コラム

予備校と参考書の並行して学習はあり?メリットとデメリットをご紹介!

2018年02月21日(水)

受験生の中には、予備校に通いながら参考書での独学を並行して学習している生徒さんもいると思います。

「どちらも並行して行うくらいでなければ受験本番に間に合わない」「とにかく勉強量を増やしたい」「全教科の授業を予備校で受ける予算がない」など、予備校と参考書を並行して受験勉強をする理由は様々です。

予備校と参考書の並行は一見多くの学習量をこなすことができて成績も上がりやすいように感じますが、実際にはどうなのでしょうか。

このページでは受験勉強のやり方に迷っている受験生を対象として、予備校と参考書学習を並行するべきかどうか、また予備校と参考書学習の役割・メリット・デメリットについて解説していきます。

予備校の学習と参考書での独学の並行はあり?

考えている女子高生

参考書をメインに活用して学習を行う武田塾には、「予備校に行きながら独学でも追加で参考書を使用するのは無理ですか?」という質問や相談を良くいただきます。

このような疑問をお持ちの生徒さんは多いことでしょう。

武田塾チャンネルでは独学する生徒さんに向けて独学用の参考書のルートを紹介しているため、「自分は今予備校で勉強しているけど、この参考書も使ってみたい!」と考えている生徒さんもいるかも知れません。

予備校での勉強に加えて、自分で参考書を購入して学習を並行させることは可能なのでしょうか?

予備校と参考書での独学は並行できる!ただし・・・

結論から言うと、「予備校での学習と参考書を用いた独学は並行することが可能」です。

ただし、効率的に学習するためには予備校で学習する内容と参考書で独学する内容はきちんと分けることが重要となってきます。

例えば、予備校で英語の長文読解の基礎の授業を受けながら参考書の独学でも英語の長文読解の基礎を学習するとした場合、
学習する内容が重複するため効率的でない、同じことを言っているのに教え方・解説のされ方が違うため混乱してしまう、という事態が起こってしまいます。

そういった事態を避けるため、並行して学習したい場合は科目や分野によって参考書学習と予備校学習で行う内容を分けていきましょう。

予備校のメリットとデメリット

考えている女子高生

予備校は大学受験に特化しており、個別指導・集団指導・オンライン授業など様々な形態があります。

ここでは、予備校での受験勉強のメリット・デメリットについて説明します。

予備校のメリット①質問ができる

予備校に通っていれば、学習や進路について先生やチューターに質問することが出来ます。

学校の授業や予備校の授業、自習で生まれた不明点や理解できなかったところを詳しく質問できるのが予備校の最大のメリットと言えるでしょう。

予備校の先生はこれまでにたくさんの受験生を担当してきているため、受験対策に特化した内容で回答してもらえるはずです。

ただし、予備校によっては質問できる時間が限られていたり予備校生が多すぎて質問ができないといった事態になる可能性もあるため、予備校に入る前にしっかりと確認することが大切です。

