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必見!分厚い問題集の終わらせ方(チャート式・Focus Gold)

長期休みに1冊で全範囲を網羅したい!

受験生の皆さん、勉強お疲れ様です!

東京大学工学部、講師の中村です。

夏休みも半分以上終わりましたが、計画通りに勉強は進んでいますか?

思った以上に計画通りに進まず、焦っている人も少なくないでしょう。

理想的には、長期休みを使って、受験の範囲を一通り復習したいところですよね。

特に、夏休みを有効活用できず、

2学期や冬休みで集中的に挽回する必要がある…などと感じていませんか?

そんな時には薄い網羅型の問題集を使うのが楽ですが、

既に家にある問題集を活用したい場合もあると思います。

そこで今回は、例えば数学でいうチャート式のように、

一見数週間では終わらせられないような分厚い問題集を使って

長期休暇中に全範囲を復習するための方法を伝授します!

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まずは期限を設定しよう

どんな問題集を進める場合でも、

闇雲にだらだらと続けていては効率が悪くなります。

まずは、いつまでに問題集を終わらせるべきなのか、

自分で目標となる期限設定をしましょう!

たとえば、冬休みなら2週間、夏休みなら4週間程度あると思いますが、

その期間全部を使い切ってもいいですし、

半分程度の期間で終わらせて残りの期間は苦手分野の克服に充てる、

といった使い方もできます。

どういった期限設定をするかは皆さんの状況に応じて自由に行ってよいですが、

期限はかならず設定し、それまでに終わらせることを厳守しましょう!

参考書の構成を確認しよう

つぎに、計画を立てやすくするために参考書を開いて構成を確認してみましょう!

最初の方には目次があるので、まずはそこを見て何章構成なのかを見ます。

さらに本編をパラパラとめくっていくと、

たとえば、チャート式であれば、

例題、練習問題、総合演習といった問題があることがわかります。

各章にそれぞれ何問ずつあるのか、そしてそれらの難易度がどの程度なのか、

ひととおり把握して紙などに書き出してみましょう!

例)

1章:例題18問、練習問題18問

2章:例題22問、練習問題23問

時間について考えよう

全部終わらせることはできる?

ここまでの過程で、どれだけの時間的猶予があるのか、

そして解かなければいけない問題がどれだけあるのかが可視化されました。

つぎに、(1日あたりの科目勉強時間)×(設定した期限までの日数)×0.8を、

書き出した全問題数で割ってみましょう。

たとえば、毎日数学を4時間、20日間という期間で、

全640問をやりきることを考えると、上の計算式は

4時間×20日間×0.8÷640=0.1

となります。

この数字は、1問あたりに掛けられる時間です。

つまり、0.1時間ということは、6分間しかないことになります。

数学の問題を解く・復習含めて1問6分間で計画するのは、

あまりにも無謀ですよね。

つまり、このままでは期間内に網羅はできないことになってしまいます。

終わらせるためにできること

それでは逆に、どうしたら期限までに全範囲を通しで終えられるでしょうか?

一番簡単なのは期限延長ですが、今回はそれができないとしましょう。

次に考えられるのは、1日当たりの科目勉強時間を増やすことですね。

ただ、大抵の人は他の科目もやる必要があるため、

重めに配分してもせいぜい1科目4~5時間程度が上限だと思います。

最後に考えられるのが、解くべき課題量の調整です。

実は、チャート式を復習目的で1周したい場合、

全部の問題を解く必要はありません。

たとえば、同じページに書いている「例題」と「練習問題」は、

ほとんどの場合で数字が少し変わった程度の類題です。

なので、基礎からやりたい人は例題だけを、

基礎には自信があるけど網羅したい人は練習問題だけを、

全範囲の発展的な演習がしたい人はエクササイズか総合演習だけを、

などといったように解く問題を限定してあげることで、

やるべき問題を半分以下にできます。

このようにして解くべき問題量を減らし、

全範囲をさらいつつ1問あたり20分程度はかけられるように調整しましょう!

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実際に解くときは

計画を厳守しよう!

ここまででお話しした方法に則れば、計画は立てられたはずです。

それでは、実際に解くときに気を付けるべきことをお話しします。

せっかく立てた計画も、その計画通りに進まなければ台無しになってしまいます。

なので、計画を立てる際に仮定した、

「1問あたりにかけられる時間」は絶対に守りましょう!

具体的には、例えば1問25分として計画を立てたならば、

問題を解くときは5~10分程度で時間をはかり、

制限時間で解けなければ、あと少しで解けそうでも諦めて答えを見ましょう。

分からない問題で長いこと問題を見つめていても時間の無駄ですし、

あと少しで分かる問題なら最後まで書かなくても解説と見比べれば

自分の方針が正しかったかどうか判断できるはずです。

この方法を徹底していくことで、あらかじめ設定した計画通りに進めることができ、

ちゃんと期限内に終わらせることができると思います!

それでも予定が狂った場合は…?

どんなに頑張って進めていても、

想定外の事態で計画通りに進められない日があるかもしれません。

たとえば、熱が出て数日寝込んでしまったら…?

塾に参考書を持ってくるのを忘れてしまったら…?

そんなときでも、安心してください!

実は、既に上で一緒に立てた計画は、

少しだけ余裕を持たせて設計してあります。

1問あたりにかけられる時間を考えるとき、唐突に0.8をかけましたよね。

これは、計画通りに進まない日が週に1日程度あっても大丈夫なように

余裕を持たせるための数字だったのです!

逆に、全く想定外のことが起こらなかった場合は、

週に1日余裕ができることになります。

この日はその週にやった問題の中でできなかったものを復習するなど、

振り返りに充てることで、より一層効果的に記憶定着させることができます!

まとめ:分厚い問題集の網羅の仕方

ここまでの方法を、最後にまとめます!

1)期限を設定する

2)参考書の構成・問題数を確認する

3)目的に合わせ、解くべき問題を限定する

4)1問ずつ時間を計って厳守する

これらを行うことで、チャート式のような分厚い網羅型問題集でも

一通り終わらせることができます。

受験までの時間は限られていますから、

必ずしも必要でない部分に無駄な時間を割いてしまわないように、

事前に計画を立てて効率的に勉強を進めていきましょう!

 

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