大学が定めた指定校の生徒のみが出願できる「指定校推薦」は、受験生にとって志望校合格を手にする大きなチャンスです。
とはいえ、指定校推薦の受験には校内選考を通過する必要があるため「欠席日数が多いと不利になってしまうのでは?」と不安に思っている受験生も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、大学の指定校推薦と高校の欠席日数の関係についてまとめました。
記事の後半では欠席日数が多い場合の挽回方法についてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
なぜ大学の指定校推薦に高校の欠席日数が影響するの?
指定校推薦は、大学が定めた指定校の生徒のみが出願できる学校推薦型選抜の1つです。
受験の際には学校長の推薦が必要で、選考基準には高校1年生からの成績や部活動への取り組み・欠席日数などが挙げられます。
ここではまず、指定校推薦に高校の欠席日数が影響する理由について考えていきましょう。
大学の推薦に欠席日数が影響する理由|①高校の代表者にふさわしいか確認するため
指定校推薦は、推薦を出す大学と推薦を受ける高校の信頼関係によって成り立つ制度です。
前年度の合格者の素行によっては次年度から推薦枠が取り消されることもあるため、今後の受験生のためにも高校側はできる限り真面目で学習意欲の高い生徒を大学に送り出さなければなりません。
指定校推薦の選抜基準はさまざまですが、欠席日数が少ないことは少なからず高校3年間を真面目に過ごした証になります。
そのため成績などその他の条件が同じであれば、より欠席日数の少ない生徒が選ばれやすくなるのです。
大学の推薦に欠席日数が影響する理由|②大学にきちんと通えるか確認するため
大学を卒業するためには、自分で組んだ時間割をもとにコツコツと単位を取得していかなければなりません。
「今日ぐらいはいいか」と授業をサボったり自分自身を甘やかしたりしていると、あっという間に単位を落としてしまいます。
指定校推薦で欠席日数を見られるのは、
・サボり癖がないか
・4年間きちんと大学に通い卒業できる人物か
を判断するためとも言えるでしょう。
大学の指定校推薦を受けるためには欠席日数は何日までに抑えるべき?
それでは、指定校推薦を受けたいと思ったら、高校3年間の欠席日数は何日までに抑えるべきなのでしょうか?
結論から述べると、指定校推薦における欠席日数の基準は推薦を出している大学や通っている高校によって異なります。
「志望校の欠席日数の条件が知りたい」と思ったら、早めに進路担当の先生に確認を取りましょう。
推薦に影響する欠席日数|①高校3年間で10日以内が目安
大学や高校によって違いはあるものの、一般的に指定校推薦における欠席日数の基準は高校3年間で10日以内と言われています。
高校側で欠席日数の基準が設けられていない場合も、定期テストの成績や部活動への取り組みなど、その他の条件が自分と同じくらいの受験生が指定校推薦を狙っている場合、欠席日数で不利になる可能性は十分に考えられます。
また、多くの高校では遅刻や早退は3回で欠席1回扱いにカウントされるため、欠席だけではなく遅刻や早退にも注意が必要です。
推薦に影響する欠席日数|②出席停止期間はカウントしない
インフルエンザや新型コロナウイルスなど出席停止期間が定められている感染症は「欠席」ではなく「出席停止」扱いとなります。
「出席停止期間」は「学校に来ることができない期間」ですので、先ほどご紹介した10日以内にはカウントされません。
インフルエンザや新型コロナウイルスに感染してしまった場合は、無理に出席せず自宅でしっかりと療養しましょう。
【大学の指定校推薦】欠席日数が多い場合の挽回方法はある?
指定校推薦をもらいたいと思っている受験生の中には「10日以上休んでしまっている」という方もいるでしょう。
一般的に欠席日数が多いと指定校推薦で不利になると言われていますが、欠席日数が多い場合でも「ここを頑張れば挽回できる!」という方法が3つあります。
・評定平均を上げておく
・面接で聞かれた場合は理由を明確に答える
ここからはそれぞれのポイントを順番に解説していきます!
欠席日数が多い場合の挽回方法|①3年生は皆勤賞を目指す
1年生や2年生の時点で既に10日以上休んでしまっている場合は、これ以上欠席日数を増やさないことが大切です。
バランスのとれた食事や十分な休養と睡眠・適度な運動など規則正しい生活を心がけ、3年生では皆勤賞を目指しましょう。
もし遅刻の多さに心当たりがある人は、
・就寝前にスマホやテレビを見ない
・就寝の2時間前に食事を済ませる
・自分の身体に合った寝具を使う
など、繰り返し遅刻をしてしまわないようにご自身にあった早起きの方法を見つけてみてください。
欠席日数が多い場合の挽回方法|②評定平均を上げておく
指定校推薦の校内選考に選ばれるためには、大前提として高校3年間の成績を表す評定平均が上位でなくてはなりません。
評定平均には定期テストの得点が大きく影響するため、欠席日数が多い人は遅くとも定期テストの2週間前から勉強をスタートさせましょう。
他にも、
・ノートやレポートなどの提出物の期限を守る
・部活や学校行事に積極的に参加する
・授業でわからないことがあれば先生に質問する
など、日々の学校生活の中で学習意欲の高さをアピールすることも大切です。
欠席日数が多い場合の挽回方法|③面接で聞かれた場合は理由を明確に答える
欠席の理由を面接で聞かれた場合は「〇〇の理由で欠席しました。大学入学後は体調管理に努め学業に励みたいと思います」など欠席の理由を明確にした上で、今後の対策と入学後の意欲をアピールしましょう。
指定校推薦の面接は予め高校側が作成した調査書を元に行われるため、嘘をついたり誤魔化したりするとかえって印象が悪くなってしまいます。
言いにくい理由であっても正直に伝え、前向きな言葉で今後の意気込みを語ることが大切です。
以下関連記事では、推薦入試の面接に欠かせない「志望動機」と「自己PR」の考え方について詳しく解説しています。
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欠席日数の基準は大学によって異なる!迷ったら高校に確認を|まとめ
指定校推薦を受験する生徒はその高校の代表者となるため、欠席日数が多いと校内推薦で選ばれにくくなってしまいます。
指定校推薦を受験したいと思ったら、体調管理を心がけ高校3年間の欠席日数が10日以内におさまるように努力しましょう。
また欠席日数の基準は大学や高校によって異なるため、早めに進路担当の先生に確認しておくことも大切です。
「欠席が多いから指定校推薦は難しい」と感じた場合は、定期テスト対策に力を入れて評定平均を上げるという方法もあります。
評定平均がどうしても足りない場合は、一般入試や公募推薦など指定校推薦以外の方法で逆転合格を目指しましょう。
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