【出町柳通信2月号】学校で文系なのに理系受験！？独学は可能？

DEMACHI

「学校では文系を選択しているのに、将来は理系分野で活躍したい！」

そんな思いを抱える受験生が、近年増えています。

そこで理系学部への進学を考えたものの、数学や物理などの苦手意識に不安を感じる人も少なくありません。

でも、大丈夫！正しい勉強法や対策を押さえれば、文系スタートでも理系合格は夢じゃないんです。

本記事では、文系から理系受験を目指すうえで知っておきたいポイントと

出町柳校で実践している、独学でも実践できる効率的な勉強法をわかりやすくご紹介します。

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なぜ増えている？「文系から理系受験」の背景

「学校では文系だけど、理系の学部に進みたい！」と考える受験生が近年増えています。

もともと文系科目が得意だったけど

将来の職業を考えたときに理系の専門知識が必要だと感じたり

「やっぱり理系分野に興味がある！」と気づいたりするケースが多いんです。

実際に弊校には、日本史が一番好きで得意だけど理系で京大に通っている講師もいます。

ここでは、そうした“文系から理系受験”がなぜ増えているのか

その背景を探っていきましょう。

大学受験の多様化と将来の選択肢

昨今の大学受験は

以前にも増して多様化しています。

たとえば総合型選抜や推薦入試の枠が増えたり

学部のカリキュラムが進化して文理融合型の学科が生まれたりと

従来の「文系なら文系学部へ」「理系なら理系学部へ」という枠組みに

とらわれない進路選択が可能になってきました。

また、将来を見据えたときに

「理系の知識があったほうが就職・キャリアの選択肢が広がるのでは？」

と考える高校生や保護者の方も増えています。

AIやデータサイエンス、バイオテクノロジーなど

先端技術の分野では理系スキルが求められるケースが多いですよね。

そうした社会の動きに対応する形で

「文系だけど理系に進みたい！」というニーズが高まっているのです。

理系学部志望が急増する理由

理系学部志望が増えている大きな理由のひとつは

やはり就職の安定感や将来性。

医学部をはじめとした医療・バイオ系、さらにIT分野や工学部系も人気が高まっています。

もちろん、どの学部も厳しい受験勉強が必要ですが

努力の分だけ専門性が身につき

将来は研究職や技術職など多彩なキャリアが広がると考えられています。

また、高校までは文系寄りの勉強をしていたけれど

改めて理科の実験や数学の探究に興味が出てきた

という人も少なくありません。

理転でまず押さえるべき2つのポイント

ツナとアボカドのサラダ (3)

ここからは、文系から理系を受験するうえで

「まず押さえておきたいポイント」を3つご紹介します。

文系だから理系が苦手、なんてことはありません。

正しい戦略や視点を持てば、十分に合格を狙うことができますよ！

理科科目の選択

理系受験をする上で、最初に考えるべきは理科科目の選択です。

大学・学部によっては物理が必須だったり

化学と生物の選択が多かったりといろいろ。

自分が受験したい大学の入試科目をしっかり確認しておきましょう。

生物が選択できる場合は生物を選ぶのがおすすめです。単純暗記で戦える問題も多く、文系脳でもとっつきやすいです。

とにかく、受験校の試験科目を早い段階で把握して

それに合わせた勉強計画を立てることが大切です。

文系からの転向だからこそ、しっかり調べて“ムダのない”教科選択をするようにしましょう。

まずは基礎の土台作りを超徹底

文系であっても

理系科目の基礎がきっちり固まれば理系受験でも何の問題もありません。

逆に言えば、基礎が抜け落ちているまま応用問題に取り組んでも、なかなか点数は伸びません。

文系とは比べ物にならないほど、基礎が欠落すると理系科目は点数が伸びません。

公式の理解が非常に大事になります。

公式や定理をただただ丸暗記するのではなく、なぜその公式・定理になるのか

まで落とし込まないと点数がついてこないので

完成の基準を確立するのが非常に大事です。

最初の段階でつまずくと苦手意識を引きずりがち。

基礎的な計算練習や用語の整理をおろそかにせず

土台づくりを徹底することが、のちの偏差値アップに大きく寄与します。

【出町柳校直伝独学法】理系科目の効率的な勉強法

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ここからは、出町柳校で実際に指導している

独学でも実践できる理系科目の勉強法をお伝えします。

理系科目はどうしても苦手意識を持ちやすいですが

ポイントを押さえて取り組めば必ず伸ばせますよ！

武田塾チャンネルの動画も貼っておくので是非そちらも参考にしてくださいね！

数学：問題パターンの徹底演習と理解

数学で大切なのは、公式や定理を暗記するだけでなく

「どのように使うか」「どんな問題パターンがあるか」を把握することです。

特に文系出身の生徒さんは、文章題や図形問題に苦手意識を持ちがちですが

ポイントを押さえれば克服できます。

①問題を解く前に公式・定理をしっかり理解

単に丸暗記するのではなく、「なぜその式が成り立つのか」をイメージしながら覚えましょう。公式の証明ができればベストです。

②典型問題・頻出問題を繰り返し演習

出題頻度の高いパターンを集中的に練習すると効率的です。

③解けなかった問題の解説を熟読・分析・再演習

一度わからなかった問題は、自分の理解が浅かった証拠。解説を読み込むだけでなく、間違えた原因と同じミスをしないようにどう対策するかを書き出しましょう。そして当日・翌日・数日後に再演習して定着を図りましょう。

数学は「どれだけ公式を活かした解法パターンを使いこなせるか」が鍵。

繰り返し演習することで、最終的には“反射的”に解法が思い浮かぶようになります。

東大京大早慶レベルになると話は別ですが、それ以外の入試数学にセンスは不要です。

技術だけで戦えるので苦手意識はどこかへ捨てましょう！

理科：問題集＋参考書の使い分け

理科科目はそれぞれ性質や勉強法が微妙に異なりますが

共通して言えるのは「講義系参考書ベースの基礎固めが大事」という点です。

特に文系出身の場合、そもそも理科に触れる機会が少なかったり

基礎科目の定期テスト対策だけで中途半端に終わってしまっている人が多いかもしれません。

なので、現象を詳しく解説してくれている「講義系参考書」を使うことが非常に大切です。

おすすめの講義系参考書

物理：公式の背後にある概念をイメージしながら進めるのがコツ。グラフや図を活用し、現象を頭に描きながら学習すると理解が深まります。
化学：暗記事項が多いですが、最初は一気に覚えようとせず、問題を解きながら断片的に覚える→統合する、を繰り返すのが効果的です。反応式や計算方法など、似たパターンが多いので整理すると効率アップ。
生物：範囲が広く暗記量も多いですが、教科書に出てくる図やイラストを見ながら学習すると頭に入りやすいです。単純暗記ではなく、用語同士の関連性を理解しながらまとめノートを作るのもおすすめ。

参考書は解説が詳しいものを選ぶと独学でも進めやすいです。

基礎問題集と並行して、講義系参考書は「必ず」読み込みましょう。