こんにちは!武田塾円町校です。
冬本番の寒さとなり円町校のある京都市内でも雪が積もる日が出てくる季節となりました。
さて受験生の皆さん、そしてこれから受験生となる高校1,2年生の皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
3年生はいよいよ共通テストが目前となり焦っている人、楽しみになっている人いろいろな人がいると思います。
1,2年生もこれから始まる受験について多少なりとも意識している人は多いと思います。
1.『弱点ノート』を作ろう!!
今回は入試本番に限らず普段の模試でも使える、試験の合間の休み時間で簡単に点数をアップさせられる勉強法について書いていこうと思います。
『試験の休憩時間の間に簡単に点数を上げられる』
「そんな夢のような勉強法の正体とはズバリ『弱点ノート』を作成することです。
『弱点ノート』とは、過去に自分が模試や参考書を解いたときに間違えた問題について、その解き方や必要な公式、そしてなぜ間違えたのか原因を具体的にまとめたノートのことを指します。
一見すると、模試や演習のたびにミスした問題についてメモを作成するのは面倒に感じるかもしれません。そんなものを作らなくても、休み時間に参考書を見返した方が載っている情報量も多いので有益ではないか?と考える受験生もきっと中にはいることでしょう。
そう考えるのも無理はありません。弱点ノートを作るのには、当然多少なりとも労力と時間を要しますし、実際私自身も現役時代初めのうちは同じことを考えていました。
しかし一度冷静に考えてみてください。先ほど参考書のほうが情報量が多いといいましたが、では実際にあなたは、試験の合間の10~15分程度の短い時間で、その膨大な情報量の中から自分に必要な情報を見つけて、さらに完璧に覚えるという作業ができると断言できるでしょうか?
おそらくできないでしょう。あなたが冷静にやるべきことを分析し実行できるのなら可能かもしれませんが、多くの場合は、参考書全体を見返すよりも、自分の弱点に特化した『弱点ノート』を見る方が、はるかに効率的に復習できます。
試験本番の空気感
しかし、試験本番の空気は異常です。周りの受験生の息遣い、刻々と迫る時間、そして何より、自分の合否がかかっているというプレッシャー。そんな状況下では、冷静さを保つのは至難の業です。焦りから、普段なら解ける問題も手が止まってしまうかもしれません。
そんな時、あなたのそばに『弱点ノート』があればどうでしょうか?それは、過去の自分との約束、そして未来の自分への道しるべです。ノートを開けば、そこには、あなたが最も苦手としてきた問題とその対策が、すべてまとめられています。もう、問題集をパラパラとめくる必要はありません。ピンポイントで、自分の弱点を克服するために必要な情報が、一目瞭然です。
まるで、経験豊富な先輩が、あなただけのパーソナルコーチとなって、試験会場でアドバイスをしてくれているようなものです。**『大丈夫、この問題はこう解けばいい』**そんな声が、あなたの心に響き渡るでしょう。
弱点ノートは、単なる問題集ではありません。それは、あなたの自信となり、不安を解消してくれる、心強い味方なのです。何冊もの分厚い参考書を持ち歩くよりも、この一冊のノートこそが、あなたにとって最も価値のあるものとなるでしょう。」
2.弱点ノートの作り方
ここまでで弱点ノートの有用性についておおよそ分かってもらえたことと思います。
そこで次では実際にどのように弱点ノートを作ればいいかについて詳しく書いていこうと思います。
①数学
数学の弱点ノートを作成する際は、以下の3点を意識してまとめると効果的です。
1. 忘れがちな公式
公式そのものだけでなく、その意味や具体的な使い方を例題とともに記述しましょう。覚えにくい公式は、独自の覚え方や連想ゲームなどを加えて、記憶に定着させやすくしましょう。
2. 過去に犯した凡ミスとその対策法
どこで、なぜ間違えたのかを具体的に分析し、同じミスを繰り返さないための対策を明確に記述しましょう。計算ミス、概念の誤解など、ミスした原因を突き止めることが重要です。
3. 解けなかった問題についての解答の方針
解答を丸写しするのではなく、問題を見たときの最初の発想、問題を解くための手順、そしてなぜその解法を思いついたのかを詳しく記述しましょう。特に**「なぜその解法を思いついたのか」**という部分を丁寧に記述することで、応用力が向上し、初見の問題にも対応できるようになります。
解答の方針を深掘りする理由
解けなかった問題の解答の方針を深く掘り下げることで、以下の効果が期待できます。
- 応用力の向上: 初見の問題でも、問題文から解法のヒントを読み取れるようになります。
- 思考力の育成: 自分の思考プロセスを意識的に振り返ることで、論理的な思考力を養います。
- 自信の獲得: 問題を解く上での自信につながり、難しい問題にも積極的に挑戦できるようになります。
弱点ノート作成時の注意点
- 定期的に見返す: 作成したノートは、定期的に見返すことで、知識の定着を図ります。
- ノートを整理する: 見やすいノートにすることで、復習が効率的に行えます。
- 他の人のノートを参考にする: 他の人のノートを見ることで、新しい視点や解法を発見できることがあります。
②英語
英語の弱点ノート作成ガイド
英語の弱点ノートを作成する際は、自分の苦手点を明確にし、克服するための具体的な対策を記述することが重要です。
弱点ノートにまとめるべき3つのポイント
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苦手な英単語・熟語・構文・文法
- 単語: 発音、意味、類義語・反意語、例文などを記述します。
- 熟語: 意味、使い方、類義表現などを記述します。
- 構文: 構文の構造、使い方、例文などを記述します。
- 文法: 規則、例外、例文などを記述します。
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英作文で使える言い回し
- 日本語ではよく使うが、英語での言い方が知られていないもの: 日本語の表現を英語に置き換えて、様々なパターンを記述します。
- フォーマルな表現: ビジネスシーンなどで使える丁寧な表現をまとめます。
- カジュアルな表現: 友だちとの会話などで使えるくだけた表現をまとめます。
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間違えやすいポイント
- 発音: 聞き取りにくい音、発音しやすいようにするためのコツなどを記述します。
- スペル: よく間違えるスペル、覚え方などを記述します。
- 語彙: 混同しやすい単語、使い分けなどを記述します。
弱点ノート作成時の注意点
- 定期的に見返す: 作成したノートは、定期的に見返すことで、知識の定着を図ります。
- 音読やシャドーイング: 英単語やフレーズを声に出して何度も繰り返すことで、記憶に残りやすくなります。
- 例文を作る: 自分で例文を作ることで、より深く理解することができます。
- 単語帳や文法書と連携: 弱点ノートと単語帳や文法書を連携させることで、より効率的に学習できます。
最後に
ここまで書いてきたように情報の一元化は試験場で短時間に自分の苦手範囲を復習するうえで極めて重要な作業です。
特に受験生の人たちは残り時間が少なくなっていますがまだ今からでも間に合います。
残り時間も少ないので何もすべての模試を復習する必要はありません。
直近の模試や演習だけでも大丈夫です。
試験本番で後悔しないように今から弱点箇所を洗い出していきましょう!
ただし、このノートを作成することに夢中にならないでくださいね!
武田塾では、皆さんそれぞれの志望校や学力に合わせてカリキュラムを組んでいます。
逆転合格を目指して一緒に頑張りましょう!