コラム

大学受験の勉強のやり方がわからない。効率の良い勉強方法とは?

2021年11月26日(金)

「憧れの大学で楽しいキャンパスライフを送りたい」「大学生活を通じて将来の夢に近づきたい」など、大学生活をイメージしながら日々受験勉強に励む高校生も多いのではないでしょうか。

しかし、いざ受験勉強を始めたものの「効率的な受験勉強の仕方がわからない」と悩んでしまう人は少なくありません。

大学受験対策を制するためには「効率の良い勉強方法」「受験勉強を始めるタイミング」を知ることが大切です。

そこで今回は大学受験を控える高校生に向けて、受験勉強を始めるベスト時期や効率の良い勉強方法について解説します。

受験勉強はいつからスタートするべき?効率的なスケジュールを知ろう

takeda11_211126

高校生のみなさんは授業や定期テスト対策など日々さまざまな勉強に向き合っていることだと思います。

ですが、大学受験に合格するためには日頃の勉強に加えて「基礎学力の強化」「志望校の出題傾向の把握」など、受験本番を意識した勉強に少しずつシフトしていくことが大切です。

では、世の中の受験生は一体いつ頃から本格的に受験勉強を始めているのでしょうか?

ここではまず、受験勉強を始めるベストな時期について解説します。

最も多いのは高校3年生の春

高校生の多くが「高校3年生の春頃」から本格的な受験勉強をスタートしており、高校生活も残すところあとわずかで塾や予備校に通い始める受験生も増えてくるでしょう。

しかし、ここで注意したいのが、高校3年生に進級してから卒業までの1年間を全て受験勉強に当てるのは難しいという点です。

大学受験のピークは高校3年生の1月下旬から3月中旬であるため、高校3年生になってから受験勉強に使える実質の時間は10ヶ月前後となります。

「時間に余裕を持って受験勉強に取り組みたい」「受験勉強の仕方がわからない」という場合、高校3年生の春からではややスタートが遅いと言えるでしょう。

部活に打ち込んでいた人は高校3年生の夏休みから

一般的な受験勉強のスタートは高校3年生の春以降ですが、中には「高校3年生の夏休みや9月以降に受験勉強を始めた」という方も少なく無く、部活動に打ち込んでいた人などがこのケースに当てはまりますが、大学受験に対応するにはやはり期間が短いと言えます。

止むを得ない事情によってまとまった勉強時間が確保できない場合は、部活動の合間などスキマ時間を活用して日頃から基礎を積み重ねておくことが大切です。

周囲と差をつけるなら「高校2年生」から

「勉強の習慣が身についていない」「受験勉強の仕方がわからない」と悩んでいるなら、高校2年生の夏以降など、できるだけ早い時期から大学受験を意識した勉強方法に切り替えることをおすすめします。

多くの高校生が本格的な勉強をはじめる高校3年生の春よりも前に受験勉強をスタートさせることで、周囲の高校生に大きくリードできるでしょう。

受験勉強の仕方がわからない!まずやるべきことは?

takeda22_211126

「受験勉強の仕方がわからない」と感じたら、まずはどんな準備をすれば良いのでしょうか?

ここでは、効率的に受験勉強を行うための事前準備について解説します。

志望する大学や学部・学科を決める

志望する大学や学部がまだ決まっていない方は「大学でどんなことを学びたいか」「将来はどんな仕事につきたいか」などご自身の進路を掘り下げてみましょう。

興味のある分野が見つかったら、大学のホームページを見たりオープンキャンパスに足を運んだりして志望する大学を絞り込んでいきます。

受験勉強の仕方がわからないと悩んでいる方の多くが、志望する大学や明確な目標が定まっていない傾向にあり、ゴールが見えない勉強は辛く苦しいものですが、目標が明確になれば受験勉強のモチベーションも不思議と高まっていくものです。

志望する大学が決まったら真っ先に入試要項をチェックし、受験に必要な科目や配点の比率を確認してください。

大学受験に必要な科目が明確に決まれば、今後の見通しが立ち「受験勉強の仕方がわからない」といった漠然とした不安も少しずつ和らいでいくでしょう。

模試を活用して現在の学力を知る

効率よく受験勉強を進めていくためには、現在の学力や苦手分野を知ることが欠かせません。

そこで役立つのが、学校や予備校で開催される模試の存在です。

受験勉強を始める前に、模試を受験することで「これからどの科目に重点を置いて勉強すれば良いのか」「どの単元が苦手なのか」といった具体的な学習の要点が浮かび上がってきます。

