こんにちは!武田塾淵野辺校講師、青山学院大学社会情報学部1年の佐藤です!
いよいよ夏休みが終わり、2学期が始まろうとしています。
受験生の中で、もう既に第一志望校は決めたという人は多いと思います。
ですが、まだ併願校は決めていないという人は多いのではないでしょうか。
僕自身、いつまでに決めればいいか分からず、
結局受験直前期になって慌てて決めた経験があります。
そこで、今回の「併願校選び①」では
併願校をいつまでに決めるべきか、何校受けるべきかについて解説します!
1. いつまでに併願校を決めるべき?
そもそも、併願校はいつまでに決めるべきなのでしょうか?
結論から言うと、夏休み中にある程度絞っておいた方がいいです。
理由は2つあります。
受験勉強を効率化できる
1つ目は、秋以降の受験勉強をより効率よくできるからです。
当然ながら、入試問題の形式、難易度、傾向などは大学、学部によって大きく異なります。
例えば、〇〇大学の英語の入試問題は、
他の大学と比較して英文法の配点が高いということもあります。
その場合、秋以降は英文法の対策を重点的に行う方が効率がいいですよね。
併願校をある程度決めておけば、このように入試問題に合わせた
効率の良い勉強がしやすくなります。
学力を把握しやすくなる
2つ目は、模試等で学力を把握しやすくなるからです。
もし併願校を決めたのが12月の受験直前だったら、
それまでの模試で第一志望校の判定は出ていても、
併願校の判定は出ていないということもあり得ます。
実際に受験する大学、学部を最終的に選ぶ際に、学力はかなり重要になってくるので、
併願校であっても判定は分かっていた方が好ましいです。
学力を把握しやすくするためにも、
併願校は夏休み中にある程度絞っておいた方がいいです。
余裕のある夏休みのうちに
3つ目は、秋以降は学校、勉強でとても忙しくなる時期だからです。
当然ながら、学校が始まると自由時間が減ります。
学校にもよると思いますが、
補習などで今まで以上に拘束時間が長くなることもあります。
そうなると、秋以降は自学自習に精一杯になり、併願校選びどころではなくなります。
だからこそ、まだ学校の拘束時間が短く余裕のある夏休み中に
併願校を絞ることをおすすめします。
ただ、ここまで夏休み中に“ある程度”決めておくと書きましたが、
最終的に決めるのは入試直前の12~1月です。
併願校は基本的に成績に合わせて決めることになります。
受験期の成績が読めない夏休みの段階で全部決めることはできません。
そのため、夏休み中に候補となる大学・学部を挙げておき、
12~1月に、あとはその中から選ぶだけという状況にすることが重要です。
そうすれば、忙しく余裕のない受験直前期にスムーズに併願校を決定し、
勉強に専念しやすくなります。
以上のことから、夏休み中に併願校の候補となる大学・学部を
決めておくことをおすすめします。
秋頃、もしくは入試直前に決めればいいやと思っている人は、
ぜひ併願校の検討を始めてみてください。
2. 併願校は何校受けるべき?
