これから受験生になる方の中には、数学の勉強を始めようとしている方も多いと思いますが、数学の勉強をはじめるにあたって大体の方が取り入れる参考書が「青チャート」です。
青チャートを完璧にすれば、センター試験でも8〜9割取れるようになると言われている一方で、数学が苦手な方からすると青チャートの使い方やペースがわからない場合もあるでしょう。
そこで、この記事では数学が苦手な受験生に向けて、青チャートの効率的な使い方について解説していきます。
青チャートとは?基本的な使い方
青チャートは、「基本例題」「演習例題」「重要例題」の3種類の例題と練習問題が掲載されており、進学校でも取り入れられている数学の参考書です。
上述した例題・問題が1A・2Bに分けてそれぞれ100題以上あり、さらに「エクササイズ」や「総合演習」なども掲載されています。
青チャートの特徴としては基本例題からかなり難しい内容になっている点で、5段階のレベルに分けられた例題を解いていくことで実力を高めていくことが可能です。
しかし上述したようにかなり難しい内容なので、数学が苦手という方は気合を入れて本気で取り組んでいく必要があるでしょう。
また、どの大学を志望するのかに応じて青チャートの使い方・進め方は変わります。
例えば、東大・京大の医学部などを目指すなら使い方をマスターし「エクササイズ」まで完璧に仕上げる必要がありますし、早慶など国公立大学を目指すなら「練習問題」、MARCHレベルの大学を目指すなら「例題」までは完璧にしておきたいところです。
青チャートの使い方①基本例題を進めるペースは?
武田塾で基礎問をする場合「1日約10問を3時間」というペースで進めているのですが、青チャートは1問の量が基礎問よりも少なめなので「1日約15〜20題を3時間」を理想的なペースとしています。
基礎問の問題数は青チャートの40〜45%程度なので、1日10題だと数1Aに2ヶ月、数2Bに2ヶ月半、数3に2ヶ月かかることになります。
実際には数学に充てられる時間と正解率によって左右されますが、1日に最低でも10題、可能なら15〜20題を進められるようにしましょう。。
青チャートの使い方②正解の基準はどこに置く?
青チャートを進めるにあたって正解の基準をどこに置くかという点が重要になりますが、それは「一瞬で解法を思いついて正解できること」です。
青チャートは、例題の量が非常に多いため考えすぎると時間がかなりかかってしまいます。
ですから青チャートを効率よく進めていくには、次の3ステップを意識してみてください。
①少し考えてわからなければすぐ解答で確認
②やり方を理解してもう一度思い出せるか確認
③最終的に記述で書いてみる
また青チャートを進めていくうえで、とても大切なのが「どうすれば時間を短縮できるか」を考えることです。
青チャートの問題を解いても、目標時間の1.5〜2倍の時間がかかると忘れてしまう可能性があります。
時間を意識しながら、最長3ヶ月以内には例題をやり切るように進めていきましょう。
数学が苦手だと青チャートはハードルが高い
数学の勉強をするうえで多くの受験生が手にする参考書が「青チャート」ですが、受験生で青チャートを完璧にしたという人は非常に少ないでしょう。
もちろん、時間がある人や東大・京大など難関大学の理系や医学部などに受かった人の中には完璧にした人もいるかもしれませんが、それでも青チャートは挫折率が高い参考書です。
特に数学が苦手な人からすれば、青チャートはかなりハードルが高く使い方をマスターする前に挫折する可能性もあるでしょう。
「数学 基礎問題精講」は青チャートよりも挫折率が低い
「数学 基礎問題精講」は、青チャートの問題数と比べると約3分の1に厳選された問題数となっているため挫折率が低いです。
また解説付きで復習しやすく繰り返しやすい参考書となっているため、武田塾の生徒も達成率が高いですし、本気を出して1日10問ずつ進めれば1ヶ月で終わります。
青チャートに関しては、進学校の生徒でもそれなりに苦労するほどの難易度で、主に数学が得意な受験生が使って成績を伸ばしていくイメージが強いです。
しかし進学校でも数学が苦手だったり時間をかけられなかったりする人の場合は、青チャートを使った勉強はかなり厳しくなります。
中途半端に手を出して仕上げきれないリスクを考えると、青チャートは無闇に手を出さないほうがいい参考書といえるでしょう。
数学が苦手な人や時間がない人、青チャートの使い方がわからない人は、青チャートから基礎問題精講に切り替えて勉強してみるのも一つの手です。
数学が苦手な受験生は青チャートよりも基礎問題精講がおすすめ
動画はコチラ!▶武田塾チャンネル|「高校に入って数学挫折しました…」という人必見!数学をゼロから鍛える勉強法!
数学の苦手意識を克服するために青チャートで自分を追い込もうとしても、その難易度の高さや問題量の膨大さ、時間のかかり過ぎなどで挫折してしまうケースは珍しくありません。
中途半端に青チャートに手を出して挫折するくらいなら、基礎問題精講に切り替えて完璧にしていくほうがよっぽど効率的です。
もちろん青チャートを完璧にできるのであれば基礎問題精講よりも青チャートのほうがやはり強いので、やる気がある人だけ青チャートをすることをおすすめします。
青チャートにチャレンジするなら早めに取り掛かろう
もし「自分は青チャートで勉強するんだ」という強い意志を持っているなら高1から始めるとよいでしょう。
1年間で青チャートのⅠ+A・Ⅱ+B、理系ならⅢまでを終えて、さらに入試問題・過去問をやるとなると全然時間が足りなくなってしまうので青チャートをやるなら高1からがおすすめです。
早めに取り掛かることで、十分仕上げきることが可能で成績を上げていくこともできるでしょう。
青チャートの効率的な使い方まとめ
動画はコチラ!▶武田塾チャンネル|武田塾厳選!今日の一冊「青チャートVS数学基礎問題精講」
青チャートの効率的な使い方をまとめると以下になります。
①少し考えてわからなければすぐ解答で確認
②やり方を理解してもう一度思い出せるか確認
③最終的に記述で書いてみる
また青チャートは、どうすれば解く時間を短縮できるのかを意識しながら進めることがポイントです。
青チャートを完璧にできれば難関大学に合格する可能性も高まりますが、その分問題量が膨大で難しい青チャートは挫折してしまう人もたくさんいます。
挫折する可能性の高い青チャートに手を出すなら、挫折率の低い基礎問題精講に切り替えて勉強するのがおすすめです。