コラム

国連英検とは?英検・TOEICとの違いや取得のメリットを解説

2020年09月29日(火)

英検やTOEIC、TOEFLなど、英語に関する資格試験は多岐にわたりますが、みなさんは”国連英検”をご存知でしょうか?

国連英検は、TOEICや英検ほどの知名度が高くないため、知らない方も多いかもしれません。

そこで今回は、国連英検とはいったいどのような検定なのか、英検やTOEICとの違いやレベル感、国連英検を受けるメリットなどを詳しくご紹介していきたいと思います。

将来国際社会で活躍したいという人にとって特におすすめの試験ですので、ぜひ参考にしてみてください。

国連英検とはどんな検定?

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国連英検とは、正式名称を”国際連合公用語英語検定試験”と言い、1981年から続いている歴史ある試験です。

「真の国際人へのパスポート」をキャッチフレーズに掲げていることからもわかるように、主に国際社会で役立つコミュニケーション能力が問われる試験となっています。

国連英検は他の試験や検定と比べると比較的難易度が高いと言われています。

ちなみに名前に”英検”と付いていますが、一般的に”英検”と呼ばれる「実用英語技能検定」とは関係ないことに注意してください。

国連英検のレベルは?

国連英検は6つの級に分かれており、自分に合った難易度の級から挑戦することができます。

級は全部で6つあり、中学生から大学生を主な対象としたB級、C級、D級、E級の”スキルアップレベル”と、社会人を対象とした高い英語力が問われる特A級、A級の”プロフェッショナルレベル”に分かれています。

B級からは作文問題が出題されるようになり、A級からは面接も行われるのが特徴です。

それぞれの詳細なレベルは以下のようになっています。

レベル
特A級 高い英語力と国際社会に対する知識を持ち、自分の考えを自由に述べられる
A級 英語の記事や小説を短時間で理解でき、自分の考えを論理的な英文で表現できる
B級 比較的優しい記事を読めたり、日常生活で自由に意思を伝えられる
C級 高校卒業程度の基本的な英語能力がある
D級 高校1,2年生レベルの文法がわかる※2023年度当面の間休止
E級 中学卒業程度の簡単な英語能力がある※2023年度当面の間休止

国連英検と英検・TOEICとの違いは?

国連英検と英検や・TOEICの最大の違いはやはり出題傾向です。

ご紹介したように、日常生活やビジネスに関するテーマがほとんどを占める英検やTOEICに対し、国連英検と国際社会をテーマとした検定です。

また、TOEICは合否などが無く、スコアが結果となりますが、国連英検は英検と同じくその級の合否が結果となります。

対して国連英検・英検・TOEICの共通点としては、一部の級を除いて回答形式がマークシート形式であることが挙げられます。

国連英検の料金・申し込み方法は?

国連英検では、個人受験と団体受験の両方で受験することが可能です。

個人受験ではインターネット申し込み・郵送/FAX申し込み・電話での申し込みという3つの方法での申し込みを選ぶことができるので、国連英検のHPを確認してみてください。

以下の表は国連英検の受験料金です。

国連英検の料金は級によって違うため、受験の際は注意してください。

受験費用
特A級 13,200円
A級 11,000円
B級 8,800円
C級 5,500円

国連英検の特徴は?

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先ほどの項目では国連英検をもっと知りたいという方や国連英検を受けてみたいと思う方に対して、国連英検とは何かについて紹介してきました。

