ホリエモンこと堀江貴文さんは、元株式会社ライブドアの代表取締役を務めていた方で、選挙へ出馬したり宇宙開発事業に手を出したりと様々な業績を残しているためご存知の方も多いかと思います。
そんな堀江貴文さんは大学受験で東京大学文学部に合格しており、超短期間での逆転合格を成し遂げたことからもその勉強方法が話題となりました。
今回は、そんなホリエモン流の勉強方法について詳しくご紹介していきますので、ぜひ御覧ください。
堀江貴文(ホリエモン)ってどんな人?
ホリエモンこと堀江貴文さんは今まで様々な事業を手掛けてきた実業家で、最も有名なのは東京大学在学中に設立した株式会社オン・ザ・エッヂ(後のライブドアで現在のLDH)でしょう。
メディアへの露出も多いため、一度はどこかで見かけたことがあるのではないでしょうか。
最近では民間ロケットとしては初めて宇宙空間へ到達した”ホリエモンロケット”が有名になるなど、宇宙開発事業にも携わっています。
また、堀江貴文さんは東京大学文学部に合格しているように勉強ができることでも知られています。
高校時代は一度200人中199位まで成績が落ち込んだこともあったようですが、夏の模試でE判定という状況から東大を目指して合格してしまうなど、効率を重視した勉強法が話題になりました。
東京大学を目指した理由
堀江貴文さんは小さな頃から非常に頭がよく、加えて好奇心もとても強かったそうです。
しかし育った環境が田舎だったため段々とその環境に退屈するようになり、都会へ出たいと考えるようになりました。
しかし経済的な事情から私立大学への進学が厳しく国立を選択するしかなかったため、条件に合う東京大学を選択したそうです。
普通なら日本で一番の大学だからという理由で東大を選ぶ人が多いような気がしますが、都心にあって国立だからという理由で選んでしまうなんてさすがホリエモンという感じですね。
東大に合格したホリエモンの勉強方法は?
しかし、東大を目指し始めたのは堀江貴文さんが高校3年の夏頃のことです。
中学時代からコンピューターに熱中してしまったこともありこの頃までほとんど勉強をしていなかったため、成績は200人中199位まで落ちてしまったこともあったようです。
当然夏の模試の判定はE判定で、周囲の人もあまり期待してはいないようでした。
実際、受験本番まで1年をとっくに切っている状況だったので、普通のやり方で勉強していては絶対に合格はできなかったでしょう。
ホリエモン流勉強法①まずは過去問と入試の分析から
そこで、堀江貴文さんがまず最初に行ったのが赤本(過去問)と入試の実施方法の分析です。
普通にやっても合格できる可能性は低いため、まずはできるだけ自分が入れる可能性が高そうな学部(科類)や受験方法を探したのです。
科類は文科3類を選択したのですが、受験には前期と後期の2回のチャンスがありました。
ここで後期はセンター試験で英語、国語、社会の3科目で90%取らなくてはいけないという高難易度だった代わりに倍率が前期に比べて低かったため、堀江貴文さんはここを本命にして受験することを決めたそうです。
加えて、2次試験の内容英語と小論文でしたが小論文は自信があったため、実質この英語を突破できるかどうかが合格のカギになると堀江貴文さんは分析します。
もちろん前期試験もしっかりと受けて堀江貴文さんは前期試験で合格してしまいますが、こうして自分の得意分野を活かして合格の可能性をできるだけ高める戦略を立てるのは非常に重要なことと言えるでしょう。
ホリエモン流勉強法②英単語をページまるごと暗記する
最初の分析で合格できるかどうかの問題は英語だと分析した堀江貴文さんは、さっそく英語の勉強に取り掛かります。
ではどのようにして英語を勉強したのかと言うと、行なったのは英単語を徹底して丸暗記することでした。
ご本人曰く「単語さえ読めれば文法が多少わからなくても言いたいことはだいたい想像がつく」とのことで、東大で出題される英単語の範囲に対応するために英単語を暗記することから始めたそうです。
しかしその量ややり方がポイントで、1日に英単語帳の見開き2ページをそのまま丸暗記してしまうというやり方でした。
そのため意味だけでなく派生語や使用例まで暗記していたため、最終的にはセンター試験でも9割前後の点数が取れるようになったそうです。
英単語の暗記は70日ほどで終わったそうですが、そのスピードもさることながら単語だけに絞って勉強する方法にも驚きですね。
ホリエモン流勉強法③必要な部分だけを覚える
