【現代文語彙】現代文でなぜ語彙の勉強が不可欠なのか考察！
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こんにちは！
左京区の京阪「出町柳駅」から徒歩２分のところにある、学習塾・予備校の武田塾出町柳校です！
暑さが若干和らいだと思ったら今度は台風と
油断ならない天気が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今回のブログでは、現代文における語彙の勉強の大切さについてご紹介していきたいと思います。
現代文の読解のコツや記述解答のコツを紹介した文章やブログは巷に溢れていますが
語彙力について解説しているものは意外と少ないかと思います。
早速、一緒に見ていきましょう！
語彙の勉強はなぜ大切なのか？
現代文の試験をイメージしてみると
ほぼ全てが文章の内容の理解について問うものであり
語彙の知識を問うものは、出題されない
もしくは出題されたとしてもその点数の割合は僅少であることがほとんどかと思います。
そういった背景から
１００点を目指す人でもない限り語彙の勉強は不要だ
もしくは、不要とまでは言わないが、読解の勉強に比べ優先度は低い
と考えてしまう人も多いのではないでしょうか。
しかしながら、それは全く違います。
もちろん、読解の勉強は非常に大切です。
しかし一方で、読解の勉強の効果を引き上げるためには
語彙の勉強が不可欠なことも事実です。
では、ここからは、その理由について見ていきましょう！
話の核心や重要な転換部分に、現代文独特の語彙が使われることが多い
特に評論文に顕著な特徴なのですが
語彙の勉強をしていないと中々知らないような言葉がその文章のテーマそのもの
という場合が想像以上に多くあります。
例えば、ある時代とある時代の学問や研究を比較するような文章では
「パラダイム」という言葉が頻繁に用いられます。
皆さんはこの「パラダイム」という言葉の意味を説明できますでしょうか？
パラダイムとは、ある時代の科学者などに共有されている考え方
もしくはその時代に支配的な考え方の枠組みのことを指します。
さらに、これの派生語として
その考え方の枠組みが根本的に覆ることを指す
「パラダイムシフト」という言葉もあります。
さて、学問の時代による変化
のような文章においてはこの言葉がとにかくたくさん出てきますが、
この言葉を知っているか知っていないかだけで
問題の難易度が大きく変わってくるという事は想像に難くないでしょう。
よって、このような、ただ１つの言葉を知らないだけで問題が解けなくなる
という事態を避けるために
日頃から語彙の勉強を習慣的に行うことが大切であることが分かるかと思います。
カタカナ語は字面から意味を推測できない
語彙を勉強しない人の主張の多くに
「日本語は漢字からなんとなく意味が分かるから大丈夫」というものがあります。
ここで、例えば、「心身二元論」というワードがあります。
これは、人間を精神と身体の２つに分けて考える
という考え方のことを指しているのですが
仮にこの語彙を知らなかったとしても
字面を見て、これと同じようなニュアンスを導き出すのはそう難しくないでしょう。
しかし、前項で挙げた「パラダイム」という言葉はどうでしょう。
パラダイム自体は英単語の意味そのままですので
英単語の方の知識があれば問題ないのですが
英単語としての意味も把握していない場合
このカタカナ５文字から語彙の定義を推察することはほぼ不可能と言えるでしょう。
しかも、前項でもお話しした通り
このような語彙が話の中枢をなすことも往々にしてありますので
特にカタカナ語の対策は必須であることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
よくある題材に対する話の流れのパターンを知ることができる
現代文語彙の参考書には
英語の単語帳のように単語とその意味が一対一で羅列してあるだけでなく
その語彙周辺の話題が紹介されていることが多いです。
現代文の効果的な対策の一つとして
「その場での対応力を高める」だけでなく
「よくある話のパターンはあらかじめ押さえておく」というものがありますが
この対策を行う近道の１つが語彙の勉強です。
具体例を見てみましょう。
「分節」という言葉があります。
一見なんてことのない言葉ですが、現代文語彙の勉強をしっかりしている人は
「分節」と言えば
「言語の話題において
連続的で区切りのない世界に対して言語が区切りを与える」
という話題があるよね、と即答できるでしょう。
もちろん、「分節といえばどんな話題があるか」
なんて問題が出題されることはまずないでしょう。
しかし、この抽象度の高い話題に対して
あらかじめある程度の知識を持っていること
もしくは、ただこういう話題の存在をしっているということだけでも
大きなアドバンテージになることは確実でしょう。
よって、語彙の勉強はただ言葉をインプットしていくだけではなく
良く出題される話題に対する準備としても非常に有効だということが分かります。
まとめ
いかがだったでしょうか！
現代文が所詮日本語で書かれた文章だからと言って
語彙の勉強をしないことが本番の試験で大きなハンデを生む可能性があり
逆に語彙の勉強を目的意識をもって取り組むことが大きなアドバンテージとなりうる
ということがお伝えできていれば幸いです。
この傾向は難関大学の出題になるほど顕著です。
難関大学の現代文では
哲学や文化といった抽象的な話題について語っている文章が出題されることも多いです。
このような題材は、使用される語彙も特殊で
かつ日常生活からかけ離れた世界や思想について考えを巡らせる必要があり
文章をつぶさに観察してその意図や論理を正確に汲み取ることのできる人であっても
前提知識が０であれば対応するのは困難です。
逆に、読解力がやや劣っていたとしても
事前に頭に入れておいた前提知識や語彙が豊富であれば
それが助けとなって文章の理解を補える、というケースはいくらでもあります。
試験本番の自分を助けることにつながると思って
是非今日から現代文は語彙の勉強もしっかりと行っていってください！
不安定な気候が続きますが、健康には十分気を付けて、受験勉強を進めていってください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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