こんにちは!武田塾円町校です。
今回は、
数学の参考書『基礎問題精講』(以下『基礎問』)を終わらせたのに、
成績が伸びない原因・解決策について紹介します!
完璧に仕上げたと思ったにもかかわらず、伸び悩んで
「参考書が悪いんじゃないか」とか「武田塾信じてやったのに・・」
とかそれぞれいろいろ悩んでいる人!
今回紹介する伸び悩んでしまう原因に当てはまっていないか、
確認してみてください!
1.そもそも完璧になっていない
まず一つ目の原因として、
そもそも完璧になっていない、仕上がっていない
ということが考えられます。
「解き終わった」状態を完璧にしたと思っちゃっているパターンです。
『基礎問題精講』をやっただけでマスターはしていない。
こういう状態の人はなかなか模試で結果を出すことは難しいです。
完璧になっていない状態を具体的に表すなら
①『基礎問題精講』にまだ解けない問題が残っている
②やった時は解けたけど忘れている
③解いたけど説明できるほど理解できていない
こういったパターンが当てはまります。
解決策
順番に解決策をあげると
①の場合は、解けない問題を放置せずに改善し、
全問正解できるようになるまでやる
間違えた問題を洗い出して、全部正解できるまでやる
これをすぐにやってください!
②の場合で、忘れているときは復習が必要です。
復習で絶対やってほしいのは、初見で解けないかった問題です。
初見で解けた問題は、大抵繰り返さなくても解ける問題です。
初見で解けなかった問題を優先的にやってください。
初見であっていたかどうかを
ノートや参考書に残している人はやりやすいですね。
本当に解けない問題が
本当に「今」の段階でないのか終わった段階で見直してほしいです。
結局入試で解けないといけないので、その時は解けたではだめなんです。
③のパターンでよくあるのは、
操作だけを覚えてしまっているパターンです。
『基礎問題精講』では計算の問題も多いです。
やっていくうちに
「この数字はここに代入したら答えが出るんだよな」
みたいに操作だけを覚えてしまって、
なぜこの解き方をするのか分かっていないことが多いんです。
そしてこれが問題となってきます。
そのため必ず、何でこの解き方をするのか
問題文をみて与えられた情報から解き方を説明できることが重要です。
『基礎問題精講』で伸びない人は、
とりあえず与えられた式を計算していって「確かこれ代入するんだよな」みたいな感じで
なんとなく答えにたどり着いた人が多いです。
プロセスを暗記して解ける
計算問題ではそれでもいいですが、
必ず後半の考え方の問題で躓きます。
そのため問題文から解き方を説明できるようにしていってください!
これを徹底していったら初見で使いやすくなります。
ここまでのやり方でだいたいの人は、
『基礎問題精講』やったのに伸び悩んでいるという状況を打破できると思います。
85%くらいの人は、このそもそも完璧になっていない
に該当します。
一問一問説明できるようにやり込み、人に説明できるように練習しましょう!
②概念の理解ができていない
例えば、場合の数・確率の分野で順列・組み合わせという考え方が出てきます。
これの違いを区別ができていないことが多いんです。
なんでここは順列で解くのか、
なんでここでは組み合わせで場合の数を求めていくのか
順列の組み合わせの違いが分かっていないんです。
そして、それが数学でいう概念です。
最初の導入の部分です。今数Aの場合の数やっている人は
それに答えられる状態にあることが望ましいです。
これができていないと
前述した『基礎問』を覚えるだけになります。
パターン、『基礎問』の中でしか解けない人になっちゃいます。
そもそも場合の数では順列・組み合わせの考え方があって
「順列はこういう時に使う」「組み合わせはこういう時に使う」
見極められる自信がついてから『基礎問題精講』に取り組むべきでした。
そこを補う参考書としては
『数学Ⅰ・A入門問題精講』『やさしい高校数学』
この辺りの「概念」を詳しく説明してくれている本を
まずちゃんとやり直した方がいいです。
『基礎問』より易しいですが、これを飛ばして概念を理解しないまま『基礎問』をやったから身についていないんです。
これが起こりやすい筆頭が場合の数・確率の分野です。
その次にベクトル、三角関数や指数対数などです。
こういった初めて触れる概念が出てきた分野は
根本を理解できるようにしていきましょう!