次に、併願校は何校受けるべきかについて紹介します。
3つのレベル
併願校は、基本的に
①チャレンジ校 ②実力相応校 ③安全校
の3つのレベルに分けて考えます。
①のチャレンジ校は、合格する可能性は低いけど行きたいという大学です。
多くの場合、第一志望校がチャレンジ校になります。
また、記念受験もチャレンジ校にあたります。
②の実力相応校は、その名の通り受験期の時点で自分の実力に近く、
もう少しで合格できそうな大学です。
基準として、受験期に過去問で毎回合格最低点に近い点数を
取れている大学が実力相応校です。
目安としては第一志望校の1ランク下の大学ですが、
1ランク下の大学がかならずしも実力相応校とは限りません。
あくまでもう少しで合格できそうなレベルの大学が実力相応校です。
③の安全校は、滑り止めとなる大学で、
ほぼ確実に合格できるといえるような大学です。
基準としては、受験期の時点で
過去問で毎回合格最低点+10%の点数を取れている大学が安全校にあたります。
目安としては、実力相応校の1ランク下の大学です。
ただし、実力相応校と同様に目安は1ランク下の大学ですが、
あくまでほぼ確実に合格できるレベルなのが安全校であり、
必ずしも1ランク下=安全校とは限らないことに注意してください。
それぞれ何校受けるか
では、①②③それぞれ何校受けるべきか解説していきます。
国公立志望と私立志望で少し異なりますが、
この記事では私立志望の場合を解説します。
※ここからは○校という表現が出てきますが、
ここでは同じ大学の中でも別の2つの学部があれば2校とカウントしています。
例えば、早稲田大学商学部と早稲田大学社会科学部は同じ学校ですが、
ここでは2校とカウントしています。
結論、目安として、僕は下のようになると考えています。
①チャレンジ校:1~3校
②実力相応校:2~3校
③安全校:2~3校
合計:5~8校
こう考える理由を説明します。
まず前提として、受験回数は多ければいいというものではありません。
入試問題は大学・学部によって大きく異なります。
そのため、各大学・学部の問題に対し、個別の対策をし、慣れておく必要があります。
受験する大学・学部が多く、それが疎かになってしまうと、
合格できる確率が下がり、滑り止めも落ちるということが起こる可能性も高まります。
また、一回受験するのに多くのお金と体力が必要になります。
そのため、受験回数が多いと経済的にも身体的にも負担が大きくなります。
“数撃ちゃ当たる”が当てはまらないことはないですが、
受験回数はほどほどにしておいた方がいいです。
①チャレンジ校は、僕は多すぎなければ何校でもいいと思っています。
ただ、前述のように多すぎると負担が大きく、合格する確率も下がるので、
多くても3校に絞るのがベストです。
②実力相応校と③安全校は、少なければ少ない方がベストです。
本命の大学・学部の対策に割ける時間が増えるからです。
ただ、1校だけはかなりリスクが高いです。
受験当日に体調が悪くなる、天候が極端に悪くなる、
本番で緊張して普段なら絶対にしないようなミスを犯すなど、
受験にはハプニングがつきものです。
そのため、安全校が1校だと全落ちのリスクが高くなります。
実力相応校が1校だと、自分の実力ならこのレベルに行けたのに
実際は1ランク下の大学になったということも起こり得ます。
また、そもそも実力相応校はあと少しで合格するというレベルなので、
合格できない可能性も十分にあるわけです。
だから、最低でもそれぞれ2校は欲しいところです。
実際の例
参考までに、実際に僕の例を紹介します。
第一志望:青山学院大学社会情報学部
①チャレンジ校:早稲田大学(2学部)(記念受験)
②実力相応校:青山学院大学(2学部)・中央大学(1学部)・成蹊大学(1学部)
③安全校:東洋大学(1学部)・専修大学(1学部)
僕の場合、実力相応校が4校と少し多めになりましたが、
実際は共通テスト利用で滑り止めは確保できたので、
受験回数は8回より少なくなりました。
僕自身としては、各レベルをバランス良く受験でき、過度に負担も大きくならず、
結果も悪くなかったので、これで良かったと思っています。
まとめ
今回は、併願校を決める時期、そして何校受けるべきかについて解説していきました。
併願校はあまり重要ではないと思うかもしれませんが、
実はかなり重要な受験戦略の一つです。
だからこそ、何校受けるかも含め、
併願校の戦略はじっくり時間をかけて決めるべきです。
秋以降に後回しにしようとはせず、
ぜひ夏休みのうちから併願校について考えてみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました。
「併願校選び②」では、実際にどのようにして併願校を決めるのが良いか、
その判断基準について解説していきます。
そちらもぜひご覧ください。
併願校選び② 併願校は何を基準に選ぶべき?【武田塾淵野辺校】 - 予備校なら武田塾 淵野辺校 (takeda.tv)
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