受験生の皆さんは「金岡千広」という大学群を知っていますか?そこまで頻繁に使われる名称でもないので、金岡千広のことを詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな受験生の方のために、金岡千広のそれぞれの大学の特徴や偏差値・難易度について解説していきます。
金岡千広とは?
金岡千広は4つの国立大学を指す大学群です。金沢大学、岡山大学、千葉大学、広島大学の頭文字を取って金岡千広と呼ばれています。
ちなみに、読み方は「かねおかちひろ」です。
これらは旧帝国大学に次ぐレベルの偏差値を持ち、一般的に高学歴と言われることの多い大学です。
レベルも高く伝統もある大学ですが、旧帝大などに比べると目指しやすいというのが金岡千広の魅力と言えるでしょう。
金岡千広のレベルはどれくらい?
金岡千広は国公立大学の中でもかなり上位に位置しており、基本的には高学歴に分類されます。
旧帝大や早慶上智次ぐ偏差値を持ち、GMARCHや関関同立と同じくらいか少し上くらいの偏差値と言えばわかりやすいかもしれません。まとめると、以下のようになるでしょう。
旧帝大>早慶上智>金岡千広≧GMARCH・関関同立
ただ、これだけ難易度が高く優秀な大学にあるにもかかわらず、GMARCHなどの大学の方が若干知名度が高いとされています。
金岡千広の各大学の特徴は?
それでは、次に各大学の特徴を見ていきましょう。
金岡千広の中で金沢大学、岡山大学、千葉大学は旧六医大に属しており、医学部などのレベルが非常に高いのが特徴です。
金沢大学の特徴
金沢大学は石川県金沢市にある、北陸地方でトップクラスの大学です。
旧六医大の1つであり、旧制官立金沢医科大学に由来を持っているため医学部のレベルが非常に高いのが特徴です。
そもそも大学数自体が少ない北陸地方ではダントツの人気と偏差値を誇っています。
また、「学部学科制」ではなく「学域学類制」を導入しているのも特徴です。「学科」単位での入学だと学ぶことのできる範囲が制限されてしまいますが、「学類」単位での入学では入学後に専門的に学ぶコースを決定できるというメリットがあります。
そのため、医学部も正確には医薬保健学域という名前になっています。
岡山大学の特徴
岡山大学も金沢大学と同様旧六医大に属しており、旧制官立岡山医科大学がもとになっているため医学部や歯学部のレベルが高い大学となっています。
特徴としては学部数の多さが挙げられ、11学部を保有している大きな大学でもあります。文系から理系・医学系まで、幅広い学問分野を学べるのが岡山大学の良いところと言えるでしょう。
またキャンパスは非常に広大にもかかわらず、都市部にあるため学生生活を過ごしやすいのも特徴です。
千葉大学の特徴
千葉大学も旧六医大の1つであり、医学部はかなり高い評価を受けています。関東県内では特に上位の難関校として扱われることが多く、その人気の高さが伺えます。
キャンパスは自然豊かで広く、のびのびとした大学生活を送れることでしょう。加えてキャンパス自体の立地も良く、ディズニーランドや東京にも近いなど勉強以外の部分でも充実した生活が送れるかと思います。
学部や教育内容には個性的なものも多く、園芸学部といった他では見られないような学部も設置されているのが特徴です。
広島大学の特徴
広島大学は旧二文理大の1つであり、教育者を育てるための学校である旧制広島文理大学を由来に持つため教育学部の人気が高い大学です。
スーパーグローバル大学に指定されている数少ない大学の1つであり、留学プログラムが数多く設置されているなど外国語教育やグローバル人材の育成に力を入れています。
また研究レベルの高さにも定評があり、大学ランキングや研究力ランキングでは上位に食い込むことの多い大学です。
中国地方では岡山大学を抑え、現在最も人気のある大学となっています。
金岡千広の偏差値・難易度は?
では、次にそれぞれの大学の偏差値や難易度について見ていきましょう。
金沢大学の偏差値・難易度
人間社会学域:55.0~60.0
理工学域:50.0~60.0
医学保健学域:50.0~65.0
医学類(医学部)や薬学類(薬学部)を内包している医学保健学域はやはり他の学部よりも偏差値が高くなっています。
岡山大学の偏差値・難易度
文学部:55.0
教育学部:52.5~55.0
法学部:50.0~55.0
経済学部:50.0~57.5
理工学部:50.0~52.5
医学部:52.5~65.0
歯学部:57.5
薬学部:57.5~60.0
工学部:50.0~52.5
環境理工学部:50.0
農学部:52.5
岡山大学も医学系が強いため、医学部、歯学部、薬学部が高い偏差値を誇っています。
千葉大学の偏差値・難易度
国際教養学部:62.5
文学部:57.5~60.0
法政経学部:57.5
教育学部:50.0~60.0
理工学部:55.0~62.5
工学部:52.5~62.5
園芸学部:52.5~60.0
医学部:67.5
薬学部:60.0~62.5
看護学部:55.0
千葉大学も、医学部を中心に全体的に高い偏差値となっています。
広島大学の偏差値・難易度
総合科学部:50.0~62.5
文学部:57.5
教育学部:50.0~60.0
法学部:50.0~57.5
経済学部:50.0~57.5
理学部:50.0~60.0
医学部:50.0~67.5
歯学部:50.0~60.0
薬学部:55.0~60.0
工学部:50.0~52.5
生物生産学部:52.5
情報科学部:52.5~55.0
広島大学も学部数の多い大学ですが、学部間で大きな差はなく全体的な偏差値は高いです。
金岡千広の就職率は?
各大学の就職率は以下のようになっています。
金沢大学:99%
岡山大学:96.1%
千葉大学:93%
広島大学:不明
広島大学は正確なデータが見つからなかったものの、希望者ほぼ全員が就職できており他の大学と就職率に大きな差は無いと思われます。
どの大学も就職率も高く、医学部をはじめとした各学部の評価も高いことから就職先にも困らないでしょう。
金岡千広まとめ
金岡千広は難関国立大学4つを指す大学群です。
旧帝大には少し劣るものの、全国的に見ても高い偏差値を誇っており人気も高いです。
特に金沢大学、岡山大学、千葉大学は医学部の評価が高く、広島大学は教育学部の評価が高くなっています。
研究力も高いですが比較的狙いやすい大学とも言えるでしょう。国公立大学や医学部を目指しているという方は、ぜひ金岡千広も視野に入れてみてはいかがでしょうか。