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共通テスト科目の勉強は高3夏から!春からでない3つの理由とは?

共通テスト科目の勉強は高3夏から!春からでない3つの理由とは?

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この記事は約10分で読めます

こんにちは!

左京区の京阪「出町柳駅」から徒歩2分の所にある、学習塾・予備校の武田塾出町柳校の平井です。

今回は、

共通テスト科目の勉強は高3夏から始めるべき3つの理由について解説していきます

国公立受験は、2次試験科目に加えて共通テスト科目もあって、沢山の科目を抱えて大変ですよね。

しかも、自分の得意でない科目を勉強しないといけません。

文系なら数学・理科・公民、理系であれば国語・社会・理科発展+1。

そう考えると、心的負担も大きいと思います。

「できれば早めに対策して、不安を和らげたい」という方もいらっしゃるかもしれません。

でも、ちょっと待ってください!

受験において、

共通テスト科目の勉強の開始時期は生死に関わるくらい重要です。

この記事を読めば、

「なぜ共通テスト科目の勉強は夏から始めるべきなのか?」

をしっかりと理解してもらえると思います!最後まで読んでいただけると幸いです。

 

共通テスト科目は夏から始める!遅くても8月から!

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共通テストの勉強は夏から始めます。

春は

文系なら「英・国・社(or数)」、

理系なら「英・数・理」

を固めていきます。

状況により若干異なりますが、

基本的には夏からで大丈夫です。

余裕がある人は春から始めてももちろんOKです。

でも、基本的には春から夏にかけては、

2次科目を徹底的に鍛える期間だと考えてください。

「え、そんなに遅くてもいいの?」

と、もしかしたら不安に思われた方も多いかもしれません。

では、なぜ夏からでも良いのか。

理由を3つ考えてみましたので、ひとつずつ説明していきます!

【理由1】 主要科目の配点がめちゃくちゃ高いから

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「でも、国公立のほとんどは5教科6科目~8科目の勉強が必要なんですよね?」

「8月から2教科3科目とか4科目追加しても間に合うの?」

そういう声が聞こえてきそうです。

それでは質問にお答えするために、国公立受験の”本質”についてのお話をします。

たしかに、国公立大学は2次科目に加えて共通テスト科目(以下、共テ科目)の勉強が必要です。

ただし、「すべての教科・科目が等しく重要」な訳ではありません。

重要な科目・重要でない科目が存在します。当然、重要な科目により多くの時間を注ぐべきです。

その見極めのポイントは、各大学が設定している科目ごとの配点なのです。

例えば、神戸大学 経済学部の前期日程を見てみましょう。

下の表に必要科目とその配点をまとめた表があります。

神戸大学 経済学部 (総合受験/前期)
共通テスト 5~6教科7~8科目(400点満点)
【国語】国語(100)
【数学】数IA必須,数IIB・簿記*・情報*から1,計2科目(100)
【外国語】英[リスニングを課す](100[20])
《地歴》世B・日B・地理Bから選択(備考)
《公民》「倫理・政経」(備考)
《理科》物基・化基・生基・地学基・物・化・生・地学から選択(備考)
 ※理科は、「基礎2科目」「発展1科目」「発展2科目」のいずれかを選択
●選択→地歴・公民・理科から3科目(理科基礎は2科目で1科目とみなす)
個別学力試験 3教科(400点満点)
【国語】国語総合・現代文B・古典B(125)
【数学】数I・数A・数II・数B(数列・ベクトル)(125)
【外国語】コミュ英語I・コミュ英語II・コミュ英語III・英語表現I・英語表現II(備考参照)(150)
個別(2次)配点比率 50%
備考 数学受験、英数受験、総合受験の3つの募集区分のうち1つを選択する
共テ…地公・理から計3(#4)科目選択。地歴・公民、理科の配点は、「地公2科目選択=75点、理1(#2)科目選択=25点」または「地公1科目選択=25点、理2科目選択=75点」
個別…英語はコミュニケーション英語基礎、英語会話も課す

2次配点比率を見ると50%。

ということは、神戸大学の入試は半分共通テストで決まる

「共通テスト重視」の大学とみて良いでしょう。では、共テ科目が大事なのか。

そうでないことは一目瞭然です。

2次科目の配点の合計はなんと700点!

満点は800点なのですから、

700/800点が2次科目の配点なのです。

共テ科目はたったの100点分しかありません!

つまり、国公立であっても、本質的には2次科目の勝負なのです!

これを見ると、春からはまず2次科目の教科に費やすべきだと納得いただけると思います。

また、万が一途中で私立志望に転向する場合でも、

共テ科目に無駄に時間を費やすことを防ぐことができます。

【理由2】 難関国公立は2次重視がほとんどだから

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それでも、難関国公立の場合は共通テストのボーダーが80%以上あります!」

「だとしたら、もっと早くから勉強を始めた方が良いのではないでしょうか?」

こういう反論もありそうです。こちらにもお答えしていきます。

結論、場合によりけりです。

たしかに、余裕がある人(高3春までに2次科目の偏差値が非常に高い人)は、

早めに共テ科目をはじめるのは良いと思います。

早めに対策することで、共通テストで高得点を取り、

貯金がある状態で2次に臨めます。安心して2次を受けれるのです。

それは否定しませんし、むしろどんどんやっていただければと思います。

「先行逃げ切り」が国公立の基本です!

