マインドマップとは、自分の思考やアイデアの自由な連鎖を有機的なイメージ図で表現したものです。
マインドマップはビジネスシーンだけでなく、効果的な勉強法として注目され、教育現場でも取り入れられています。
受験勉強にも役立つマインドマップについて、初心者でも分かりやすい書き方や勉強法を解説します。
マインドマップとは?受験勉強にも使える?
ビジネスや教育法など様々な分野で注目されているのがマインドマップです。
最近では、あの大谷翔平選手が子供の頃に作成したマインドマップが公開されて話題になっています。
マインドマップとは何か、受験勉強にも使えるマインドマップの効果や活用法について解説します。
そもそもマインドマップとは?
マインドマップとは、思考やアイデアの自由な流れを図にして書きだしたものです。
中心となる概念を決めて、そこから自由に連想する言葉やアイデアを曲線でつなぎながら広げていきます。
1970年代に、イギリスのトニー・ブザンという著名人がTV番組シリーズで解説したことをきっかけに世に広まったと言われています。
マインドマップの効果
マインドマップを作成することによって、自分の記憶や思考のプロセスや現状を見える化し、頭の中を整理したり課題をみつけたりすることができます。
記憶の強化や新しいアイデア出しなどにも有効です。
マインドマップは2000年代から日本でもビジネスや教育の現場などで多く取り入れられてきました。
埼玉大学では、生徒達にロボット製作の課題を与え、マインドマップを取り入れたことで計画設計能力や思考整理能力の向上が見られた、とするレポート結果をまとめています。
(参照:埼玉大学『マインドマップを活用した生徒の思考整理を支援する指導過程の提案』)
資格や受験勉強への活用
記憶や頭の整理に有効なマインドマップですが、実は資格や受験勉強にも活用できます。
資格や受験勉強に活用できるマインドマップのメリットを挙げると以下のようなものがあります。
- 暗記や記憶の定着
- 複雑な問題をシンプルにして理解しやすくする
- 学習に自主性が出て学習効果が高まる
マインドマップを作成することで、項目を丸暗記するのではなく、関連性を付与して覚えやすくしたり、体系的に記憶に定着させたりする効果があります。
また、マインドマップは全体像を掴んだり、複雑な問題をシンプルにして理解しやすくなる効果がありますので、英語の長文読解や論文作成などにも役立ちます。
さらに、マインドマップを作成しながら主体的に考えることで、学習自体の効果が高まることも期待できます。
マインドマップの書き方
マインドマップを使った勉強法に興味があっても、作り方や書き方が分からなくて中々手がつけられないという人も多いでしょう。
実は、マインドマップの書き方はとても簡単です。
初心者向けのマインドマップの書き方や、便利なアプリツールについて説明します。
初心者向け|マインドマップの書き方①
マインドマップを始めるにはまず以下の3つを用意します。
- 紙またはノート
- 鉛筆と消しゴム
- カラーペンや色鉛筆のセット
まず中心にメインテーマを設定します。例えば「受験勉強の勉強法」というテーマだとしましょう。
このメインテーマから連想する単語やアイデアを放射線状に書きだして繋いでいきます。
「参考書」「塾」「学校」「自習」といったものでも良いですし、「英語」「数学」といったものでも構いません。
メインテーマから直接つながるものを「メインブランチ」と言います。
このメインブランチは3〜6くらいの数でおさめるのが良いでしょう。
単語やアイデアは好きな形で囲って線で繋いでも良いですし、枝のように広げた上に文字を書くような形でも良いでしょう。
ポイントは視覚的なイメージを大事にして、自分で楽しみながら書いていくことです。
初心者向け|マインドマップの書き方②
マインドマップの書き方①で書き出した各メインブランチから、また連想するアイデアや単語を次のブランチとしてつないでいきます。
「参考書」から「購入法」「整理」などといったブランチを出したり、「英語」から「英文法」「長文」といったブランチをつなげたりして、マップを広げてください。
さらに自由に連想をつなげていき、ブランチごとの分類や自分の考えるレベルに応じてカラーペンや色鉛筆で色分けをしていきましょう。
PCやアプリを活用する
マインドマップは頭の中を整理することを目的としているため、紙に書き出していくのがおすすめですが、慣れてきたらPCやスマホのアプリを使って手軽に作成するのもいいでしょう。
アプリを使えばビジュアルがきれいなマインドマップを手軽に作ることができます。
スマホのアプリなら移動中や出先でも、思いついた時やスキマ時間を活用してマインドマップができるのでおすすめです。
無料でインストールできるアプリもありますので利用してみましょう。
マインドマップを受験勉強に取り入れる方法
マインドマップは資格試験や大学・高校受験の勉強法としても注目されています。
というのも、マインドマップは自由な発想やアイデアを出す目的だけでなく、記憶を定着させたり複雑なテーマを整理したりする方法にも使えるからです。
ここでは、マインドマップを受験勉強に取り入れる方法として、具体例を3つ挙げて説明します。
社会や理科など覚えられない暗記科目で用いる
社会や理科など暗記が多い科目でマインドマップを作成すると、記憶が定着しやすいのでおすすめです。
人間の記憶は、関連する事柄が多ければ多いほど記憶に残りやすくかつ思い出しやすいという傾向があります。
かと言って、暗記しなければならない単語や項目ばかりをつないでいくのは、ただ丸暗記するのと一緒であまり意味がありません。
大切なのは、自由なイメージや自分なりの連想をたくさんつないでいくことです。
歴史の年代の語呂合わせなど、真面目なものよりもおかしなものや意外なものの方が頭に残るのと同じと考えてください。
単語や項目を丸暗記するのではなく、関連する自分のイメージや連想をつなげていくことで暗記がずっと楽になります。
重要な英単語や英文法を整理する
マインドマップには、複雑な項目や思考を整理する役割もあります。
複数の意味や用法を持つ英単語や英文法の項目でマインドマップを作成してみましょう。
例えば、たくさんの意味や用法を持つ前置詞「at」や文法の「現在完了」などをメインテーマにマインドマップを書きだしてみます。
マインドマップを作成することで、用法やルールが整理されて自分なりの理解が深まるので、英語が苦手な方にもおすすめです。
応用編・学習計画の策定や理解が足りていない部分を見つける
マインドマップの作成に慣れてきたら、具体的な項目の暗記や整理だけでなく、勉強法や学習計画の策定にも役立てましょう。
マインドマップは幅広い分野で使える思考法・勉強法です。
マインドマップを作成することで、自分の苦手な分野を見つけたり、今後の課題や方向性が明確になったりします。
受験勉強にも役立つ!マインドマップの書き方・使い方|まとめ
受験勉強にも役立つマインドマップとは何か、書き方や勉強法への活用法などについて解説しました。
マインドマップは、記憶の定着や整理などを行い、学習効率を高める効果があります。
マインドマップは初心者でも簡単に作ることができますので、効果的な学習法を探している人は、是非一度試してみましょう。