コラム

偏差値BFとは?ボーダーフリーだから受験に落ちることはない?

2021年01月18日(月)

大学のレベルを表す言葉の1つに「ボーダーフリー(BF)大学」というものがあります。

よく「ボーダーフリー大学なら受験で落ちることはない」なんて言われることがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?

今回は、「偏差値BF」「ボーダーフリー大学」という言葉について、その意味や受かりやすさについて解説していきたいと思います。

偏差値BFという言葉を知らなかった方、偏差値BFの大学のことをもっと良く知りたい方はぜひご覧ください。

偏差値BF、ボーダーフリー大学とは?

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皆さんは「偏差値BF」という言葉を聞いたことがありますか?

偏差値BF(ボーダーフリー)とは、受験の際の合格ライン(ボーダー)が設定できない大学のことを言います。

まず、大学受験において合格ラインの偏差値はその大学を受験した人の偏差値によって割り出されます。

受験した人の合否を偏差値別に見ていくと、合格した人と落ちてしまった人の割合がだいたい同じくらいになる偏差値が存在するため、基本的にその偏差値をその大学の合格ラインとすることが多いです。

しかし、この方法は受験する人の人数が少なかったり、ほとんど不合格者が出なかったりすると正確に合格ラインを算出することができなくなってしまいます

この、データ不足により合格ラインが求められないことを「偏差値BF(ボーダーフリー)」と言い、その大学のことを「BF(ボーダーフリー)大学」と言うのです。

BF大学=Fラン大学?

偏差値が低い大学を指す言葉として「Fラン大学」という言葉がありますが、「BF大学」も「Fラン大学」とほぼ同じ意味で使われることがあります

正確に言えばBF大学とはデータが少ないため合格ラインを出せなかった大学のことであるため、その大学が必ず偏差値の低い大学であるとは限りません。

しかしデータが少ないということは受験者数が少なかったり不合格者が少ないということであるため、実際には募集人数が少なく人気が無かったり定員割れしていてほぼ不合格者がいないということです。

つまり、データが取れないほど人気が無い大学であるため、そのほとんどは偏差値40を下回るような大学であり、ほぼ「Fラン大学」と同じということです。

逆に言えばそれなりに人気がある大学なら偏差値BFになることはまず無いため、偏差値を重視するならBF大学より上を狙うべきでしょう。

ボーダーフリーなら受験に落ちることはない?

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たまに、「ボーダーフリーなら落ちることはない」「名前さえ書いておけば受かる」なんて言われることがありますが、BF大学だからと言って絶対に受かる保証はありません

確かに、偏差値BFなら他の大学・学科に比べて限りなく受かりやすいことは事実です。

ご紹介した通りボーダーフリーということは受験者数が少ない、つまり倍率が非常に低いということなのでそれほど難易度は高くありません。

また単純に偏差値も低い場合がほとんどですので、テスト自体のレベルや実際の合格ラインもかなり低く設定されていることでしょう。

しかし、あくまでもテストはテストです。

限りなく受かりやすいというだけであって落ちる時は落ちますし、もちろん名前だけ書いて0点では真っ先に不合格の対象となること間違いなしです。

そのため、ボーダーフリーだからと言って絶対に受かると思わずに、受験する際にはしっかりとやれるだけのことをやり切っておくようにしましょう。

ボーダーフリー大学に進学する意味はある?

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このようにボーダーフリーの大学は非常に偏差値の低いFラン大学であることがほとんどであるため、「BF大学だけは行きたくない!」と考えている人も少なくありません。

確かに就職などでは偏差値が高い方が評価される傾向にあり、大学のネームバリューによって就活の有利・不利が大きく変わってしまうのも事実です。

そもそも偏差値BFなら実質的に最も偏差値が低いレベルの大学ということなので、それよりも少し上の大学なら努力次第で誰でも目指すことができるはずです。

このように、単に偏差値で考えるなら、レベルが低く誰でも合格してしまうようなBF大学にわざわざ行く意味はあまり無いと言えるでしょう。

ただ大学を出たい、資格の取得だけしたい場合はアリかも?

ただしBF大学に行く意味が全く無いかと言うと、必ずしもそうとは限りません。

まず、東京大学を出ようとBF大学を出ようと「大学を卒業した」という事実は変わりません

しかし、BF大学は他の大学に比べて非常に簡単に合格できるため、少ない努力で「大卒」の資格を手に入れることができるという意味では、BF大学を選ぶのもアリだと言えるでしょう。

特に就活においては大卒でなければ応募できない会社があったりと大卒であるかどうかで大きく違いが出るため、コスパよく大卒の資格を取れるのはBF大学のメリットと言えるでしょう。

また様々な資格を取得したい場合も、BF大学ならコスパ良く取得することができます。

例えば大学によっては看護・医療系の資格を取得できることがあり、これらの資格もどの大学で取ったとしても取得してしまえば同じです。

特にやりたいことが無い人はBF大学に行くと危険

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何か資格の取得をしたいなど目標があってBF大学に行くのなら良いですが、ただラクだからと言ってBF大学に進学することだけはおすすめできません

BF大学は正直言ってしまうと人気の無い大学であるため、内部の学生もあまりやる気がない人が多いです。

更に大学の規則自体も色々とゆるいことが多いため、サボろうと思えばどれだけでもサボれてしまうというのがBF大学の悪いところです。

そんなBF大学に目標も無いまま入り堕落した生活を送ってしまったら、せっかくの4年間と学費を無駄にしてしまうことになりかねません

結局どこに行ったとしても頑張れるかどうかは自分次第ではありますが、BF大学は特に堕落しやすい環境になってしまっているため、サボり癖のある人は要注意です。

やりたいことが無いなら努力して上の大学を目指そう

結論としては、やはり基本的にはできる限り努力して偏差値の高い大学を目指しておいた方が良いでしょう。

確かにコスパ良く大学を出たり資格を取得できるのはBF大学の良いところです。

しかし日本はまだまだ学歴社会であるため、就活ではどうしても偏差値が高ければ高いほど有利に立ち回れるようになります。

また、教員免許や有名な国家資格なら、BF大学以外でも取得できる大学はいくらでもあるはずです。

そのため、本当にBF大学でしかできないことがあるならBF大学でも良いかもしれませんが、基本的にはできる限り努力してなるべく偏差値の高い大学を狙った方が、後々就活等で有利になれるでしょう。

偏差値BFまとめ

偏差値BF(ボーダーフリー)とは、不合格者がほとんどいないなどの理由で偏差値の合格ラインを設定できないことを言い、偏差値がBFの大学をBF大学と言います。

BF大学は人気が無いことがほとんどで偏差値も低いため、基本的に「Fラン大学」と同じ意味で使われます。

そのため「名前を書くだけで合格」というほどでは無いですが、他の大学に比べて限りなく入りやすいのは事実でしょう。

コスパ良く入れるという点だけはBF大学のメリットなので、資格取得などを狙っている方にはおすすめできるかもしれません。

ただし、偏差値は高ければ高いほど就職で有利なので、基本的にはできる限り努力して偏差値の高い大学を目指すことをおすすめします。

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