どこの医学部を選ぶべきか国公立医学部編（第二弾）

皆さんこんにちは！

大学受験生向け学習塾　武田塾富士校の加藤です。

7月に入り、現役生にとっては最後の文化祭や体育祭も終わった事で、そろそろ本格的な受験モードが漂う時期となってきました。

既卒生にとっては、気が抜けて少しだらけてしまう時期でもあり、もう一度気を引き締め直して頑張る時でもあります。

今の時期に頑張るか頑張らないかで、9月以降の進捗度合いが格段に違ってくるので、頑張りましょう。

さて、前回国公立大学医学部受験（第一弾）として、二次試験科目が他学部と共通なのか医学部独自なのかについて少しお話し致しましたが、

今回第二弾として続きをお話ししたいと思います。

①国公立大学医学部　現役or既卒の割合は？

どこの大学を選ぶべきか？

難易度だけじゃなく、入試問題が自分に合っているのか？

他学部と共通問題で高得点を狙うのか、それとも医学部独自の入試問題傾向の方が自分に合っているのか　の話を前回させていただきましたが、

今回は前回よりも少しゆるいお話をさせていただこうかと思います。

入試はあくまでも入試結果に基づいて合否が決定されるかと思いますが、参考として各大学の現役率既卒率割合をお伝えします。

実際傾向として、医学部は毎年　現役合格率が高い大学　と　現役合格率が低い大学　は存在します。

2022年度、2023年度において

非公表の大学

　山形大学、筑波大学、東京大学、東京医科歯科大学、金沢大学、福井大学、岐阜大学、名古屋大学、島根大学、広島大学、愛媛大学、名古屋市立大学、大阪公立大学

を除いて、現役率の高い大学と低い大学をお知らせしたいと思います。

②2022年度2023年度ともに現役率65％以上の大学

現役率が65％以上の大学は

　東北大学、群馬大学、浜松医科大学、京都大学、大阪大学、徳島大学、横浜市立大学　です。

特に、2023年度の京都大学は81.5％が現役生でした。

両年度ではありませんが、千葉大学、九州大学、佐賀大学、和歌山県立医科大学も65％前後の高い現役率です。

逆に現役率が毎年低い大学も存在します。

③2022年度2023年度ともに現役率50％未満の大学

現役率50％未満の大学は　

　三重大学、香川大学、高知大学、熊本大学、大分大学、宮崎大学、鹿児島大学　です。

中でも　大分大学、宮崎大学は現役率30％台、香川大学、高知大学、鹿児島大学は現役率40％前半の割合です。

九州・四国地方は比較的既卒者割合が高い傾向がみられます。

次に地元占有率割合をみてみましょう。

こちらは非公表の大学が多いです。

2022年度・2023年度において

非公表の大学

筑波大学、千葉大学、東京大学、東京医科歯科大学、金沢大学、山梨大学、岐阜大学、名古屋大学、三重大学、大阪大学、神戸大学、鳥取大学、島根大学、広島大学、山口大学、香川大学、愛媛大学、高知大学、佐賀大学、鹿児島大学、名古屋市立大学、大阪府立大学

④地元占有率が高い大学

　札幌医科大学は2022年度・2023年度ともに地元占有率が90％を越えます。

ダントツの地元占有率を誇っています。

　続いて高いのは、旭川医科大学で、60％以上が北海道出身者という事になります。

　また、横浜市立大学、九州大学は50％前後、浜松医科大学、長崎大学、琉球大学が40％台と続きます。

こちらの5大学は毎年比較的地元占有率が高い傾向が有ります。

また、2023年度単年においては、熊本大学が62％と高い地元占有率でした。

地元占有率はあくまでも統計上の数字なので、各年で変化していくものだと考えられますが、高い地域ほど地域医療に力を入れ、地域に根差した医療を目指しているのかもしれませんね。

⑤まとめ

国公立医学部の歴史をたどると、研究に力を入れていた旧帝国大学（東京大学、京都大学、九州大学、東北大学、北海道大学、大阪大学、名古屋大学）の7大学が最も歴史が古く、臨床に力を入れていた専医をルーツとする旧六医大（千葉大学、新潟大学、金沢大学、岡山大学、長崎大学、熊本大学）の6大学に京都府立医科大学を加えた7大学が旧帝大に次ぐ伝統を誇ります。

国公立医学部は、どの大学も各都道府県における最後の砦として高い技術と信頼を兼ね備えた大学であることは間違いありません。

故に、難易度も高く、合格は難しいと言われがちですが、他学部に比べ既卒者や医師になりたいという夢を捨てきれず再チャレンジする人が多いのも事実です。

国公立医学部受験を考えている受験生は、勉強の合間にでも各大学のHPを覗いてみてください。

大学が力を入れている分野や特徴、受験情報が詳しく載っています。

行ける範囲であれば、オープンキャンパスに参加してみるのも良いと思います。

必ずモチベーションが上がります。

是非自分に合った大学をいくつかピックアップした上で、受験勉強に取り組んでください。