人生の通過点なんだから、入ればなんだっていいということに気づくと思います。
なんなら単位ヤバイとか、あの教授の話何言ってるのとかの話になってきていますよ!(笑)
こうなった時点で1人の大学生という自覚が芽生えて、指定校推薦への僻みが無くなっていると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
私は一般受験で大学に進学しましたが
世間は入試形式ではなく
どこの大学かというものを重視していると思います。
もし指定校への劣等感があるなら
その大学にどうしても行きたいんだということに気づくことで
劣等感をやる気に変えることができるのではないでしょうか。
今回は以上になります。