英単語の暗記にも言えることですが、堀江貴文さんの勉強方法のポイントは必要な部分だけを勉強することにあります。
東大二次試験では文系科目を2科目選んで受験する必要があったのですが、1つは得意な地理を、もう1つは日本史を選択したそうです。
その日本史ですが、東大では年号を問われるような問題はほぼ無く、「指定された単語を使って〇〇字以内で説明せよ」のような記述式の問題が大部分を占めていました。
そこで堀江貴文さんは年号を完全に切り捨て、日本史の漫画を使って歴史の流れを覚え、後は過去問を使って仕上げをすることで対応したそうです。
このように入試で必要な最低限のスキルを、漫画などを活用しながら超効率的に覚えることで短期間での逆転合格を実現しています。
ホリエモン流勉強法④過去問を繰り返し解いて仕上げ
最後、勉強の仕上げとして堀江貴文さんは過去問をとにかく解きまくるという戦略を取りました。
東大とセンター試験の過去問、それから各予備校の模試などをとにかく解いて、最終的には100回分くらい解いたそうです。
結局この”セルフ模試”が受験本番では最も役立ったと語っています。
ホリエモン流勉強法の注意点
このように夏からの超短期間での逆転合格を成し遂げたホリエモン流の勉強術ですが、正直誰にでもおすすめできるわけではありません。
この勉強法の注意点と、皆さんが受験勉強をする際に役立てられるポイントについて解説していきます。
注意点①人一倍集中力が必要!
いくら必要な部分だけを勉強すると言っても、短期間での東大合格を成し遂げるための勉強量は半端なものではありません。
堀江貴文さんは「単語を丸暗記するだけだから誰にでもできる」と言っていますが、東大に合格するために必要な量の単語を、それもページごと丸暗記するわけですから簡単ではありません。
そもそも堀江貴文さんはなにか1つのことに没頭して集中できるタイプだったため、短期間で合格できたのは人一倍集中力があったことも理由の1つだと思われます。
勉強の仕方は人それぞれなので、どんな人でも短期間で合格できるわけではないことに注意しましょう。
注意点②英単語”だけ”の勉強で合格できる?
堀江貴文さん自身は「単語がわかれば文脈を想像できる」と言っていますが、本当にそれだけで合格できるでしょうか。
もちろん単語の理解は非常に大切ですし言っていることもわかりますが、恐らく堀江貴文さん自身非常に頭が良い方なので人よりもそうした能力が優れていらっしゃるのだと思います。
また堀江貴文さんの出身校自体非常に頭の良い進学校であるため、基礎的な文法はしっかりと理解されていたはずです。
なので、決して「文法を完全に捨てていた」わけではなく、「東大合格に必要最低限の文法をわかった上で単語を徹底して勉強した」というのが正確なところでしょう。
「英単語の勉強だけで合格した」という部分だけを鵜呑みにしてしまうと絶対に失敗するので、その点には注意しておきましょう。
ポイントは”徹底した過去問の分析”と”必要な部分に絞った勉強”
堀江貴文さんの勉強方法で参考になるポイントは主に2つです。
1つは”徹底した過去問の分析”です。
堀江貴文さんはまず最初に過去問や入試方法の分析から始め、受験直前まで過去問や模試を徹底的にやり抜きました。
まず最初に過去問を分析することでその大学の傾向がわかるため、どのような勉強をすればよいのかがなんとなく見通しがつきます。
すると、入試で使わない部分の勉強に時間を取られる必要が無くなるため、2つめのポイントである”必要な部分に絞った勉強”ができるようになります。
堀江貴文さんが日本史で年号を覚えず漫画で流れを覚えていたのがその良い例ですね。
そうした基礎の勉強に加え過去問を徹底して解くことで、その大学に合格できる確率をできるだけ高めることができるのです。
このように、過去問の分析は効率的な勉強や短期間での逆転合格は必要不可欠な手法と言えます。
受験本番まで時間が無いという人ほど、この方法を参考にしてみてはいかがでしょうか。
堀江貴文(ホリエモン)さんの勉強方法まとめ
堀江貴文さんの勉強方法のポイントは、
1.過去問や入試方法を徹底的に分析して最も合格の可能性の高い方法を選択する
2.合格のために必要最低限の勉強を徹底してやる
という2つです。
英単語に絞った勉強法や漫画を使った勉強法は誰にでもおすすめできるわけではありませんが、過去問を分析するといった基本的な部分はどんな場合でも確実に役立ちます。
皆さんもぜひこれらのポイントを参考にして、受験勉強の効率アップを目指してみてはいかがでしょうか。