大学受験のストレスを解消するたった２つの方法を紹介！【心理学】

大学受験のストレスを解消するたった２つの方法とは？【心理学】

みなさん、こんにちは！武田塾出町柳校の平尾です！

受験にストレスはつきものですよね。

何か大きな目標があり、その達成を目指して突き進んでいると、必ずと言っていいほど壁にぶつかります。

実は適度なストレスは人を成長させる良い働きをします。

しかし、過度なストレスは人の健康を害します。

そこで今回の記事では、過度なストレスを抱え、前を向けなくなってしまった受験生のために

受験のストレスを解消するたった２つの方法

についてご紹介します。

これから紹介する方法は、大学の心理学の授業でも学ぶしっかりとした心理学の理論です。

実践するだけで、今まで以上にストレスとの付き合い方が上手になるでしょう。

そして、受験だけでなく、一生役に立つ理論です。

最後まで読み、ぜひ自分の受験生活の中で実践してみてください！

今のあなたのストレスはどこから？

魔王のイラスト

あなたが今抱えているストレスはどのようなストレスでしょうか。

以下に、みなさんが感じているであろうストレスをまとめてみました。

物理的・科学的・肉体的なもの	過度な勉強時間　病気　栄養の偏り　睡眠不足　暑さ　寒さ　騒音　体調不良
心理的なもの	怒り　悲しみ　不安　恐れ　焦り
社会的・人間関係的なもの	親や友人などとの人間関係のトラブル　評価　目標　恋愛
変化	非受験学年から受験学年　高い成績から低い成績

あなたは受験生である１年間に色んなストレスを感じることになるでしょう。

もし高校三年生になったばかりなら、非受験生から受験生に変った生活に慣れることができず、ストレスを感じることでしょう。

また、受験勉強のことで両親とケンカしてしまい、ストレスを感じることもあるかもしれません。

もしくは、あなたが受験直前なら、「実力を出し切れるかな」という不安、「合格できるかな」という恐れ、「間に合うだろうか」という焦り、などを感じているかもしれません。

ストレスにうまく対処するには？

あなたに必要なのは、これらのストレスにぶつかったときに”いかに対処するか”です。

うまく対処するには、そのための技術であるコーピングと呼ばれる武器を使ってください。

ゲームの世界では、強い敵を倒すには強い武器が必要だったりしますが、それは人生においても同様です。

倒しがたいストレスでも、コーピングという武器で戦いを挑みましょう。

コーピングは英語単語の「cope（うまく対処する）」からきている言葉です。

今回はじめて「コーピング」という言葉を聞いたかもしれません。大切な言葉なのでぜひ覚えておきましょう！

勇者のイラスト

気づく→評価する→対処する

まず大事なのは、あなた自身が「あっ、いまストレスを感じている」と気づくことですね。

気づいていなのに、コーピングはできません。

また、次にそのストレスをきちんと評価してあげないといけません。

「なぜストレスを感じているのか」

「これにどれくらいのストレスを感じているのか」

それをある程度考えることができたなら、以下の２つのコーピングをバランスよく使い分けましょう！

１　”感情”焦点型コーピング　

心機一転イラスト

感情焦点型コーピングでは、自分の感情にアプローチすることを重要視し、辛いと感じる気持ちを変化させたり解消させたりして、ストレスをコントロールします。

たとえば、

・気分が暗くなることを考えないで、ポジティブなことを考える

・気晴らしのために好きなことをする

などが挙げられます。

この感情焦点型コーピングは自分の感情をコントロールするための技術です。

上手く身につけることができれば、自分の感情を自分が思う通りにコントロールすることが可能になります。

私の場合はストレスを感じると、家で思いきり歌を歌って発散します。一人でたまにカラオケに行きますね。

色々と試し、これがわたしにとって一番いい方法だと知りました。なので、辛い気持ちになった時には意識的に歌うようにしています。

あなたも「これがいちばん気持ちがスッキリする！」と感じるものを見つけると良いでしょう。

特に、お金があまりかからずに、効果が高いものを見つけるのがオススメです！

でないと、ストレスを解消させる度にお金をかけることになっちゃいますから(笑)

具体例

・仲の良い友人に辛い気持ちを話してガス抜きする

・自分の好きな歌を口ずさんで楽しい気分にする

・趣味などで発散する

・ひとまずその問題とは距離をおいて、あとで考えるようにする

感情焦点型コーピングの弱点

たしかに一時気分が晴れますが、根本的な問題の解決になっていません。

したがって、今後もそのストレスと常に向かい合っていくことになります。

例えば、あなたが受験のストレスを友人との遊びによってコーピングしたとしましょう。

その瞬間は気晴らしになるかもしれませんが、そのまま友達と遊び続けていても何の問題も解決していませんね。

真にストレスから解放されるには、しっかりとストレスの元になっている問題を解決する必要があります。

そこで、この問題点を解決するのが次のコーピングです！

２　”問題”焦点型コーピング　

問題焦点型コーピングは、解決すべき問題にアプローチし、辛いと感じる根本原因を解決することによって、ストレスに対処します。

たとえば、

・人間関係や環境を変化させることで、ストレスの原因になっているものから遠ざかる

・問題が起こったときに、両親や学校の先生、塾の先生に相談する

などです。

問題を解決することで、根本的にストレスから解放されます。

また、ぶつかった問題への解決策が見いだせず、それがストレスになっていることもあります。

問題が起こったときは自分だけで考え込むのではなく、自分よりも知見が広い人にアドバイスを求めましょう。

解決策が分かれば、ストレスから解消されることもあります。

また、人はひたむきになって問題解決に取り組むことで、逆にストレスを感じなくなります。

「悩みを解決する方法は、ひたすら働くこと」という言葉があります。

一生懸命働くことに集中しているとそれ以外のことを考えなくなり、結果的にストレスを感じなくなる、ということもあるのです。

具体例

・問題の解決の方法について、自分で調べたり、人に相談したりする

・推薦入試なども視野に入れる

問題焦点型コーピングの弱点

問題解消のために自分の考え方や行動を変えようとするあまり、疲れてしまうことがあります。

また、解決策は分かっていても実行に移せないために、それがストレスになります。

問題に焦点を当てるだけでなく、自分の感情も大事にするようにしましょう。

ときには感情焦点型コーピングで、自分のメンタルケアをしてあげるのも大切です。

まとめ

以下に、簡単に上で紹介した２つのコーピングのメリット・デメリットをまとめました。

コーピング名/メリデメ	メリット	デメリット
感情焦点型	気晴らしになる	問題は解決しない
問題解決型	問題は解決する	疲れる