「受験勉強の仕方がわからない」「何から始めて良いのか悩んでいる」という方は、返却された模試を元に苦手分野を分析し、現時点の学力に合った参考書を選ぶことからスタートしてみてはいかがでしょうか。

【大学受験対策】効率的な受験勉強の方法

生徒

志望する大学が決まり現時点での学力を把握したら、いよいよ本格的に受験勉強を始めましょう。

受験勉強の方法は大学や受験科目によって異なる場合がありますが、ここでは全ての受験生に通ずる効率的な受験勉強の方法を厳選してご紹介します。

各教科の基礎を固める

文系理系を問わず大学受験を制する上で最も重要なのは、基礎学力を身につけることです。

英語であれば英単語や英文法の暗記、数学であれば公式の理解や教科書レベルの演習問題が最初に取り組むべき基礎的な内容に当たります。

一見遠回りに感じるかもしれませんが、各教科の基礎を押さえることで徐々に入試レベルの応用問題・過去問にも対応できる実力が身につきます。

そのため、まずは模試や定期テストでつまずいている科目や単元をピックアップし、苦手分野の基礎を優先的に固めましょう

参考書は1冊を完璧に仕上げる

高校3年生になると学校でも沢山の参考書が配布され、さまざま参考書が手元にあると「一体どこから手を付ければ良いのだろう?」と迷ってしまいますよね。

効率よく受験勉強を進めるには、複数の参考書を併用せず1冊の参考書が完璧に仕上がるまで何度も繰り返し復習することをおすすめします。

1冊の参考書を完璧にする勉強方法には、次のようなメリットがあります。

・反復することで基礎学力が身につく
・自分の苦手分野を把握しやすい
・余分なお金がかからない

同じ参考書を繰り返し解いていると「問題のパターンを覚えてしまう」「同じ問題ばかりで刺激が足りない」などのデメリットも懸念されます

ですが、復習の際に慣れや物足りなさを感じたら1冊を完璧にできたサインだと捉え、自信をもってもう1段階レベルの高い参考書に挑戦しましょう。

自身の弱点を把握する

大学受験を成功させるには、得意な科目や問題だけでなく苦手な問題やよく間違える問題などを把握しておく必要があります。

そうしなければ、何が理由で得点を取り落としているのかわからず何を勉強していいのかわからず、がむしゃらに勉強することになってしまいます。

それは効率の良い勉強とは言えないでしょう。

自身の弱点を理解することで「何をどれくらい勉強すれば良いのか」明確になるため、特に勉強に行き詰まっている方は1度これまでのテストなどを見直してみてください。

隙間時間も上手に使う

大学受験を控えている方にとって、少しの時間も勉強時間に当てたいはずです。

そこで、日常にある隙間時間でちょっとした勉強をすることができます。そうした隙間時間を活用することで、最終的には大きな財産となり受験日当日に知識となって活かされるでしょう。

隙間時間に行うおすすめの科目や勉強方法は片手で行えるような暗記科目です。

他にもトイレの時間などを活用し、壁に公式や単語を書いた紙を貼ったりすることでトイレに行く度に暗記・復習をすることができます。

休息もしっかり取ろう

受験生は忘れがちですが、効率的に勉強するためには休息をしっかり取ることも大切です。

少しでも勉強をしたいという気持ちも理解できますが、質のいい勉強を手に入れるためにも息抜きをする時間にも気を配ってみてください。

ただ休憩をするのもいいですが、好きなことをしてみたり気分転換に散歩などちょっとした外出をしてみるのもおすすめです。

ただ携帯などを使用しての休憩は時間を忘れて使い続けてしまう可能性もあるため、使用時間に制限を求めるなどのルールを設けると良いでしょう。

NG勉強法チェックリスト

NO

ここからは大学受験に向けて行う勉強方法で、効率的ではないNGな勉強方法について紹介していきます。

既に大学受験対策を始めている方やこれから始めようと考えている方のどちらにも当てはまると思うため、大学受験当日までの貴重な時間を無駄にしないためにもぜひ参考にしてみてください。

