「腰痛のせいで受験勉強に集中できない」とお悩みではないでしょうか?
いつも受験勉強を頑張る学生の中で腰痛に悩まされている方もいると思います。
受験勉強に集中していると長時間同じ姿勢で座ることが多くなるかと思いますが、長時間同じ姿勢で座り続けることは腰回りに負荷がかかるため、悪化させてしまわないような対策が必要です。
さらに姿勢が悪いと血行が悪くなったりと、いくつも要因が重なって腰痛がおきやすいです。
この記事では腰痛がおきてしまう原因と、今すぐできる対策をはじめとする勉強中にしてしまいがちなよくない姿勢をわかりやすく紹介していきます。
記事の後半では、よい姿勢を保つための方法についても解説したので、腰痛で悩んでいる方や腰痛を予防したいという受験生の方は是非参考にしてください。
勉強していると腰が痛くなる理由
座っているだけでも、立っているときより腰回りには約1.5〜2倍もの負担がかかっています。
立っている時は腰だけでなく、足首などの関節がクッションの役割をしているため負担が分散されているのですが、座っている状態だと上半身の負荷が全て腰にかかってしまうため、立っている時のように負荷を分散することができません。
ここでは勉強しているとなぜ腰が痛くなるかを、原因とあわせて解説していきます。
長時間同じ姿勢をしている
勉強していると腰が痛くなる原因の1つ目は、上述の通り、長時間同じ姿勢で座っていることです。
長時間同じ姿勢のまま座っていると、その姿勢を保つために腰に負荷がかかって筋肉が緊張してしまい、筋肉が緊張して硬くなると血管が圧迫されて血行不良になることから腰痛を生じさせます。
若い人でも腰痛が原因で坐骨神経痛などにつながりかねないため、早めに腰痛対策をしておく必要があります。
姿勢が悪い
勉強に集中していると、ついつい前のめりになっていないでしょうか?
首が前に出て落ち背中が丸まっている前傾姿勢は、長時間座って腰に負荷がかかっているところにさらに負担をかけてしまいます。
姿勢が悪いと腰椎にある椎間板に大きな負荷がかかり、その負荷が蓄積して徐々に腰全体への負担が増してさらなる腰痛を引き起こしてしまいます。
ストレス
腰が痛くなる原因は物理的な要因だけでなく、心的要因であるストレスが原因となる可能性もあります。
これは、痛みを感じる強さをコントロールしているドーパミンの分泌量が深く関係しており、ドーパミンは分泌量が多ければ多いほど痛みを感じにくくなる効果があります。
受験勉強に対する不安やあせり・睡眠不足などの強いストレスが脳に影響を与えてドーパミンを分泌させにくくしてしまうため、腰の痛みを強く感じたり長引かせたりしてしまうのです。
勉強中の腰痛を改善する方法
勉強を頑張ろうと長時間悪い姿勢のまま座っていると腰痛はどんどんひどくなってしまいますが、立って勉強するわけにもいかず、ましてや勉強時間を減らすわけにもいきません。
ここからは、勉強をしながらでもできる腰痛改善に繋がる方法を紹介していくので、取り入れられるところから取り入れてみてください。
1時間おきに立ち上がる
長時間同じ姿勢で座りっぱなしでいるのが腰痛の原因になるため、1時間おきに立ち上がって歩くことを心がけましょう。
立ち上がって伸びをしたり机周辺で軽く体操をしたりして、腰回りの筋肉の緊張をほぐしてあげるのもよい対策です。
そもそも人間には集中できる時間というものが決まっており、長時間持続して集中し続けることは難しいです。
そのため、1時間に1回は少し歩いたりしてあげると身体だけでなく脳のリフレッシュにもなるので、長時間継続して勉強をするよりも集中力が続きやすいとも言われています。
腰痛を改善しながら集中力をアップさせるためにも、1時間に1回は少し歩いたりと身体を動かすようにしましょう。
運動・ストレッチをする
勉強中の腰痛を改善するためには、普段から運動やストレッチを行うことが大切です。
そもそも人間は筋肉と筋肉の柔軟性によって正しい姿勢を保っているため、筋肉量や筋肉の柔軟性が減ってしまうと正しい姿勢を保つことが難しくなってしまいます。
筋肉量と筋肉の柔軟性は運動やストレッチをすることで増加していくので、運動・ストレッチ不足は悪い姿勢を招き、姿勢が悪くなることで腰痛に繋がってしまうのです。
クッション・バスタオルを使う
姿勢矯正クッションは骨盤を正しい位置にして正しい姿勢をキープさせる効果があるので、座る際に、姿勢矯正クッションやバスタオルを椅子に置いて座るだけでも効果があります。
バスタオルは座面にしいたり、背中と椅子の間に丸めてはさむなどの使い方が有効です
背中と椅子の間に丸めてはさむと体のS字カーブをキレイに保ってくれるため正しい姿勢をキープできます。
しかし、正しい姿勢をキープしても長時間同じ姿勢をすることに変わりはなく、結局は腰に負荷がかかってしまうので、1時間おきのストレッチに加えて座っている間の工夫としてクッション・バスタオルなどを活用してみて下さい。
勉強中やってしまいがちな腰痛につながる姿勢
勉強中に無意識にやってしまいがちな腰痛につながるNGな姿勢を解説します。
悪い姿勢は腰痛に繋がり、腰痛をすでに持っている方は腰痛の悪化に繋がるなど、悪い姿勢は良いことがないので、ここで紹介している姿勢をしてしまいがちな人は改善するようにしましょう!
