【理系】理学部と工学部の違いって何?就職とかどうなの?
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みなさん、こんにちは!
京阪「出町柳駅」から徒歩2分にある、学習塾・予備校の武田塾出町柳校の平井です!
今回は、理学部と工学部の違い、というかそれぞれの学部の特徴(何を学ぶ?進学や就職はどうなっている?等)をまとめていこうと思います。
理学部と工学部って志望者数は多いんですけどその違いをちゃんと分かっている人は結構少ないんじゃないでしょうか。
志望学部もどちらにするかいまいち決めきれないという人もいる事でしょう。
でも、安心してください。この記事を読めばそんな悩みとはオサラバです。
さっそく見ていきましょう!
1,何を勉強する学部?
理学部と工学部の最大にして決定的な違いは、その目的です。
理学部
理学の目的とは、簡単に言うと
「なぜ?」を追求すること=真理の探究です。
理学という学問は、0の知識から1知識を作り出す、つまり、自然科学の新たな基礎・基盤を作るための学問と言えます。
そのため、理学部では皆さんが今やっている数学・物理・化学・生物・地学などをさらに深く深く学んでいくことになります。
例えば、「タイムスリップをしたい!」ってなった時に、
「時間の流れにはどんな法則があるんだろう?どうすれば時間の流れの中で移動できるんだろう?」
を追求するのが理学です。
工学部
工学の目的は、
直接的に人類の役に立つことです。
工学という学問はモノづくりのための学問であり、理学部が作ってくれた基礎を応用して工業へと実用化する学問です。
そのため、工学部では皆さんが今勉強している内容に、現実的な制限(コストの問題、材料の強度の問題等)を加味してものごとを考えることになります。
タイムスリップの例をまた使うと、
「どうやってタイムマシンを作ろう?」
を解決するのが工学です。
2,どんな分野があるの?
理学部
・数学科
数学をするのはもちろんなのですが、ゴリゴリ計算をしていくというわけではなく、
計算のパターンを見つける→証明するということに重きを置きます。
理学部の数学科は議論が抽象的過ぎてマジで何を言ってるか分からないと言われることが多いです(笑)
数学科の中でさらに代数学、解析学、幾何学、統計学、応用数学と分かれていきます。
・物理学科
物理現象や自然現象を式で表し、その式を理論によって証明していく作業をします。実験が多いのが特徴です。
物理学科の中でさらに力学、電磁気学、量子力学、統計力学、熱力学と分かれてきます。
・化学科
物質の構造や性質、物質同士の間に起こる反応や変化を分子レベルで考察します。こちらもまた実験が多いです。
化学科の中でさらに無機化学、有機化学、物理化学、生物化学と分かれていきます。
・生物学/生物科学科
生命の本質やその在り方を探ります。ヒトを含む多様な生物の、分子から個体、集団までと研究対象がとんでもなく広いのが特徴です。
生物学科の中でさらに生理学、遺伝学、発生学、進化生物学と分かれていきます。
・地学/環境科学科
地球上の自然現象を現在過去未来にわたって考察します。さらには地球を飛びだして宇宙へと目を向けることもあります。
地学科の中でさらに地質学、気象学、天文学と分かれていきます。
工学部
・機械工学科
輸送用機械や作業用機械、医療用機械さらにはロボットなど、とにかくいろいろな機械を作るための知識を身につけます。工学部の中で大人気の学科です。
材料力学、機会力学、熱力学、流体力学を基盤とします。
・電気電子工学科
情報としての電気の流れを各種デバイスを使用して制御・処理する方法の研究。エネルギーとしての電気を効率よくかつ環境にやさしく発電・送電する方法の研究。
電気工学、電子工学に分かれていきます。
・情報工学科
パソコンやスマホを用いて人と人がつながる技術を模索したり、コンピュータ言語を学んだりします。最近めっちゃ人気が出てきてます。
コンピュータ科学やメディア工学、通信工学なども含まれます。
・応用化学科
科学の知識を用いて、特殊な性質を持つ新素材や新物質を生み出す研究をします。医療、食品、環境保全などで大活躍。
・応用物理学科
物理学の理論を生活に組み込むための研究をします。
原子力工学を応用し、安全で環境にやさしくかつ効率の良い発電法を確立することが期待されています。
・建築学科
住宅や建造物の設計の方法を学び、安全性の確保のために構造力学を学びます。また、様々な材料の性質も学んでいきます。
・土木工学科
道路、鉄道や各種ライフラインなど、人々の生活の基盤を整え管理するための知識を学び、研究します。
防災、環境保全、都市デザインなど、様々な観点があります。
3,進路はどうなっている?
理学部
文部科学省の学校基本調査(2018)によると、
進学と就職を合わせた「進路決定率」は90%超えで、そのうち大学院進学は約40%となっています。
分野ごとに見ていくと物理、化学、生物系の進学率が50%前後であるのに対し、数学系だけは30%弱と低めになっています。
また、どういった産業に就職するのかを見てみると、
一番多いのは情報通信業(電話関連、ウェブコンテンツ関連、テレビ・ラジオ関連等)になるようです。
その下に
製造業(食料品や飲料、化学や石油製品のメーカーなど)、
教育関連と続いていき、
自分が学んだ専門的知識をいかして就職する人が多いことが分かります。就職後は、実際に自分の知識が発揮できる研究・開発部門にかかわる技術者が多いようです。
工学部
工学系統は進学率は36%と理学系統よりも低いものの、進路決定率はなんと95%超です。
また、国公立大学に限って言えば男子約65%、女子訳50%の進学率を誇ります。
これは、研究者になるためというよりは、企業に就職する際に必要なさらに深い知識を身につけるためというケースが多いためです。
実際、各種製造業の大手企業の全採用者数に対し、理系の大学院卒業者の割合は半分を超えると言われています。
将来研究・開発部門で働きたければ、大学院に進学したほうが有利なのです。
では、就職した人はどのような業種に就くのかというと、
こちらは製造業の企業に就職する人の割合が最も高くなるようです。
中でも、各種工場で使用される機械を製造するメーカーに就職する人が多くなっています。
工学部でもやはり専門知識をいかした就職が主流なようですね。
4,さいごに
いかがだったでしょうか!理系は学部が多くて頭パンクしちゃいますよね(笑)
今回の記事で理学部と工学部に対する疑問が少しでも晴れたら嬉しいです!
理系は非常に難しい学問ですが
「ミレニアム懸賞問題」「二重スリット実験」「深海生物」
などまだまだ解明されていないものが沢山あるロマンの塊のような学問でもあります!
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