この項目では、国連英検の特徴を紹介していきます。

国連英検の特徴①国際問題に関わるテーマが出題される

国連英検とは国際社会で活躍する人材向けの試験なので、出題される問題も国際問題や世界情勢に関するものが多いです

たとえば、世界平和や地球環境、世界経済や人権、食料問題について幅広いテーマの問題が出題されます。

国連英検ではコミュニケーション能力を重視しているため、これらの社会情勢に関する問題に対して自分の考えを論理的に述べる必要があるのがこの試験の最大の特徴です。

そのため単に英語能力があれば良いというわけではなく、国連英検に合格するためには国際社会に対する一定の知識と国連への知識が必要となります。

国連英検の特徴②他の英語の資格試験より難易度が高い

国連英検は他の英語に関する資格試験より難易度が高いと言われています。

以下は、各級に合格した人のTOEICスコアの平均です。

特A級 約968点
A級 約919点
B級 約753点
C級 約561点

C級は高校卒業レベルのため、しっかりと英語の勉強をしている人なら高校在学中に取得を狙うことができるでしょう。

B級からはかなり難しいレベルとなっており、特A級に挑戦するには、TOEICで満点に近いスコアを狙える実力が求められます。

国連英検の特徴③コミュニケーション能力重視

国連英検はグローバル人材の育成を目的とした試験であり、コミュニケーション能力を重視した問題が多く出題されます。

特にE級~B級ではリスニング問題の比重が高く、試験問題全体の40%がリスニング問題です。

また、B級以上の級では作文問題も出題され、A級以上になると面接試験も実施されるなどコミュニケーションとしての英語の能力が試される検定試験となっています。

特A級では、外交実務経験者や大学教授が面接官として参加するなど、より深く社会情勢を理解したうえで英語でのディスカッションができることが求められます。

国連英検を取得するメリットは?

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国連英検も英検やTOEICと同じく、取得することで大学入試や就職活動などに役立つことがあります。

ただTOEICはビジネス用、国連英検は国際社会用と出題傾向が異なるため、他の資格試験とは役立つ場所がちょっと変わってくるかもしれません。

この項目では、国連英検とはどのような場面で活きる検定なのか、取得するメリットを詳しく紹介していきます。

メリット①大学入試で有利になることがある

C級以上を取得できていると、英検やTOEICと同様に推薦入試などで有利になる場合があります

ただし、有利になるからといって、必ずしも国連英検を最優先に取得すべきとは限りません。
と言うのも、国際英検を取得していることが全ての大学で有利に働くというわけではないからです。

現状は英検やTOEICの方が多くの大学で有利に働きますし、TOEICは就職の際にも重宝されます。

そのため基本は英検などを受験しておいて、余裕があれば国連英検を受けてみることをおすすめします

メリット②大学で単位認定されたり、警官採用試験で加点される

国連英検は入試以外でも役に立つ資格です。

例えば大学在学中に取得することで単位認定されることがあったり、警視庁の警官採用試験の一次試験で成績に加点されたりします。

他にも様々な採用試験などで役に立つことがあるため、特に外交官になって国際社会で働きたいと考えている方は取得しておくと良いかもしれません。

メリット③国際問題に対して自分の意見を述べる能力が身につく

既に何度もご紹介した通り、国連英検とは国際社会に関する出題が多くコミュニケーション能力を重視した試験です。

国際情勢に関連する知識がこれほど求められる英語試験は珍しく、国連英検を勉強することで自然と英語で国際的な話題を話せるようになるでしょう。

TOEICのように一般企業に勤める場合に求められる英語力とは少し違いますが、海外の方と交流する機会の多い仕事をするならかなり役立つと思います。

それこそ国連で働きたいと考えているような人にとっては非常に有意義な試験なので、興味のある方はぜひ受験してみてはいかがでしょうか。

国連英検を取得することで有利になる職種

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先ほどの項目でも少し触れましたが、国連英検を取得することで就職活動に有利になったり就職先から資格手当がもらえる可能性がある職種もあります。

ここでは、国連英検を取得することで有利になる職種をいくつか紹介します。

現在国連英検の資格を持っている人やこれから取得しようと考えている人は参考にしてみてください。

外務省などの国家公務員

外務省などの国家公務員を目指す人は国連英検を持っていると有利に働きます。

とはいえどの級でもいいというわけではなく、最低でもB級以上の級を取得することが望ましいでしょう。

外交官を目指す場合はA級が必須とされています。

国際公務員や警察官

国際公務員を目指す人は国連英検を持っておくと非常に有利です。

特A級に合格することでJPOの派遣候補者を選考する試験で加点対象となるため、JPOの派遣候補者を目指す方は特A級を目標に勉強するのがおすすめです。

警察官を目指している方も、国連英検を取得しておくとよいでしょう。

C級以上の取得で、警察官採用試験の第一次試験において評価がもらえます。

国連英検とは?英検・TOEICとのレベルの違いやメリットを解説!|まとめ

国連英検は正式には”国際連合公用語英語検定試験”という名前で、国際問題や国連に関する知識が問われる英語の試験です。

英検やTOEICに比べると難易度は高めですが、国際的な話題に関するコミュニケーション能力が問われる珍しい試験であるため、国際社会で働きたい人にはおすすめの試験です。

難易度は比較的難しいと言われていますが、中学卒業程度レベルの級もあるため誰でも受けることができます。

警視庁の採用試験などでも役立つため、英語が得意でさらにステップアップを目指す方は、英検やTOEICの次に挑戦してみてはいかがでしょうか。