予備校のメリット②モチベーションを保ちやすい

予備校に通うメリットとして、周囲に人がいる環境で学習できるためモチベーションを保ちやすいことも挙げられます。

競争心を高めるためにクラス内・予備校内での順位を発表する予備校もあり、学習への意欲も高めやすいです。

また、最近の予備校は自習室が常設されていることがほとんどであり、自宅での学習が苦手な人は集中できる環境である自習室を積極的に活用するとよいでしょう。

授業を少しでも取っていれば自習室を使用できる予備校も多いため、予算が潤沢に無いという方は自習室の利用を目的として最低限の授業を取るという方法もオススメです。

予備校のデメリット①授業のレベルが自分と合わない可能性がある

集団授業・オンライン授業の場合、授業のレベルが自分と合っておらず、ついていけなかったり簡単すぎたりしてしまうことがあります。

また、個別指導の場合も、担当の先生の指導方法が合わなかったり自分のレベルを見誤られたりしてしまうこともあるでしょう。

受験勉強をする際は自分に合ったレベルの内容を着実に勉強していって1つひとつステップアップしていくことが大切です。

予備校を活用する場合は自分のレベルに合ったカリキュラムを提供してくれる予備校を探すとよいでしょう。

予備校のデメリット②時間に融通が効かない

予備校での学習は時間に融通が効かないことが多いです。

集団授業はもちろん、個別指導でも授業時間がある程度決まっているため、「好きなタイミングで授業を受ける」ということは難しいでしょう。

この教科だけ特別多く授業を受ける、などの調整も難しいことが多く、もし苦手教科がある場合は自宅での自習が必須となります。

参考書学習のメリットとデメリット

積まれている本

参考書は、受験勉強を独学でするうえで欠かせないものであり、知識を与えてくれる読み物形式の本から問題集まで幅広く存在します。

ここでは、参考書での受験勉強のメリット・デメリットについて説明します。

参考書のメリット①自分に合ったレベル・ペースで学習を進められる

参考書で独学するメリットとして最も大きいものは、自分に合ったレベル・ペースで学習を進められることです。

例えば、数学がとても苦手だとして、小学校の算数や中学数学のレベルからやり直さなければならない場合、予備校でそれらの授業を受けるのはなかなか難しいでしょう。

しかし、参考書での学習であれば自分のペースで学習することが出来るため、どのレベルからでもやり直して勉強することが出来ます。

ま既に理解している部分は飛ばしてつまずいた部分は重点的に学習していくことが出来るというのもメリットでしょう。

参考書のメリット②お金がかかりにくい

参考書で独学をする場合、必要なのは参考書代だけです。

受験生の中には、予算の関係で、なかなか予備校で全ての科目の授業を取ることが難しかったり個別指導の授業のコマ数を多く取れなかったりする方もいるでしょう。

そんな中で、参考書を一冊買って勉強するだけで受験のプロの先生の教えをきちんと受けることが出来ることは非常にありがたいものです。

あまり予算を取れない生徒さんは参考書をフル活用して学習していくことをおすすめします。

参考書のデメリット①質問ができない

参考書で受験勉強をしている場合、わからないことがあったとしてもその場で誰かに質問することはなかなか出来ません

学校の先生や先輩、友達に質問することは出来ますが、予備校の先生に比べると質問するのに勇気が必要だったり遠慮してしまうということがあるでしょう。

また、参考書は本であるため内容を理解するために最低限の読解力が必要であり、参考書によっては解説に使われる言葉や文体が固く意味が理解しづらいということもありえます。

参考書で独学をしたいけれどあまり読解力に自信が無いという受験生は、実際に書店で参考書を手に取って図解やイラストがふんだんに使用されているものや動画で授業を見ることが出来るものを探しましょう。

参考書のデメリット②種類が多すぎて選ぶのが難しい

参考書は数え切れないほど出版されており、同じ科目・分野、例えば国語の古文だけでも非常に多くの種類の参考書が存在します。

そんな中で自分に本当に合う参考書を見つけ出すのは非常に難しいでしょう。

「おすすめの参考書」と検索してみても、様々な人が様々な視点でそれぞれの参考書をおすすめしているため、どれが本当に良い参考書か判断することは至難の業です。

武田塾で紹介している「学習ルート」に出てくる参考書は、参考書を研究し尽くした武田塾が選出した本当に良質な参考書となっているため、参考書選びに悩む方はぜひ参考にしてみてください。

並行する場合、苦手科目と得意科目で切り分けるのがおすすめ!

勉強している女子高生

ここまで、予備校と参考書のメリット・デメリットについて解説してきました。

それぞれを比較した結果、予備校と参考書を並行する場合
苦手科目は予備校でじっくりと学習し、得意科目は参考書でどんどん学習を進めていく
ことをおすすめします。

この項目では、苦手科目を予備校、得意科目を参考書で学習するのがおすすめな理由とどのように学習を進めるのが効果的かを紹介します。

苦手科目は予備校で学習しよう

参考書と予備校を並行する場合、苦手な科目・分野は予備校で学習するという役割分担をおすすめします。

苦手科目はなかなか勉強へのモチベーションが上がらないため強制的に学習させられる環境のほうが適しているのに加え、苦手科目はわからないことが多くなるため、すぐに質問できる予備校が向いています。

予備校では受験に役立つテクニックやその科目の学習への取り組み方まで教えてくれることがあるため、学習方法に自信がない苦手科目は予備校で学習することをおすすめします。

ただし、基礎ができておらず中学や小学校の内容まで遡らなければいけない場合は、個別指導の予備校を選んだり先に参考書での独学を行って最低限の基礎を身に着けてから予備校に通うという工夫をしたほうがスムーズに学習できるかもしれません。

得意科目は参考書で勉強しよう

参考書と予備校を並行したい場合は、得意科目を参考書での独学に割り振るのがいいでしょう。

得意科目は苦手科目と違い学習モチベーションを保ちやすく、家庭学習や独学が苦手な方でも得意科目であれば集中して取り組むことが出来たりします。

また、苦手科目の参考書を読むとなると内容の理解に時間がかかってしまいますが、得意科目であればベースの考え方を学校の授業等で理解できていることが多いため、スムーズに参考書を読み進めていけるでしょう。

また、予備校では講師側が用意した授業のペースに合わせることが必要となるため、自分のペースで学習を進められる参考書での独学は得意科目にこそ向いているでしょう。

予備校と参考書の並行ってあり?学習方法を解説します!|まとめ

この記事では、予備校での学習と参考書での学習を並行している、もしくは並行しようか迷っている生徒さんに向けて、予備校と参考書それぞれのメリット・デメリットと並行する場合の学習方法について解説しました。

予備校と参考書それぞれに特徴があり、それぞれ向いている教科も違います。

予備校と参考書を並行させる場合、基本的に苦手科目は予備校、得意科目は参考書での勉強がおすすめです。

ただし、武田塾の学習ルートであれば他の予備校に行かなくても参考書学習だけで学習を進められます。

武田塾の無料受講相談では、あなただけのやるべき学習ルートをご提案しますので、まずはぜひ無料相談にお越しください!

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