皆さんこんにちは!
武田塾藤井寺校です。
突然ですが武田塾チャンネルはご覧になったことがありますでしょうか?
私も特訓や参考書の知識を付けるためにたまに閲覧するのですが、その際
「先生は生徒の将来のために内職を許すべき」
「内職をし続けたら諦めるはず」
「授業がダメだから内職をやるのは当然だ」
等のコメントが流れてきて、私は辟易としました。
それって勉強時間を増やして自己満足しているのでは?と思ったので、
今回は勉強の質という観点から内職について考えてみました。
今までとは異なる視野で内職について触れていきますので是非一度読んでいって下さいね!
そもそも内職とは
内職という言葉自体に様々な意味があるのですが、受験用語において言うと
先生の目を盗み、授業の科目と異なる勉強をするという意味です。
具体的に言ったら机の中に単語帳を用意して、いざ授業が始まったら単語帳を見るということだと思います。
なぜ先生は内職を注意するのか
これに関してははっきりとした答えを出せます。ズバリ、
教室内の秩序を維持するためです。
学校教育法で、教員は学習指導要綱に基いて授業を進める必要があり、
人格の完成と平和で民主的な国家及び社会の形成者の育成を目指して教育が行われる必要があると規定されています。
さらに、教育上必要であれば懲戒(生徒を戒めること)も法律で許可されています。
難しい事言っても分からないと思いますので、分かりやすく言うと
教師は生徒の将来のために教育を施す責任があり、
教室内で教育の邪魔をする場合は法律の範囲内で叱責や、もっと言えば停学、謹慎、最悪の場合は退学等の処分が法律上で許されているということです。
例えば生徒が勝手に立ち歩いていたり、私語をしていたら大半の先生は注意すると思いますし、実際に皆さんも見たことがあると思います。
授業をするためには生徒が席に座って、授業に集中する必要がありますよね?
この原理と一緒で内職が注意されているんです。
だからコメント欄で先生や学校を批判するのは筋違いではと思うんですよね。
いくら授業が効率が悪いと言っても、日本の教育上授業というスタイルに従わざるを得ないんですよね。
ちなみに参考書の没収は不要物没収と考えられ、教育上必要なものとして法律で認められることがあるので、
もし没収されたなら変に反抗せず、授業後素直に謝りに行って返してもらいましょう。
(余談ですが、ドラえもんというアニメで、のび太君が先生に「野比!また宿題を忘れたのか!廊下に立ってなさい!!!」怒鳴られるシーンを見たことはありますか?
法律では肉体的苦痛を与える懲戒は禁止されていますが、現代であれはギリ法律にかかるか否かのグレーゾーンと考えられています。)
内職の意外なデメリット
前提条件としてこれだけは知っておけ!
先に言っておきますが、私は内職否定派です。その理由は下記に3つ示しています。
それでもどうしても内職がしたい方にむけて、1つ頭に入れて頂きたいことがあります。それは
内職は自習室で勉強する際と比べて勉強の質が圧倒的に低い
ということを踏まえて3つの理由を読んでみて下さい。
①演習系の参考書をやるのは不可能に近い
これは周りの環境に左右されると思うのですが、例えば初見の過去問を解くといったことはできなくもないと思います。
ですが演習系のものは絶対自習室でやる方が効率は良いです。
周りの騒音が気にならずに解き進められますし、第一演習系は集中しないといけなく、先生の目も気にしないといけないということで
マルチタスクとなり、特に人間はマルチタスクでは仕事の質が下がるといった研究結果もあるぐらいなので、明らかに質が下がると思います。
それゆえに、授業中には絶対に演習系の参考書はやらない方が良いです。
②非進学校だと浮いてしまう可能性がある
これは小学生低学年の頃に異性と話しているところを友達に見られた場面を想像すると分かりやすいと思います。
私だけかもしれないですが、異性と話してると、友達に「うわ~。お前○○と話してる~。○○好きなん~(笑)」
みたいな経験はないですか?
異性と話すだけで周りからその子が好きかと思われ、自分が周りで浮いている感覚に近いと思います。
非進学校だとよくあるのですが、周りが受験しない為勉強していると後ろ指を指されることがよくあるんですよね。
それを気にしないというのもなかなか大変ですので、周りの目が気になる方はいっそのことやらないことをオススメします。
③そもそも先生によっては内職できないこともある。
これは先生がめっちゃ厳しくて、少しでも怪しきは罰する場合のタイプですね。
この場合は潔く諦めましょう。
こういう先生は自分の理念や指導方針がはっきりしており、生徒の言い分に耳を傾けることはまずないと言ってもいいでしょう。
目を付けられた場合、卒業の単位にも響く可能性も0ではないので波長を立てないのが賢明です。
(かといって優しくて、緩い先生の授業を内職しろというわけではありませんが)
どうしてもというなら暗記系をやれ!
先程お話ししたように、どうしてもというなら英単語や漢字といった暗記系の参考書の復習をしましょう。
これらは参考書のサイズも小さく、英単語なら英語の時間にで、漢字なら国語の時間にという風にやっていくのが一番先生にばれにくいかと思います。
ただし初見の暗記系の参考書に手を出すのは辞めましょう。暗記の効率が悪くそれこそ集中力が必要であるからです。
それ以外の参考書を内職するぐらいなら、授業中に寝た方がマシです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は内職に関して、世間一般の常識とは異なる視点でお話ししてました。
確かに内職は勉強時間の確保には繋がるかもしれません。
しかしいくら勉強時間を増やしたところで、参考書の中身が身に付いていなかったり、せっかく覚えたものが抜けてしまったら何の意味も持たないです。
勉強時間の確保も大事ですがもっと勉強の中身といったものにもこだわっていきましょう!
今回は以上となります。