①得意分野や出来る範囲ばかり勉強している

大学受験生の中には、得意な科目や点数をとりやすい問題、苦手な問題に比べてスラスラ解ける分野がある方もいると思います。

確かに、得点を確実に取れるように正確性を上げることも重要です。

得意分野で既に高い確率で得点を取れる箇所に時間を費やすよりも、受験日当日までの限られた時間で点数の底上げをすることが大切です。

テストで取れる点数の最大値を上げることで、志望校合格の確率を上げることにも繋がります。

②間違えた問題をそのままにしている

大学受験に向けて模試やテストなどに日々取り組んでいる方が多いと思います。

ですが、問題を解きっぱなしにしてその模試やテストの結果と向き合えていない方もいるのではないでしょうか。

大学受験当日までに経験値をつけ数をこなすことも必要ですが、そこから何かを得なければ効率的に勉強できているとは言い切れません。

間違えた問題や解くのに時間のかかった問題、答えるのに迷った問題などは全て確認し再び問題を解き直すのをおすすめします。

そういった問題だけを集めたオリジナルの問題集やオリジナルのテストを作ってみるのもいいかもしれません。

③模試の結果に一喜一憂している

模試や過去問などを解いた時に、志望大学の合格判定を思うように取れない方も受験生の中にはいるでしょう。

そこで気分が落ち込むこともあると思いますが、その気持ちを引きずって受験対策に支障が出ると今よりも志望校合格に近づくことができません。

模試は本番の試験でないので、模試や過去問で思うような結果が出なかったとしても志望校合格の可能性が消えてしまうではありません。

模試の結果に毎回気持ちを左右されるのではなく、自分を信じて勉強をし続けるのが1番最短の志望校合格への道のりです。

④色々な出版社から出ている参考書や問題集を何冊も買っている

大学受験を考えている方の中には、書店などで参考書や問題集を片っ端から購入しようと考えている方もいるのではないでしょうか。

ですが、特に受験勉強の始めたてで複数の出版社の参考書や問題集を使用すると、解説の仕方の違いなどから混乱を招き余計な時間やエネルギーを使ってしまいます

手当たり次第に取り組むのではなく、1社や2社の出版社に絞り、ご自身に1番適した参考書を繰り返し使用して知識の定着を試みてください。

⑤初めから全てを完璧に覚えようとしている

受験勉強を始めたての方に多い「初めから全てを完璧に覚えようとする勉強法」は効率的な勉強法ではありません。

初めての単元や問題を初めから完璧に解きこなせるような人はいません。

また、知識の入っていない状態で全てを完璧にしようとすると急にかかる負担が大きく、大学受験自体の挫折つながる可能性も少なくありません。

そのため、初めは気楽に失敗や問題を間違えてもいい気持ちで勉強に取り組むことをおすすめします。

⑥睡眠時間を不規則に取っている

受験生の中には睡眠時間を削って勉強時間を確保する方もいます。

暗記科目や暗記必須の問題に対応するためには、上質な睡眠が必要不可欠です。

脳は睡眠をしているときに、記憶の定着が行われるため受験勉強をしている方には特に質の高い睡眠を取らなければなりません。

効率よく勉強し脳を最大限活用したいなら、睡眠時間を必要なだけ確保するしライフスタイルの見直しをすることをおすすめします。

受験勉強の仕方がわからないなら武田塾へ!効率的に勉強しよう

今回は大学受験を控える高校生に向けて、受験勉強を始めるベストな時期や効率の良い勉強方法をご紹介しました。

余裕をもって勉強に取り組むためには、「多くの高校生が受験へのスタートを切る前に受験勉強を始める」「スキマ時間を活用してコツコツと基礎固めを行う」といった工夫が大切です。

受験勉強の仕方がわからないと不安を感じたら、まずは志望校入試要項を分析するほか、積極的に模試を受験して現時点の学力を把握しましょう。

高校3年生になってから受験勉強に使える時間は実質10ヶ月ほどしかありませんが、自分に合った参考書を使って基礎学力を身につければ「志望校合格への道」は必ず見えてきます。

「自分で学習スケジュールを立てられない」「いつまでにどんな勉強をすれば良いのかわからない」と迷っている方は、塾や予備校に通ってプロのサポートを受けるのも有効な手段です。

武田塾では、全国400校舎で「無料受験相談」を開催していますので受験勉強にお悩みの高校生はぜひ活用してみてください。

関連記事

あなたに合った勉強法を教えます!

無料受験相談に行ってみる