コラム

大学受験時の反抗期・思春期の受験生への親の正しい向き合い方は?

2019年03月04日(月)

大学受験の期間はただでさえ不安やストレスが多い時期です。それに反抗期や思春期が重なってしまうと、お子さんも親御さんも更に多くの不安を抱え込んでしまうことでしょう。

そこで今回は、大学受験時の反抗期の受験生への正しい向き合い方をご紹介します。良好な関係で大学受験を無事終えられるよう、正しい向き合い方を知っておきましょう。

大学受験時の心構えは?

父親と息子

大学受験と反抗期が被ってしまうお子さんには、非常に大きなストレスがかかってしまいます。時にはそれが原因で親子が喧嘩してしまうこともあるかもしれません。

しかし、実際に大学受験をするのはお子さん自身です。まずは親として、自分自身の心を整理し、お子さんが大学受験と向き合えるようにサポートしていきましょう。

不安になりすぎないように

まず最初に気をつけるべきは、親が大学受験について不安になりすぎないということです。

大学受験はお子さんの将来に関わる重要なことであり、その不安から、ついつい勉強や受験のことに口出ししたくなってしまうかもしれません。

しかし、受験についてプレッシャーや不安を感じているのはお子さんも同じです。そんな時に受験や勉強の話をされると本人としては非常につらく感じてしまいます。

まずはお子さんのことを信頼してあげて、お子さんの不安を受け止めてあげられるような心の余裕を持つことが大切です。

受験のことを知っておこう

あまり口を出し過ぎるのは良くありませんが、かと言って受験の情報を全く知らないのも良くありません。

昔受験を経験された保護者の方も多くいらっしゃるとは思いますが、近年の受験の状況は急速に変化しています。

最新の受験状況を知らないと、いざという時に受験相談に乗ってあげることもできません。親が受験の情報を知らないとお子さんも不安になってしまうこともありますので、志望校などの最低限の情報は知っておくと良いでしょう。

反抗期との向き合い方は?

勉強中の受験生

大学受験時は、「うちの子は本当に大丈夫なのか?」と心配になり、つい色々と言葉をかけたくなってしまいます。

しかし、反抗期・思春期の受験生さんにとって、親御さんからの心配の言葉はかえってストレスやプレッシャーになりかねません。

言葉をかける時はタイミングを見計らって

お子さんに対して励ましの言葉を送ったり、時には叱りたくなる時もあるかもしれません。反抗期・思春期の場合は特に、そのようなときはすぐ言葉をかけるのではなくタイミングを見計らって声をかけるのが大切です。

また、きつい言葉や可能性を否定するような言葉を使うのも避けたほうが良いでしょう。あくまでも頑張って欲しい、応援しているんだという気持ちが伝わるような言葉を選ぶことが重要です。

これが反抗期の受験生さんと接する上で一番難しい点であり一番大切なポイントです。

お子さんと良好なコミュニケーションを取るために、ぜひ気をつけてみてください。

他の子と比較するのはNG

悩んでいる生徒

どうしてもやる気を出してくれなかったり思うように成績が伸びなかったりすると、つい他の家の子と比較してしまいがちです。しかし、それを本人に言うのは逆効果になってしまいます。

受験時に反抗期になっても、決して勉強をしなくて良いと思っている訳ではありません。お子さんの中にも、きっと勉強をしなくてはという焦りや不安があるはずです。そんな時に、他の子と比べられても不快な思いをしてしまうだけです。

心の中で比較をしてしまうのは仕方がないですが、その言葉や感情をお子さんにぶつけないようにしましょう

「勉強しなさい」もダメ?

お子さん自身が一番、「自分はいま勉強をしなくてはいけない」ということをわかっています。

なかなか勉強をしてくれないと「勉強しなさい!」と直接言いたくなってしまうかもしれませんが、これもなるべく避けた方が良い言葉です。

勉強をしなくてはいけないことは、お子さんも十分にわかっています。わかっていることを繰り返し言われると誰でもイライラしてしまうものです。

勉強をして欲しいことを伝えるときは、ただ「勉強しなさい」と言うのではなく、なぜ勉強をして欲しいのか・どのように勉強時間を増やしてほしいのかも含めて伝えると効果的でしょう。

第三者に相談するのも一つの手

教師と生徒

反抗期と言っても、誰相手にでも反抗的になるとは限りません。

場合によっては、親御さんには反抗的な態度を取っていても学校や塾の先生など親以外の大人に対しては素直に対応していることもあります。

そのため先生など第三者に頼んで、その人からお子さんに話を聞いてもらったり、先生を含めた三者面談などを行うとお子さんの本音を聞き出しやすくなるかもしれません。

第三者を介することでスムーズにコミュニケーションを取れることもありますので、困ったときは他の人を頼ってみてもよいでしょう。

無理をしすぎないためにも外部の人に相談を

反抗期になると、お子さんはなかなか親御さんの言うことを聞いてくれなくなり、親御さん自身もどうしても疲れが溜まってしまいます。

お子さんに対してイライラしてしまう気持ちや疲れてしまう気持ちは自然なものとして受け止め、まずは自分が無理をし過ぎないように、一人で抱え込まずに第三者に相談することが大切です。

大学受験時の心構えとして「不安になり過ぎない」ことをご紹介しましたが、やはり自分一人では様々な不安や悩みが溜まってしまうことでしょう。

不安を溜め込んでイライラしているとお子さんに対しても冷静な態度で接することができなくなってしまいます。

他の人の視点からアドバイスを貰うというだけでなく、「悩みを聞いてもらって気持ちを落ち着ける」という意味でも他人に相談するのは有効的な手段の一つです。

大学受験時の反抗期・思春期の受験生への親の正しい向き合い方は?|まとめ

大学受験時にお子さんが反抗期・思春期を迎えた際の親の心構えとしては、不安になり過ぎないことが最も大切です。心配になりつい色々と口出ししたくなってしまいますが、不安やプレッシャーを感じているのは本人も同じです。まずは落ち着いてお子さんのことを信じてあげましょう

どうしても言うことを聞いてくれなかったら第三者に相談するのも一つの手です。反抗期と言っても誰にでも反抗する訳ではなく、親にだけ反抗する場合も多くあります。ですので学校や塾の先生と一緒に三者面談を行うことによって、普段は言ってくれないことも言ってくれるかもしれません。

これらの内容を忘れず、適切な距離感をもって反抗期・思春期のお子さんの受験を応援していきましょう。

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