受験では、試験前日に「勝つ」にかけて「カツ丼」を食べるといったゲン担ぎが有名ですね。しかし、自分のパフォーマンスを最大限に発揮するためにはゲン担ぎだけでなく様々な要素に気をつけて食事を取らなければなりません。
試験で自分の力を出し切れるよう、受験前日のおすすめの食事メニューについてご紹介していきますのでぜひご覧ください。
試験前日にカツ丼はNG?
試験前のゲン担ぎと言えば受験に「勝つ」ことにかけた「カツ丼、トンカツ」などが有名です。しかし、実はカツ丼やトンカツといったメニューは試験前日にはあまりおすすめできません。
この理由は非常に単純で、カツ丼などは消化があまり良くないからです。
特に、試験前など精神的に緊張していたりストレスを感じたりしている時は胃腸の働きが悪くなってしまいます。
そんな状態で消化の悪いものを食べると受験本番中の胃もたれや腹痛の原因になってしまいます。
カツ丼は絶対にNGという訳ではありませんが、本番中のお腹の調子などが不安だという場合には避けるべきメニューです。
試験前日の食事で気をつけること
カツ丼だけでなく、基本的に消化の悪いものを受験前日に食べるのは避けた方が良いでしょう。
例えば脂肪が多い肉や魚やフライなど油を多く含んだものは要注意です。生卵やベーコン、ゴボウといった食材もあまり消化が良くありません。
他には生クリームも消化に悪いので、ケーキなど生クリームを使用しているお菓子も試験前日に食べるものには向きません。
もしこれらの食材を食べる場合にはゆっくり良く噛んでから食べること意識しましょう。
また、カフェインは睡眠の質を下げてしまうため、カフェイン入りの飲み物は飲まないようにしましょう。
寝る3時間前には食事を取る
夕食は最低でも寝る3時間前には取りましょう。
食事を取ると当然胃が消化を始めますが、胃が活動している状態だと脳が休めなくなってしまい眠りが浅くなります。
それだけでなく、夜は消化の働き自体も弱くなるため胃の中に消化しきれなかった食べ物が残り、胃もたれの原因にもなってしまいます。
こうしたことを防ぐためにも、胃が食べ物を消化しきれるように寝る3時間前には夕食を取るようにしましょう。
受験勉強中は遅くまで勉強をして夜食を食べることに慣れてしまっているかもしれませんが、試験直前には夜食も控えた方が良さそうです。
生ものはNG
お刺身など生の食材は消化・吸収が悪く、脂質の多いものと同様受験前日には避けた方が良い食材です。
お刺身やお寿司など人気のメニューはつい食べたくなってしまうかもしれませんが、試験が終わるまでは我慢しましょう。
加熱した食材に比べると食あたりの可能性も多少はあるため、万が一のことを考えて避けておいた方が無難です。
試験前日におすすめの食事メニューは?
試験前日の食事メニューでは、消化の良さに加えて栄養バランスを意識すると良いでしょう。
栄養バランスを意識すると言っても特に難しく考える必要はなく、主食・副菜・主菜の揃ったメニューを意識すれば大丈夫です。
特に、脳が働くために必要なブドウ糖や、ブドウ糖の吸収を抑えるビタミンB1を摂取できるメニューが理想です。
また、冬の寒さに負けないようしっかりと体を温められるようなメニューもおすすめです。
おすすめのメニュー①豚の生姜焼き
豚肉にはビタミンB1をはじめとした栄養素が豊富に含まれています。
ビタミンB1はブドウ糖の吸収を助けるため、ごはんと一緒に食べることで効率良くブドウ糖を摂取ます。
豚肉には免疫力をアップさせる効果もあるので、感染症が心配な冬の時期にはもってこいの食材です。
また、生姜には体を温める作用もあるので理想的なメニューの一つだと言えるでしょう。
おすすめのメニュー②焼き魚・納豆
焼き魚や納豆をおかずにした和風のメニューもおすすめです。
焼き魚や納豆にはビタミンB1が豊富に含まれているので、ごはんとの相性はバツグンです。
納豆はそのまま食べてもおいしいですが、工夫次第で色々な納豆料理にすることもできます。
夕食はもちろん朝食のメニューとしても使えるので、当日の朝ごはんにもおすすめです。
おすすめのメニュー③煮込みうどん
消化の良いメニューを意識するなら、消化の良いうどんを使った煮込みうどんなどもおすすめです。
うどんならブドウ糖も摂取することができますし、具材を工夫することで簡単に栄養価の高いレシピにすることができます。
暖かいものを食べると体も温まるので、冬の時期に特におすすめできるメニューです。
おすすめのメニュー④鍋料理
煮込みうどんと同様、体の温まる鍋も良いでしょう。受験直前の冬の時期にはぴったりのメニューですね。
野菜からお肉までバランス良く食べられ、シメに消化の良いうどんも入れることができます。
味付けは刺激物のキムチなどは避け、水炊きなどにするのがおすすめです。
試験当日におすすめのおやつは?
試験当日は長時間の集中を強いられるため、昼食だけだとどうしても栄養が足りなくなってしまいます。
特に午後2時ごろは一番集中力が切れる時間帯だと言われていますので、その時間に合わせて糖分を補給できると理想的です。
おすすめは消化が早くすぐにエネルギーになる食品です。バナナやゼリー飲料は食べやすく消化も良いため当日持っておくと役立つでしょう。
アメやチョコレート、固形ブドウ糖などは一口で食べられ簡単に糖分を補給できるので、こちらもおやつとしてはおすすめです。
まとめ
ゲン担ぎのために試験前に食べることの多いカツ丼ですが、試験前日の食事メニューとしてはあまりおすすめできません。
試験前日はなるべく消化が良くバランスの整ったメニューが理想です。カツ丼やとんかつは消化の悪い脂質が多いため、試験前日のメニューには不向きです。
前日におすすめのメニューは、ビタミンB1が豊富に含まれる豚肉を使った豚の生姜焼きなどです。体の温まる鍋なども良いでしょう。
とにかく、受験ではゲン担ぎよりも自分のパフォーマンスを最大限に発揮できることが大切です。食事メニューに気をつければそれだけで受験生の皆さんの力になります。
ぜひ今回の記事を参考に、試験前日の食事メニューを考えてみてはいかがでしょうか。