高校に入って初めて触れる「概念」は丁寧に理解してほしいです。
③自分の弱点分野を見つけよう
現状分野によって差がある、
いけている分野もあれば苦手な分野もある。
これの解決策が自分の弱点分野を見つけることです。
この弱点分野を自覚している場合は楽ですが、
おそらく自覚できていないケースが多いです。
そこで使ってほしい参考書が、
『大学入試数学 絶対に落とせない必須101選』です。
日東駒専レベルの問題集で
日東駒専やMARCHレベルの小問集合が101題収録されている問題集です。
それを2週間ぐらい、雑でもいいので解けるだけ解いてください。
その101題がそれぞれ分野ごとに分かれているなかで、
正答率を分野ごとに出してみてください。
そうすると苦手分野がおのずと見つかると思います。
数学が伸びないという言葉を、
「確率が伸びない」とか「指数対数が伸びない」みたいな
分野単位でできるものとできないものの仕分けをしていってください!
そうすることでやらなければいけない分野がはっきりします。
漠然と「数学やらなきゃ」だったのが、この分野をやれば数学が伸びる
この1分野ずつ、つぶしていこうという目的を
はっきりさせようという話です。
101題で見つかった課題を次の1~2週間でつぶして
リベンジして数学の基礎力をつけていきましょう!
④アウトプットの強化をしよう
アウトプットが苦手だから伸ばしきれていないんじゃないか
だからアウトプットの強化が必要!という話です。
『基礎問』を説明できるようにしようということを前述しました。
これは絶対できるようにしてほしいです。
ただ理解、インプットからでは吸収しきれない人もいます。
経験でカバーしていくしかない人もいるでしょう。
沢山問題を解く中で、「こういう問題はここに注目してこう解いたらとけるんだ!」と理解する。
本当は『基礎問』を読み込んで説明できるようにしてというインプット型の勉強の方が時間は短く済むのですが、
たくさん問題を解いた経験から使えるようにしていく
これも必要なんです。
一番コンパクトなアウトプットが、『絶対におとせない101題 スタンダードレベル』です。
ただそれだけだと網羅度が低いため
おすすめは『基礎問』演習問題、『青チャート』『黄チャート』
『解法のエウレカ 数学Ⅰ・A』
この辺がおすすめです。
そもそも『基礎問』は例題だけでいいのですが、
演習問題までやることによって、
「この例題は演習問題でこう使うんだ」
みたいなのが学びやすいです。
弱点分野を見つけたうえで、
その分野に集中してアウトプットを強化していってください!
また、後半の複雑な問題が解けないなという人も多いと思います。
ただそういう問題でも、絶対取っ掛かりはあるんです。
数学が分かっているひとにはできるように
ここに注目したらこの解き方思いつくよねという
問題文に必ず解くための情報があります。
「この情報があるからこの解き方でいける!」という風に
気づけるようになれば数学の成績は一気に伸びます。
問題をちゃんと読むことが数学が出来る人の必須条件です。
その点『エウレカ』は
思いつき方を参考書に載せてくれています。
そのため高1高2生はぜひ『エウレカ』やってほしいです。
高3になるとちょっと時間的に厳しいところがあります。
闇雲に勉強する時間はありません。自分に効果的な参考書を把握しましょう。
まとめ
『基礎問』あとの伸び悩み解決策として
①そもそも完璧になっていない
②概念が理解できていない
③自分の弱点分野を見つけよう
④アウトプットの強化をしよう
以上の4点を紹介しました!
数学伸び悩んでいる人、是非参考にしてみてください!