大学入学後に様々な理由で「他の大学にしておけばよかった」と後悔することはありませんか?
結論を言えば、他の大学に入り直すことは可能ですが、他大学に入り直すメリットとデメリットについて十分検討する必要があります。
今回は他の大学に入り直す前に検討するべきことや、中退して入り直すメリット・デメリットについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
大学を中退して他の大学に入り直すことはできる?
大学は自分で行きたいところを選択できるため、「この大学は自分の考えていた大学と違う」と感じた段階で他の大学に入り直すことができます。
他の大学に入る方法として、大学を中退するか他の大学に編入するかの2種類があります。
大学を中退する場合は、受験生の状態に戻ることになるためどの大学でも受験できますが、編入試験は必要単位を取得しなければならないため2〜3年次に受験することになります。
大学を中退する前に検討するべきこと
大学を中退する前に検討するべきことは、以下の4つです。
- 編入を検討する
- モチベーションを維持できるか検討する
- 金銭面の負担について検討する
- 卒業する年度や将来設計について検討する
それぞれについて見てみましょう。
編入を検討する
あなたが2年次や3年次の学生の場合、中退するよりも編入したほうが時間のロスを最小にすることができます。
なぜなら、すでにある程度の単位を取得しているからです。
取得単位数が編入したい大学の基準を満たしているなら、中退するよりも編入したほうが良いでしょう。
モチベーションを維持できるか検討する
大学を中退した後に、受験勉強のモチベーションを維持できるかについても検討しなければなりません。
大学受験に対するモチベーションが高ければ、1日何時間も勉強するだけの精神力が維持できるでしょう。
しかし、一度大学に入学して緊張の糸が切れてしまった後に、もう一度ハードな受験勉強を行うのは精神的に大きな負担がかかってしまいます。
もう一度受験勉強をやり直すにあたってモチベーションは維持できるのか、今一度、冷静になって考えたほうがよいでしょう。
金銭面の負担について検討する
中退して新たに大学を受けなおす際に問題となるのが、受験料などを再び支払わなければならないことです。
予備校などに通う場合、かなり高額な授業料がかかるため経済的負担がかかってしまうのは否めません。
自宅で浪人する(いわゆる宅浪)であっても、模擬試験の料金や受験料・受験の際の交通費などは必要になります。
さらに、これまで大学に支払ってきた授業料や入学金などが無駄になってしまうことにも留意しなければなりません。
中退して他の大学に入り直すのであれば、これまでの費用が無駄になってしまうことと、新たに費用が掛かることを念頭に置きましょう。
卒業する年度や将来設計について検討する
中退して他の大学を受けると、卒業する年度が同世代よりも1年遅くなります。
浪人して大学に入ったと思えるのであれば問題ありません。
しかし、自分の将来設計を考えた際に、1年の遅れでさまざまな目論見が崩れてしまうのであれば、そのまま在籍している大学を卒業したほうが無難ともいえるでしょう。
大学を中退して入り直すメリット
どうしても学びたい大学があったり、もっと良い大学で学びたいという希望があれば、他の大学に入り直すこと自体は悪いものではありません。
ここでは、大学を中退して入り直す3つのメリットを紹介します。
自分が本当に学びたかったことを研究できる
1つ目のメリットは、自分が本当に学びたいことにチャレンジできることです。
本当に学びたい学問があったにもかかわらず、模擬試験の判定や大学入学共通テストの得点などから、難易度が低い他の大学・学部を受験して合格したという方もいるでしょう。
しかし、入ってみたものの学びたい学問ではないことからモチベーションを維持できないと悩んでいるかもしれません。
「中退してでも通いたくない」という気持ちで現在の大学に在籍しているのであれば、自分が本当に学びたい学問が学べる大学に挑戦したほうがよいでしょう。
学歴に関するコンプレックスを解消できる
2つ目のメリットは、学歴に関するコンプレックスを解消できることです。
「受験生のときにもっと頑張っていれば、より偏差値の高い大学に入れたのではないか」という思いが強いと、在籍している大学に通っていても心残りがあり、勉学に集中できてないかもしれません。
中退して、もとから入りたいと思っていた偏差値の大学にチャレンジすることで学歴に対するコンプレックスを解消できるかもしれません。
自信をもって就職活動に挑める
3つ目のメリットは、自信をもって就職活動に挑戦できることです。
大学中退は1年近く時間を受験にとられてしまうため、短期的に見れば遠回りになるかもしれません。
しかし、中退した後で自分が入りたい大学の合格に向けて努力したという実績は自分にとって大きな自信になります。
就職活動の場でも、自分が成し遂げたことの一つとしてアピールすることもできるでしょう。
大学を中退して入り直すデメリット
大学中退は様々なメリットがあるとわかりましたが、デメリットも少なくありません。
ここでは、大学を中退して入り直す際の2つのデメリットについて解説します。
モチベーションの維持が難しい
先述しましたが、第一志望校ではないにしても「大学合格」という当面の目標を達成した後で、再び受験に挑むことはかなり大きなエネルギーを必要とします。
一時的には頑張ろうと思っても、それを継続するのはかなり困難でしょう。
金銭面での負担が大きい
金銭面での負担も考慮しなければなりません。
たとえば、予備校に入ってフルサポートで受験勉強するとなれば100万円以上の費用がかかるかもしれません。
大学入学の段階で入学金や授業料を納めていることを考えると、中退して受験しなおすことは家計にかなり大きな負担をかけることになるでしょう。
一度辞めた大学に再入学できる?
在籍している大学を一度辞めたとしても再入学することはできますが、無条件で再入学できるわけではありません。
大学の中には再入学できる条件を「退学後〇〇年」と定めていることがあるため、定められている期限内に再入学の申請をしなければなりません。
また、再入学試験の受験が必要です。
再入学試験は書類審査と面接が中心ですが、面接では退学した理由や再入学したい理由を聞かれますので、大学側が納得する理由を述べる必要があるでしょう。
大学入学後に他の大学に入り直すことは可能?メリット・デメリットとは|まとめ
本記事では、大学入学後に他の大学に入り直すことのメリット・デメリットを中心に解説しました。
在籍している大学を辞めて再受験する前に、編入できるか否かやモチベーションが維持できるかの確認、金銭面での確認をしておくべきでしょう。
しかし、リスクがあると同時にメリットも少なくありません。
大学を中退してまで再受験したいという意志が固いのであれば、チャレンジする価値はあるのではないでしょうか。
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