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【現代文】答案の文字数を調整する作業って必要なの?

【現代文】答案の文字数を調整する作業って必要なの?

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こんにちは!

京阪「出町柳駅」から徒歩2分のところにある、学習塾・予備校の武田塾出町柳校です!

今回のブログでは、かなり狭いテーマではありますが、現代文の演習における、「文字数を調整する」作業について考えていきたいと思います。

国公立大学を受験される方で国語が試験科目に課せられる方は、ほとんどが記述形式の出題に対応しなければなりません。

ここで厄介なのが、記述問題と言っても、その答案の書き方には2通りあるということです。

それが、「マス目」「罫線」の2通りです。

そして、「罫線」の答案用紙が課される大学を受験される方が仰る意見として多いのが、「自分は文字数指定が無いから、マス目で文字数制限が付く問題を解くのは嫌だ」というものです。

確かに、その考えはよくわかります。

しかし、本当に文字数指定のある問題を解くことは無駄なのでしょうか?

結論から申し上げますと、全く無駄ではありません。

ではどうして、形式の違う問題を解くことに意義があるのでしょうか。

一緒に考えていきましょう!

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文字数指定のあるなしによる違い

まずは文字数指定の有無による答案作成の違いについて検討してみましょう。

よく言われるポイントとして、2つが挙げられます。

細かい調整の必要

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これは明白ですね。

字数制限つきの問題を解いたことがある方なら誰しも、「あと1文字削らなきゃ」といった、鬱陶しいパターンを経験しているかと思います。

時間制限がある中でこれをやるとかなりの痛手です。

罫線の場合は、文字の大小で1文字や2文字であれば無理やり押し込めますので、この問題はありません。

 

要求されている要素の量

さてもう1つはこれです。

これは文字数制限がある方が好きという人の意見ですね。

要素という表現ですが、模試の採点基準などに書いてある、「○○が書けて何点」の○○の部分です。

解答の構成要素、キーワードといっても良いかもしれません。

これについて、例えば「40字で書きなさい。」という制限がある場合、余計な制限が加わるという印象を受けますが、逆に考えれば、「40字で書けるような内容でいいよ」「40字くらいで書けそうな要素を探せばいいんじゃない?」というヒントを与えてくれているとも解釈できます。

逆に、罫線の答案用紙の場合、行数で大まかに必要な文量は想定できますが、文字数はある程度増減が効くため、必要な要素を探すためのヒントが少なくなります。

もちろん、「迷ったら書いちゃえ」ということもできますが、きちんと検討せず文章の論理とズレた書き方をすれば、当然減点の可能性は高くなります。

制限が逆にヒントとなるというのがポイントですね。

 

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文字数制限付き問題を解くべき理由

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さて前述のように、仮に文字数制限のない問題を出題してくる大学を受けるからと言って、そのような制限のある問題を経験しないことは非常にまずいです。

その理由はずばり、「推敲をしなくなる」からです。

罫線上に解答を記す場合、仮に推敲をせずにいきなり書き始めても、極端なことを言えば、「字を詰めて」書けば、思ったより文量が増えた場合も、ある程度対応できます。文量が少ない場合も同様です。

逆に、文字数が指定される場合、1文字でも溢れてしまえば書き直さざるを得ません。

よって、ある程度そういったミスを経験していれば、自然と答案の推敲をしてから清書をするようになります。

以上より、推敲をする習慣をつけるために、文字数指定のある問題を敢えて解く、というのも非常に意義があると言えます。

ここで、「いや、とはいえ罫線なら結局調整効くんだし、推敲してもねえ、」という意見もあるかと思います。

確かに、前述の1文字溢れなどは生じないでしょう。

そのため、例えば、

「Aが正しく機能することによって」→「Aの正常な機能により」

のような書き換えをする訓練はあまり必要でないかもしれません。

しかし、先ほど少し触れた「要素」という点についてはどうでしょうか。

文字数制限がある場合、要素の過不足により、答案の字数が指定された数よりも不自然に余ったり、足りなかったりします。

そのため、問題を解いている最中に、「何か足りない・余分だ」ということに気づけます。

これにより、答案作成の中で要素の取捨選択を行う必要が生じるのです。

罫線の場合、ちょっと多い・少ない気がしても、適当に誤魔化せてしまうので、ここのフェーズを通り過ぎてしまう場合が多いです。

これは非常に危険です。

なぜなら、答案の採点というのは基本的に「要素」を基準に採点をするからです。

これの過不足は、点数の不足に直結します。

「しっかり書けているように見えるのに、点数にすると低くなる」という悩みは、大体これが原因です。

よって、まずは文字数制限付きの問題で要素の取捨選択をする訓練をした後に、罫線での演習に入るという段階を踏むことで、要素の過不足が無い、良い答案を書けるようになると言えます!

 

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最後に

いかがだったでしょうか!

今回は現代文の「文字数制限」について考えてみました。

ちなみに、罫線で答案を書く大学を受ける方であれば、夏休みいっぱいで、文字数制限による要素の取捨選択はある程度できるようになり、大学の過去問に進めるようになっておきたいところです。

またこちらもちなみにですが、今回紹介したこちらの、「文字数制限から要素を検討する」的な考え方は、理科や社会など、ほかの教科にも十分応用できます。

例えば私は理系で生物選択だったのですが、一通りテーマとなる実験状況や生態系の状況が示されたあと、「この現象の起こった背景を説明せよ」という趣旨の問題が多く出題され、その解答スペースは罫線すらなく、大きめの長方形がドン‼と置いてあるだけだったので、適切な量を書くのにかなり苦労しました。

その際にも、まず文字数が定まっている問題を解くことでかなり楽に要素の取捨選択ができるようになりましたので、こちら非常におすすめです。

今回のブログは以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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