文法書以上の解説量⁉英文法苦手民に捧ぐ隠れた神参考書をご紹介！
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こんにちは！
左京区の京阪「出町柳駅」から徒歩2分のところにある、学習塾・予備校の武田塾出町柳校です！
今回は
文法の基礎は一通り覚え終わったため、ランダム演習に取り組みたい！
入試が近づいてきたので文法の最終確認をしたい！
という方に向けて
河合塾から出版されている、「英文法・語法 良問500」という参考書を
紹介したいと思います。
「英文法・語法 良問500」は、入試において文法の比重が比較的高い
私立大学、特に関関同立を目指す方にぴったりです。
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関関同立入試の英語問題の特徴
まず、参考書を紹介する前に関関同立の英語問題の特徴について紹介します。
関関同立に限らず、私立大学入試の英語の問題では、
直接的に文法を問う問題が多く出ます。
関関同立の中では毎年、立命館大学と関西学院大学が
大問ひとつ丸々使って文法問題を出題します。
同志社大学、関西大学は直接的に文法を問う問題は未だ出題されておらず、
長文を読ませる問題が多いですが、文法の基礎をしっかり固めておくことで
長文の精読に繋がります。
英文法・語法良問500の難易度
難易度は基礎～標準レベルで、私は関関同立・MARCHまでの文法問題なら
これを仕上げたらすぐに過去問を取り組んでも大丈夫だと思いました。
センター試験の過去問や慶応義塾大学、上智大学、中央大学、立教大学、成城大学、中京大学、南山大学、順天堂大学など主に私立大学の入試問題から出題されています。
早慶上智などを目指す方でしたら
これの後にさらに上のレベルの問題集に取り掛かると良いでしょう。
英文法・語法良問500の特徴
ランダム問題のため文法書の答えを覚えきった後に最適
「英文法・語法 良問500」がNextageやvintageなどの文法書と大きく違う点は、
文法単元ごとに分かれておらず、ランダムに演習できる点
です！
文法の単元ごとになっていないため
今まで学習した文法が身についているかどうか確認でき、また、
自分の抜け落ちているところ、苦手なところが明確になります。
文法項目別にはなっていないと言いましたが
一応文法項目別に学びたい方にも配慮がなされており、
例えば「倒置・強調・省略」だけをやりたければ21問、
「関係詞」は42問、「分詞」は34問など
文法分野別番号として文法項目ごとに問題番号を振り分けてある目次がついているので
苦手な文法分野を集中的に学ぶこともできます。
取り組みやすい構成で１日のルーティンに組み込みやすい
この参考書は10問で1セットとして50セット（なので全部で500問）用意されています。
1日1セットで50日、1日2セットで25日で終わり、計画が立てやすいです。
私が受験生の頃に使っていた時は
1セット解いて答え合わせし、解説を読んで、
間違えた箇所を文法書でその間違えた単元ごと復習するという流れで取り組んでおり、
すべてやって１時間くらいなので集中力を維持しやすく、
夜寝る前などの、勉強して疲れたけどもうひと頑張りしよう！
ってときにやってました。
解説の充実度が高い
良い参考書は解説が長いなどと言いますが、
この参考書も例に漏れず、問題編66ページに対して解説編は274ページもあります。
正答以外の選択肢の説明もなされており、
解答根拠について下手な文法書よりも詳しく説明がなされています。
また、その問題がどの文法単元に属しているのかを明言してから
その詳しい意義について話しているので、ポイントがつかみやすいです。
また、解説の付加情報も充実しており、
必要な場合は四角く囲って情報をまとめているので
1つの問題から得られる数倍の情報を解説から得ることができます。
問題の質が高い
収録問題数が500問と比較的多いですが、
難しい単語が含まれず文法のポイントが分かりやすい問題が多く、
高い学習効果を狙って問題が選抜されているなと思いました。
また、問題の並べ方も計算しつくされており、
この問題の後にはこの問題をやるべきだという
根拠がしっかりしていることが感じられます。
問題文すべての英文に読み上げ音声がある
問題文すべての英文（完成形）にネイティブの読み上げ音声があります。
この音声は綺麗な発音でゆっくりと読み上げているため、とても聴き取りやすいです。
１文につきそれぞれ2回読み上げられるのですが、
１回目の読み上げと2回目の読み上げの間に数秒あるので、
その間を利用して音読することができます。
英文法・語法 良問500が向いている人
基礎文法書ではいまいち理解できなかった人
Nextage,vintageなどの文法書は網羅的に文法を載せており、辞書的な側面もある分、
ひとつひとつの解説がおろそかになりがちであるように思いますが、
この参考書は根本の意味や捉え方から説明してくれるので
基礎文法書はいまいち頭に入らない、理解できないという方の
英文法の理解を助けてくれるでしょう。
文法問題対策をしっかりしておきたい人
志望校の入試問題で英文法が問われる方は
Nextageを何回もやってもなんか物足りない、
不安だからもっと多くの文法問題に取り組み、保険をかけておきたいと思っている方には
ぴったりの１冊だと思います。
精読力を高めたい人
文法に強くなると、文の構造を正確に捉える力が伸びるので
結果的に精読に繋がります。
精読ができるようになってくると、
あとは日々音読をしたり、演習量をこなすことで
速読ができるようになってきます。
つまり、文法力を鍛えることは英語力全体の底上げにもなるのです。
英文法・語法 良問500が向いてない人
以上のことがこの参考書の特徴と言えますが、
この参考書が向いてない人についてお伝えしようと思います。
イディオムの問題演習をしたい人
Nextage,vintageなどと違い、
この参考書ではイディオムの問題は取り扱われていません。
なのでイディオムの問題演習をしたい方には不向きでしょう。
個人的にはイディオムはネクステや熟語帳で覚えた後は
長文演習の中で確認していけば良いと思いますが、
イディオムがとても苦手で練習したいという方は
ターゲット英熟語のアプリのテスト機能などを活用すると良いでしょう。
志望校の入試で直接文法が問われることがない人
このような人は文法はNextage程度で済ませ、
総合的に英語の力を高めることができる
長文演習に比重をかけた方が良いでしょう。
おわりに
今回は「英文法・語法良問 500」という隠れた神参考書について紹介しました。
とても良い参考書ですが、志望校の入試で大問ひとつまるまる文法が問われる！
Nextageなどの基礎文法書の解説は物足りない！
という方以外だと
もしかしたらオーバーキルかもしれません。
自分の志望校の傾向や自分の理解度を勘案して使ってみてくださいね。
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