受験生の皆さんは東京四大学という大学群をご存知ですか?東京四大学はいずれも旧制高等学校を由来とする、非常に歴史の長い大学です。
今回はこの東京四大学について、学部情報や偏差値・難易度について詳しく解説していきたいと思います。
どの大学を受験しようか悩んでいるという方はぜひご覧ください。
東京四大学ってどんな大学群?
東京四大学は東京都内の4つの私立大学をまとめた大学群です。学習院大学、成蹊大学、成城大学、武蔵大学が東京四大学に属しています。
東京四大学はどれも旧制高等学校を由来としており、明治時代・大正時代からの長い長い歴史を持つのが特徴です。
これらの大学は今でも交流が盛んであり、四大学運動競技大会という合同の競技大会も行われています。
よく使われる大学群は偏差値が同じくらいという理由でまとめられることが多いですが、東京四大学は偏差値以外にも結びつきが強いのが特徴と言えるでしょう。
東京四大学のレベルは?
東京四大学はだいたい日東駒専よりも上、GMARCHより少し下くらいのレベルと言われています。
そもそも学習院大学はGMARCHにも属しているので、東京四大学は大学や学部によって多少レベルに差があると思ってよいでしょう。
日東駒専とGMAECHの中間くらいの難易度ということなので、簡単に合格を狙えるレベルというわけではありません。
東京四大学の各大学の特徴は?
次に、東京四大学の各大学の特徴を見ていきましょう。
どの大学も長い歴史に加え、特色のある教育に力を入れています。
学習院大学の特徴
学習院大学はもともと華族が通うために作られた学校で、今でも皇族の方が通う大学として有名です。
そのため、大学内に歴史的に価値のあるものがたくさん存在するのが特徴です。正門などいくつかの建築物が国の登録有形文化財に指定されていることからも、この大学の歴史の長さがわかります。
もちろん建物だけでなく教育にも良いところは多く、研究のレベルの高さには定評があります。
加えて学習院大学はキャンパスの立地が良いことでも評判で、目白駅のすぐ目の前にキャンパスがあるのでアクセスは非常に良いと言えるでしょう。
成蹊大学の特徴
成蹊大学は、理系・文系の全ての学年が同じキャンパスに通う「ワンキャンパス」の特徴を生かした教育が魅力です。
全員が同じキャンパスが通うため、学年や学部の垣根を超えた幅広い交流ができます。
また、「成蹊教養カリキュラム」という英語を中心に幅広い教養を身につけるためのカリキュラムを全ての学部で導入しているのも特徴です。
丸の内ビジネス研修というインターンシップ実習も行なっており、参加企業は成蹊大学の結びつきの強い三菱グループを中心に有名企業ばかりです。
成城大学の特徴
成城大学は文系学部のみを設置している大学です。
成城大学の特徴は主に少人数教育と国際教育にあると言えるでしょう。
授業は少人数教育を基本としており、先生に直接指導してもらえる機会が多いです。国際交流も盛んで、留学や国際交流のイベントも頻繁に行われています。
就職支援も充実しているので、高い就職率をキープしているのも魅力です。
武蔵大学の特徴
「ゼミの武蔵」というキャッチフレーズで有名な武蔵大学ですが、1年生から全員がゼミに所属するなどゼミに対しては非常に力を入れています。
1年生からゼミに所属することで専門的で自主的な学習が可能になり、研究やプレゼンの技術がつくことも期待できます。
少人数教育に関しては、他の大学と一線を画していると言っても過言ではないでしょう。
外国語教育にも力を入れており、グローバル化に対応できる人材を育てることも目標としています。
東京四大学の偏差値・難易度は?
では、各大学の偏差値や難易度はどれくらいなのでしょうか?
学部ごとの偏差値まで、詳しく見ていきましょう。
学習院大学の偏差値・難易度
法学部:60.0
経済学部:60.0
文学部:57.5
理学部:52.5~55.0
国際社会科学部:60.0
学習院大学は5つの学部が1つのキャンパスにコンパクトに収まっています。学部間でそれほど差はありませんが、GMARCHにも数えられることから難易度が高いことがわかります。
成蹊大学の偏差値・難易度
経済学部:57.5~60.0
経営学部:-
法学部:55.0~60.0
文学部:55.0~60.0
理工学部:50.0~52.5
成蹊大学は2020年から経営学部が追加され、経済学部も学科が新しくなります。
そのためまだ経営学部の偏差値情報はありませんが、どの学部も比較的高い偏差値を誇っています。
成城大学の偏差値・難易度
経済大学:57.5
文芸学部:55.0~62.5
法学部:57.5
社会イノベーション学部:60.0~62.5
文芸学部や社会イノベーション学部が多少偏差値が高いかもしれません。
武蔵大学の偏差値・難易度
経済学部:55.0~62.5
人文学部:55.0~62.5
社会学部:57.5~62.5
武蔵大学の学部は3つで、偏差値はどれもほぼ同じくらいです。看板学部は経済学部で人気も高いので、経済学部は多少難易度が高いかもしれません。
東京四大学の就職率は?
各大学の就職率は以下のようになっています。
学習院大学:98.7%
成蹊大学:91.6%
成城大学:97.0%
武蔵大学:98%
どの大学も高い就職率を誇っています。
成蹊大学だけ低いように見えてしまいますが、成蹊大学はインターンシップ等就職支援も充実しているので大企業への就職も狙えるのが魅力です。
そのため、どの大学に行っても安定して就職先を見つけられることでしょう。
東京四大学まとめ
東京四大学は旧制高等学校を由来とする都内の4つの私立大学をまとめた大学群です。どの大学も長い歴史をもっており、今でも交流が盛んです。
日東駒専からGMARCHレベルと難易度は決して低くありませんが、その分特色のあるハイレベルな教育を受けることができます。
就活支援も充実しており、就職率はどの大学も高いです。
いかがでしたでしょうか。東京四大学は難易度は低くありませんが、しっかりと勉強すれば狙えるレベルで良い大学が揃っています。
日東駒専やGMARCHだけでなく、東京四大学も志望校先として考えてみてはいかがでしょうか。