【現代文】文豪たちを攻略せよ!近代文語文の対策法!!
こんにちは!
京阪「出町柳駅」から徒歩2分、学習塾・予備校の武田塾出町柳校講師の山本です!
校舎がある京都市を含め、全国的にうだるような暑さが来る日も来る日も続いていますが
健康な受験ライフを送っておられますでしょうか?
今回のブログでは、少しマニアックかつ難関校を受ける方向けの内容にはなってしまいますが
「近代文語文」の攻略について、私が受験生時代実際に行い
効果が得られたと感じた攻略法の1つをご紹介させていただきたいと考えております!
それでは、一緒に見ていきましょう!
1,近代文語文って何?
受験における定義としては
「芥川龍之介や森鴎外のような、文豪と呼ばれる作家の書いた文章・小説で
現代的な表現と古典的な表現が融合した文体が用いられたもの
くらいに理解をしていただければ大丈夫かと思われます。
高校の現代文の授業で
芥川龍之介の「羅生門」や梶井基次郎の「檸檬」といった
古い文章に接したことはないでしょうか。
今回お話しする近代文語文は、このような文章のことを指しています。
これらの作品に触れた際、何の抵抗感も抱かずにスラスラと読み進められた
という人は少ないのではないでしょうか。
ほとんどの人が
「なんか読みにくい」「漢字ばっかりで取っつきにくい」
という印象を持たれたかと思います。
私が高校の授業で初めて触れた近代文語文は、先に挙げた芥川龍之介の
「羅生門」だったのですが、これを最初に読んだ際も
同じような感想を抱きました…。
このような、慣れていない人にとっては非常に読みにくい近代文語文なのですが
受験でこれが出題された日には、
・初見の文章を
・とてつもなく短い時間で理解し、
・しかも設問に対する解答も書かなければならない
という超ハードワークを強制されるために
このような文章が出題される大学を志望している人は
徹底的に対策をしていくことが必要不可欠になってきます。
では、具体的にどのような対策をすればいいのでしょうか?
次項で詳しく見ていきましょう!
2,近代文語文の対策法
ここでは、「問題演習をたくさんこなす」「読解力を向上させよう」といった
国語全体に該当する方法以外の
近代文語文にフォーカスした対策法を3つほど
ご紹介したいと思います!
1.古典文法の知識の定着
近代文語文は、いわゆる「近代以降の文章」に区分されているため
古文で題材とされるような、江戸時代以前の表現とは異なります。
しかし、現代の文章と決定的に違うのは
「現代的な表現と古典的な表現が融合している」という点です。
よって
古文漢文のような言い回しが本文中に頻繁に登場するため
文章の内容を正確に理解するためには、古典文法の知識が必要不可欠になってきます。
ただし、近大文語文用の文法対策
というのは特に無いので
古文や漢文において行う文法知識の勉強をいつも通り進めてもらえれば
このポイントは容易にクリアできるかと思われます。
2.時代背景の把握
近代文語文特有の、とても厄介なポイントになってきます。
古文においても、「古典常識」といったものがありますが
これに該当するものになります。
近代文語文で書かれた作品の多くは明治・大正・昭和初期を舞台にしており
またこのことから、文章の中にも当時の時代背景を
反映した描写が幾度となく登場することとなります。
例えば明治時代には、ついこの前文明開化が起こったばかり
というような時代背景であることから
登場人物が、私たちにとっては当たり前の物や考え方を新奇なものとして
受け取っている描写が多くなされます。
この登場人物に対して、もし文明開化という前提知識なしに考えてしまうと
「社会から隔絶された環境でそだったのか…?」などと
人物のバックグラウンドについて誤った解釈をしてしまう恐れがあります。
このように、時代背景を正しく把握することは
作品の世界観や描写を正しく理解することに直結するため
近代文語文の対策にとても重要になってきます。
日本史を受験科目として学んでいる方は
そこで得た知識をそのまま流用すれば問題ありませんが
そうでない方で、日本史の、特に近代の文化の知識に苦手意識がある人は
対策の一環として時代背景の勉強を意識的に行ってみてください!
3.普段の読書で近代文語文に触れてみる
ブログ序盤にも触れましたが
近代文語文に苦手意識を抱く時、文章を読むための知識の多寡だけでなく、
「なんか読みにくい」
「漢字ばっかり」
といった、文章に触れた際に感じる直感的な印象が原因となることも、非常に多いと思われます。
このような、ふわっとした苦手意識を克服するためには
勉強以外の場面でこのような文章に読書として触れることが意外と有効だったりします。
これが有効となる大きな理由の1つに、
「近代文語文に触れる時間が圧倒的に長くなる」
ということが挙げられます。
要するに「慣れ」ですね。
実際にこれらが問題として出題される際は
作品のごくごく一部が抜粋された状態となるので
問題演習を積むだけで「慣れ」に到達するのは正直厳しいところがあります。
ですので、作品を全体を通して読むことを普段の読書で行うことで
このような文章に触れる時間を大幅に伸ばすことができ
結果として、最初は読みにくいと感じた文章がだんだん読みやすくなってくる
すなわち「慣れ」の段階に早く到達することができるようになります。
近代文語文に大きな苦手意識を感じていた私も
高校1年生の時に芥川龍之介の本を2,3冊ほど読んだだけで
文章自体に対する苦手は少なくとも完全に克服することができました!
苦手に感じている文章で溢れかえった本をわざわざ買って読書する
というのは気が進まないかもしれませんが
短編1つからでも全然構わないので、是非実践してみてください!
3,さいごに
いかがだったでしょうか!
今回のブログでは、近代文語文の対策についてご紹介させていただきました。
実際の入試で目にすることは決して多くないですが
出題されると大きな差を生む題材になってきますので、ぜひ意識的に取り組んでみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
暑い日が続きますが、睡眠・食事はしっかりとって、健康に受験勉強を進めていってください!
講師一同、皆さまの受験を応援しています!!
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