コラム

暗記に適した時間帯は?受験勉強で暗記科目を効率的に学ぶ方法

2020年02月20日(木)

受験生の皆さんはテストの直前に暗記の勉強が捗らなくて焦った経験はないですか?

実は、勉強する時間帯によって、暗記のしやすさや取り組むべき科目は変わります。

今回は受験勉強で暗記をするのに最も効率の良いおすすめの時間帯や、それ以外の時間帯で行うべき勉強内容などを詳しく紹介していきます。

暗記に苦手意識があって悩んでいるという方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

時間帯で暗記のしやすさは変わる!

本に囲まれながら悩む女性

皆さんはどの時間帯に暗記の勉強をしていることが多いですか?

朝型や夜型など、勉強の捗り具合が変わる人もいるかと思いますが、暗記においては時間帯だけではなく「何を勉強するか」が大事です。

実は、取り組む時間帯によって効率良く暗記できる教科が違ってきます

朝起きたての脳と夜寝る前の脳では状態や働き具合が全然違うため、脳の状態に合わせて暗記する内容を選びましょう。

今まで「自分は朝型・夜型だ」と思っていた方も、勉強する内容を変えれば他の時間帯でも効率良く勉強できるようになるかもしれません。

この機会に自分の暗記の勉強方法を見直してみてください。

暗記するのに適したおすすめの時間帯はいつ?

勉強する時間

ここからは、暗記をするのに最も効率の良い時間帯はいつなのかを解説していきます。

暗記の勉強におすすめの時間帯は大きく分けて3つあります。

  • 朝食後の10時~12時
  • 夕食前の15時~17時
  • 就寝前の1~2時間前

暗記におすすめの教科

暗記にすすめの時間帯に、暗記以外の勉強をするのはもったいない可能性もあります…!このタイミングで暗記系強化を攻めていきましょう。

暗記におすすめの教科は、社会、理科、英語、国語です。

英単語や社会・理科の用語、古文漢文や現代文の用語などは暗記が必要です。

効率良く暗記を進めていくために、次でご紹介する時間帯での暗記を行ってみましょう。

朝食後の10時~12時

朝食後の10時から12時は、朝食を摂った後で体と脳がエネルギーを補給し、リフレッシュされているため集中力が高い状態です。

特にこの時間帯は、情報の記憶や理解を効率的に行う「認知機能」がピークに達すると言われています。

脳科学の研究によると、この時間帯は脳の短期記憶が活発に働く時間であるため、新しい情報の大量インプットに適しているといわれてます。

朝の時間帯に暗記を行って、一日の中で何度も思い出し学習をすることで記憶の定着を図りましょう。

夕食前の15時~17時

夕食前の15時から17時は、昼食後の消化が落ち着くことで午後の眠気が引いてくるため、再び集中力が増してきます。

脳科学の研究によると、夕食前の時間帯では16時前後が記憶力のピークとされています。

このように、15時~17時の時間帯は暗記に必要な集中力も保ちやすく、また記憶力も良い状態で勉強できるので、効率的に暗記の勉強を進めることができます。

就寝前の1~2時間

暗記に最も適していると言われる時間は就寝前の1~2時間です。

寝る直前に頭に入った情報は睡眠によってすぐに脳に定着するため、寝る直前は「暗記のゴールデンタイム」と呼ばれています。

就寝前に行う勉強は、短期記憶から長期記憶への移行を助けるとされています。

効率良く新しくインプットした知識を定着させたいときは就寝前に暗記の勉強を行うと良いでしょう。

逆に、数学や理科系など問題を解くのに頭を使うタイプの教科を寝る前に勉強すると効率が悪くなってしまうことがあります。

夜は1日の疲れが溜まって思考力が落ちてしまっているので、頭を使う問題を解くのは避け、社会科や英単語の暗記・1日の復習などに時間を使うと時間を有効活用できるでしょう。

暗記科目以外の勉強はいつするべき?

寝起きの女性

ここまでは暗記の勉強におすすめの時間を紹介してきましたが、その他の時間帯は何をどのように取り組めば効率よく勉強できるのでしょうか?

暗記以外の学習でおすすめの時間帯やその時間帯毎のおすすめの学習内容について紹介していきます。

午前中

寝ている間に記憶の整理ができ、さらに脳の疲れも回復していることから、午前中が最も頭が冴えている時間帯だといえます。

そのため英語や国語の長文読解のような集中力が必要な問題や、数学の難問などひらめきが必要な科目を勉強するのがおすすめです。

午前中は最も集中力がある時間帯のため、今自分が一番頑張りたい苦手科目を勉強するのも良いでしょう。

苦手科目や学校・塾の課題など、優先順位の高いものから午前中に終わらせてしまうのが理想的です。

また、実際の受験は午前中から始まるため、過去問をこの時間帯に解いて本番のつもりで練習してみるのもおすすめです。

昼食後

昼は朝ほどではないものの、まだまだ集中力は残っています。

勉強時に使われる脳の「前頭葉」という部分は、午後までは活性化している状態にあるため、頭を使う勉強を行うと良いでしょう。

午後の勉強は各教科の問題演習を行うなど、積極的に問題に取り組みましょう。

また、暗記でインプットした短期記憶は何度も思い出すことで中期記憶へと変わっていき、知識として定着するので、覚えた知識のアウトプットの時間を午後に持ってくるのも良いでしょう。

勉強に集中できない人におすすめの勉強法

勉強が進まなくて悩む様子

ここまで、暗記勉強に最適な時間帯やそれ以外の時間は何をすればよいかについてお伝えしてきました。

しかし、「〇時まで頑張る!」と時間を決めても、いざ勉強に取り組むとなると後半は気が散ってしまって集中力やモチベーションが下がることがありますよね。

そんな方のために、短時間で集中力を高め、効率よく暗記するのに最適な「ポモドーロテクニック」という短時間集中学習方法をご紹介します。

ポモドーロテクニックとは、1980年代にフランチェスコ・シリロ氏によって考案された時間管理術です。

25分間集中して作業を行い、その後5分間の休憩を取るサイクルを繰り返すシンプルなものをご紹介します。

【①目標を設定し計画を立てる】
まず、勉強する内容を具体的に決め、25分間で達成可能な小さな目標を設定します。
例えば、「英単語15個を覚える」「歴史の重要事項5項目を暗記する」など、細かく分けて計画を立てましょう。

【②10分間の集中して学習する】
25分のタイマーをセットし、10分間ひたすら勉強に集中します。

【③休憩をとる】
25分間の勉強が終わったら、3~5分間の休憩をとります。

【④4回繰り返す】
以上のサイクルを4回繰り返した後、15~30分程度の長めの休憩を取る。

勉強・休憩の規則的な4セットを繰り返すことが集中力を高める効果がある方法です。

忙しい高校生活の中でも工夫次第で効率よく勉強を進めることができるので、目標を持って取り組み、勉強を効果的に進めていきましょう。

受験勉強で暗記に適した時間帯はいつ?時間別におすすめの教科も紹介|まとめ

今回は、暗記系の勉強に最適な時間帯を3つ紹介しました。

これらの時間帯を効果的に活用することで効率よく暗記を進め、無理なく・無駄のない勉強方法を見つけてください。

また、暗記以外の勉強に向いている時間帯や勉強方法も解説しました。

より効率的に学びたい、学習に励みたいのであれば受験勉強のプロからアドバイスを受けることで、より有効的に学習を進めることができます。

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