猫背
勉強しているとつい前のめりになりがちで、気がつくと猫背になっていませんか。
猫背は腰に負担がかかるのはもちろんですが、首や方にも負担がかかるため肩こりや頭痛・倦怠感を引き起こすことにもなりかねません。
また猫背になっていると肺や心臓などの内臓が圧迫されて呼吸が浅くなり、体に取り入れる酸素量が低下して脳が酸欠状態になってしまうことから、ぼーっとして集中力が低下してしまいます。
さらに、猫背は腰痛や肩こり・頭痛・倦怠感・集中力低下を招くだけでなく、ストレス軽減に効果的な神経伝達物質のセロトニンの分泌が減り、ストレスや不安を感じやすくなることでメンタルにも不調をきたしてしまうなど、猫背というだけでたくさんの悪い影響があるのです。
足を組む
勉強をはじめてしばらく経つと、無意識に足を組んで座っていることはないでしょうか。
足を組む座り方は、筋肉がねじれ骨盤が傾いて左右非対称になってしまっている状態になっており、足を組んだ体制のまま勉強を続けると当然腰に負担がかかり腰痛を引き起こします。
足を組んでしまうのは、長時間同じ姿勢をとっていた疲れを解消するためや既に骨盤が傾いてゆがんだ体のバランスをとるためであったり、集中力が欠けているサインであるとも言われています。
足を組んだ姿勢は腰痛だけでなく、猫背・肩こり・血流低下による冷え性・足のしびれなどにつながることもあるので、自分で意識して避けるようにしましょう。
椅子に浅く腰掛ける
椅子に浅く腰掛けた場合、骨盤を後傾させて背もたれに寄りかかりだらんと座ることになったり、正しい姿勢を保つのが困難なことが多いです。
また浅く腰掛けて背筋を伸ばして座ろうとすると、今度は反り腰になってしまう可能性があり、腰に大きな負担がかかります。
どちらも腰痛につながってしまう座り方になるので、勉強中椅子には深く腰掛けて正しい姿勢を保つようにしてください。
勉強中の腰痛を防ぐ正しい姿勢
ここまで腰痛の改善方法について解説しましたが、勉強中に腰が痛くならないような正しい姿勢はどのように作ればいいのでしょうか。
猫背や足を組んだり、椅子に浅く腰掛けるといったことは無意識にやってしまっているので、正しい姿勢で勉強することを難しく感じているかもしれません。
しかし正しい姿勢で勉強することは、勉強の効率アップ・集中力を持続させるためにも効果的なのですが、正しい姿勢に慣れていないと最初は疲れやすく感じると思います。
最初は大変かもしませんが、長期的にみると腰への負担を減らして勉強に集中することができるので、ぜひ取り組んでみてください。
机と体は拳1つ分開ける
机と体の間隔は拳1つ分くらい開けて座りましょう。
机と体が遠く離れすぎていると、前のめりになったり猫背になる可能性が高まってしまいます。
また、机との距離が近すぎても動きづらくお腹への圧迫感を感じてしまうため、腰に負担をかけないような正しい姿勢を保つには机との距離は拳1つ分くらいを保っておくのが適切です。
背筋はまっすぐ伸ばす
背筋はまっすぐにぴんと伸ばし、あごは軽くひいておきます。
頭頂部が真上に引っ張られているようにおしりと背中が90度になるように意識して、おなかも真っすぐに伸ばしますが、その際に胸は張らないように注意しましょう。
またこの時、猫背にならないように胸を張るのですが、胸を張ると反り腰になりがちなので反り腰にならないように意識してみてください。
足の置き方
足の置き方は1人ひとりの癖がでやすいのですが、両脚の足裏全体を床につけている状態を保つことが大切です。
また、必要に応じて腰と太もも・太ももと膝はほぼ直角になるように、椅子の高さを調整しましょう。
足を組んだり椅子の後方に向けて足を曲げたりするのは、骨盤が曲がった状態で座ることになるのでNGです。
勉強していると腰が痛い!対策と注意点|まとめ
今回は勉強中に腰の痛みに悩まされている受験生に向けて、勉強中に腰の痛みを感じる原因と対処法を紹介しました。
腰痛の原因は長時間同じ姿勢で勉強をしていることや、姿勢が悪いこと等があげられ、長時間同じ姿勢で勉強をしている受験生は腰痛を引き起こしやすいとも言えます。
腰痛を解消・予防するためには、1時間に1回は立ち上がって身体を動かしたり少し歩いたりして心身共にリフレッシュする時間を設けたり、いい姿勢をキープしたりすることが大切です。
また、いい姿勢を保つためには筋肉量と筋肉の柔軟性がポイントなので、運動やストレッチも取り入れて筋肉量と筋肉の柔軟性を保つことも腰痛予防に繋がります。
腰痛を予防・解消することで、受験勉強により集中できるようにしましょう!