しかし、余裕がなく、「これから逆転を狙っていくんだ!」という受験生にはおすすめしません

なぜなら、旧帝大、東工大、一橋といった難関国公立は2次試験重視である場合が多く、

共通テストの配点比率がそもそも大きくないといった特徴があります。

もちろん、ボーダー以上の点を取ることは大事なのですが、

2次で挽回される可能性が高くなるのが難関国公立です。

したがって、この場合も2次科目を鍛えることは非常に重要なのです。

例えば、大阪大学 文学部の前期日程を例に見ていきましょう。

2次試験で地歴を選択した場合を想定してます。

大阪大学 文学部 前期
共通テスト 5~6教科8科目(250点満点)
【国語】国語(50)
【数学】数IA・数IIB(50)
【理科】物基・化基・生基・地学基から2(備考参照)(40)
 ※理科は、「基礎2科目」または「発展2科目」から選択
【外国語】英・独・仏・中・韓から1[リスニングを課す](50[12.5])
《地歴》世B・日B・地理Bから選択(30)
《公民》「倫理・政経」(30)
●選択→地歴・公民から2科目
個別学力試験 3教科(400点満点)
【国語】国語総合(150)
【外国語】コミュ英語I・コミュ英語II・コミュ英語III・英語表現I・英語表現II(独・仏の選択可)(150)
《地歴》世B・日B・地理Bから選択(100)
《数学》数I・数A・数II・数B(数列・ベクトル)(100)
●選択→地歴・数学から1科目
個別(2次)配点比率 62%
備考 共テ…理科は基礎2科目選択が原則だが、発展2科目でも基礎2科目とみなす。基礎2科目、発展1科目選択の場合、基礎2科目の成績を利用
個別…国は現代文のみならず古文、漢文からも出題

これを見ると、2次試験の配点比率が62%もあります。

これで大阪大学は2次の配点が大きい、2次重視の大学だと言えますね。

英・国・社の2次科目の配点は530/650点もあります。

そうすると、共テ科目より2次科目が重要になるのは明白です

先ほども述べましたが、2次科目を強めないと、

たとえ共通テストで高得点が取れてても、

相手に挽回されてしまう可能性が高いのです。

したがって、春は何としても2次科目を固めましょう

固めた分だけ、夏からの共テ科目により時間が割けるようになります。

2次重視の国公立は難関私立との相性がいいので、

しっかりと2次の勉強ができた生徒は、

併願校で難関私立を狙えるというメリットもあります。

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【理由3】 地方国公立のボーダーはあまり高くないから

跳び箱

「地方国公立は共通テスト重視の大学が多いですよね?」

「それでも夏からで間に合いますか?」

こちらの質問にはこうお答えできると思います。

ほとんどの地方国公立の場合、

共通テストのボーダーは80%以下で、6割台、7割台というのがほとんどです。

80%以上の正答率を求めてくる国公立大学は、全体のわずか一部です。

6割や7割の得点率であれば、夏からの勉強でも間に合わせることができます

例えば漢文や理科基礎であれば、2か月もあれば十分です。

地歴・公民も夏からであれば間に合うはずです。

逆に早くにはじめてしまうと、覚えた知識の維持のために余計時間をかけてしまうことにつながります。

社会は夏から一気にやるのが良いでしょう。

夏からこれらの科目に時間をかけれるようにするためにも、

春は主要3教科を徹底的に固めましょう。

「でも、ボーダーを思いっきり超えたほうが良いはずです。」

「そう考えると早めに始めるべきでは?」

という方もいるかもしれません。

もちろん、早め早めの準備は大事です。

ただし、それは主要科目の基礎がちゃんと仕上がっている前提の話になります。

まだ春の時点で「まだ主要科目で手一杯です...」という方は、

あせらずいそがず、主要科目を固めてください。

そもそも、春から共通テスト科目の勉強を始める余裕のある人は、

地方国公立ではなく難関国公立を目指していることでしょう。

7月末までを一つの区切りにして、主要3教科を固めてください。

もしその時になってもあなたが3教科で手一杯ならば、私立志望への転向を考えても良いでしょう。

受験は「自分の勝ち方を知る」側面もあります。

私立受験が自分に合ってると確信したなら、私立志望に変えるのは「逃げ」ではありません。

立派な「戦略」です。

むしろ現実から目を背けることが「逃げ」だと思います。

わたしは、あなたの勇気を応援しています!

【※例外】 文系数学はできるだけ早くに対策が望ましい!

数学を勉強する手

「なるほど、そういうことだったのですね!」
「わかりました!それでは夏から共通テスト科目を勉強します!」

ちょっと待ってください!

重要なことをまだ伝えれていません。

ひとつだけ例外があります。

それは文系数学です。

文系の生徒であれば数学は苦手な方が多いでしょう。

「数学が苦手だから文系になった」が実際のところ多いと思います。

もしあなたがそれに該当するのであれば、できるだけ早くに対策するのが望ましいです。

なぜなら、現役生にとって文系数学を1年で終わらせるのは難しいパターンが多いからです。

したがって一番良いのは、

高1・高2からコツコツと数学の勉強を続けることです。

このブログを読んでいるあなたが、まだもし高1・高2であれば、早めに対策です。

でも、高3からだと主要3教科の勉強で忙しくなってしまいますよね。

その場合は手がつけられないのは仕方がありません(しかし、ノータッチは止めましょう)。

むしろ、無理して数学に手を付たことで、

最も重要な主要3教科に遅れが出て欲しくはありません。

春は3教科で猛進です!

できれば早めに対策してて欲しい。

それだけは知ってもらいたいと思いました。

さいごに

いかがだったでしょうか。

この記事が少しでもあなたのお役に立てたのなら幸いです。

国公立は科目ごとに費やす時間のバランスが非常に難しいです。

正直、どうしたらいいのかわからなくて当然だと思います。

自分だけで考え込んでしまうのではなく、

学校や塾から専門的なアドバイスを聞くことをお勧めします。

武田塾は無料受験相談を行っています。受験に関するお悩みがあれば、

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ぜひお気軽にご連絡ください。あなたにお会いできるのを楽しみにしてもます^^

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