こんにちは!JR円町駅から徒歩1分 武田塾円町校です。
みなさん、理系の選択科目にはどれを受験に使うか決めれていますか?
決め手はなんでしょう?
好きだから?
好きじゃないけど点は取れるから?
覚えることが少なそうだから?
はたまたなんとなく?
今回は、『物理』『化学』『生物』を選ぶためにざっくりと「こういう感じですよ」というお話しをしていきたいと思います。
もちろん今回のブログの内容だけで決めることは難しいと思いますのが、参考程度に読んでいただければと思います。
選択科目①:物理
物理は、『見た感じだけで嫌い』って思っちゃう人もいるんじゃないでしょうか。
初見で記号だらけの公式を見て敬遠してしまったりとか・・・。
農学系以外を志望する理系の人たちが物理を選択する理由は何だと思いますか?
それは『覚えてしまったら公式に当てはめるだけで良いから』なんです。
これは数学にも言える事なんですが、極端な事を言うと公式を完璧に理解できなくても使い方さえパターンを覚えてしまったらある程度の点数が取れるようになります。
数学で三角関数の公式を証明できなくても問題は解けますよね?
ただし高得点を目指そうと思ったら、もう一段階踏み込んで理解することが必要になります。
ではどうしたらいいか。
『段階を分けてできる様にしていく事』が大事です。
物理の勉強を進めていく際に、まずは『その問題が解ける』ということが大事です。
「こういう問題が出れば、この公式を使うんだな。」ということを先にパターンとして覚えていきます。
理屈の理解は後回しにして、数字や状況が変わっても同じ解き方をする問題に対応できるようにしましょう。
『解説を読んで理解する事』は後の段階にします。
その段階が終われば、しっかりと『公式の意味』や『なぜそうなるか』を考えていきます。
また、物理が苦手な人は『問題文から情報を集めて式を作る』ということが苦手ないんじゃないでしょうか。
これについては、『まずは図を書いて問題文をイメージできるようにする事』が大事です。
そして、問題文のどこが公式のどこに該当しているかを説明できるようにイメージしていきましょう。
選択科目②:化学
理系の人で化学を選択している人、多いのではないでしょうか。
化学って覚えることもたくさんあるし、計算もあるし…ということで苦労している人も多いと思います。
計算はどうしようもないですが、実は覚えることって減らすことができるのです。
具体的に、化学の暗記分野について話したいと思います。
分子の形
高校の定期テストでこのような問題を見なかったでしょうか。
問 次の分子の形を(ア)~(エ)で答えなさい。
(1)水 (2)二酸化炭素
(ア)直線型 (イ)折れ線型
ちなみに答えは(1)が(イ)、(2)が(ア)です。
解けた人、この問題をどう解きましたか?多くの人は『覚えた』と答えるのではないでしょうか。
しかし、この問題は実は覚えてなくても解けるのです。
水の化学式はH2Oです。Oが真ん中に来ますがそのOは非共有電子対を2つとHと共有する電子対を2つもちます。
この4つの電子対がお互いに反発してなるだけ離れるように位置取りをします。そのため正四面体型に電子対が分布するのです。
そのうち2つの電子対にHがくっつくので折れ線型になります。
一方二酸化炭素の化学式はCO2です。Cが真ん中に来ますがOとは二重結合になるので電子対が2つあります。
この2つの電子対がお互いに反発してなるだけ離れるように位置取りをするので分子の形が直線型になります。
このように分子の形は覚えるのではなくいわゆる電子式が書けるのであればそこから考えて導き出すことができるのです。
銅と濃硝酸の反応
無機化学でこのような問題も定期テストで出たのではないでしょうか。
問 銅と濃硝酸が反応した時の化学反応式を書きなさい。
答えは
です。これも定期テスト前に必死に覚えた人も多いと思います。
多分希硝酸との化学反応式のごっちゃになった人もいるのではないでしょうか。
しかしこれも酸化還元反応なので半反応式が書ければ、もっと言うと濃硝酸より希硝酸の方が酸化力が強いことを知っていれば解けます。
このように「覚えなくちゃいけない」と思っている事でも案外覚えずにその場で導き出せることが多いのが化学の特徴です。
ただ暗記するのではなく、ちゃんと理解して覚えることを減らしていく事で連鎖的に答えを導き出すことができます。
選択科目③:生物
理科の受験科目として生物を選択する人の多くは
生物が大好き!!という人 もしくは物理と化学は計算多いから生物にしよ… という人のどちらかだと思います。
前者のような生物好きは受験生物でそこまで苦労しないと思いますが、後者のように消去法で生物を選択した人にとってはこの教科は結構な負担となりますよね。
特に基礎でない方の生物は暗記も多い上深い思考力が求められるため、高いレベルにまで持っていくにはかなりの体力が必要となります。
そこで、できるだけ少ない労力で生物の実力を伸ばす方法を紹介します。
それは図録・資料集をとことん参照することです。
生物を選択している人なら学校で配布されると思います。
上でも述べた通りこの科目は暗記量が多いだけでなく、覚えた知識を上手く活用できなければ得点に結びつかないという特徴があります。
そのため、ただ用語を暗記するだけのいわゆる「使えない暗記」だけでは不十分なのです。
「使える暗記」をサポートしてくれるのが図録・資料集です。
具体的な図表や写真を見ることで知識が格段に頭に入りやすくなるため生物を勉強する際にはいつでも手元に置いておくのが良いでしょう。
私はウニとカエルの発生の仕方の違いをなかなか覚えられなかったのですが図録を参照しながらスケッチをしてみたところ完璧に覚えられました!
どの図録・資料集が良いかは人それぞれなので、あえてここでオススメを紹介することはしませんが生物の勉強に困っていて図録も資料集も持っていないという人は書店で自分に合うものを探してみることをお勧めします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
このブログの内容だけではどの科目にするかまでは決められなくとも、ヒントにはなったんじゃないでしょうか。
またすでに決めていた人も勉強を進めるにあたって、勉強法のさらに前段階の『勉強法の目線』を再確認してもらえたらと思います。
『ただ授業で聞いて言われた参考書をやる』という状況では成績も伸び悩む人がいると思います。
成績を伸ばすために必要なことは、自分で計画や勉強法を決めて取り組むということが大事です。
武田塾では、皆さんそれぞれの志望校や学力に合わせてカリキュラムを組んでいます。
逆転合格を目指して一緒に頑張りましょう!