近年では私立大学の合格者数の約半分が推薦・AO入試での合格者となっているほど、推薦・AO入試の人気が高まっています。もちろん一般入試で合格できるよう勉強することも大切ですが、推薦入試も利用できればさらに合格のチャンスを広げることができます。
そんな推薦入試では、自分の個性をアピールできる”資格”を取得しておくことが合格の秘訣です。そこで今回は、推薦入試で有利になる資格をご紹介します。
推薦入試の現状とは?
近年では多くの受験生の方が推薦・AO入試を利用して合格しています。私立大学だとほぼ半数が推薦入試を利用して入学しており、国立大学でもだんだんと推薦入試の募集人数が増加傾向になっています。
今までは推薦入試は一部の人が利用する特殊な受験方法という見方も強かったですが、現在では一般入試と並んでメジャーな受験方法です。合格できる学力をつけることも大切ですが、推薦入試も利用すれば合格のチャンスをさらに増やすことができます。
資格を取得しておくと有利?
この推薦・AO入試を有利に進めるためには、資格を取得しておくことがポイントになります。もちろん資格以外にも評価の対象はありますが、資格は多くの大学で評価の対象になる上に個性を出しやすいというメリットもあります。
また、資格は受験以外にも就職などでも役立つこともあり、取得しておいて絶対に損にはなりません。時間のあるうちに取れる資格は取っておきましょう。
一発合格間違いなしの最強の資格とは?
資格と言っても様々なものがありますが、せっかく取るなら受験でなるべく有利に働く資格を取りたいですよね。まずは、推薦入試一発合格間違いなしの最強の資格をご紹介します。
司法試験予備試験
推薦入試一発合格間違いなしの資格とは、司法試験予備試験です。
まず、難しい資格なら推薦入試で評価されるため、高い評価を得るためにはなるべく難しい資格を取得する必要があります。しかし、資格によっては高校生では受験不可能なものもあるため、高校生でも受けられる中で難しい資格を取らなくてはなりません。
その二つの条件を満たすのがこの司法試験予備試験です。司法試験予備試験とはその名の通り司法試験を受ける資格があるかどうかを判定する予備の試験です。
司法試験と言えば超難関な資格として有名ですが、司法試験を受けるためにはこの予備試験に合格するか法科大学院を卒業しなくてはなりません。もちろん法科大学院はまだ入ることすらできませんが、予備試験はなんと高校生でも受験可能です。
その上、この予備試験はまだ高校生の合格者がいません。そのため、この資格に合格できれば高校生初の合格者となり、推薦・AOでも高い評価を得られ一発合格間違いなし、というわけです。
と言っても、当たり前ですが合格のためには死に物狂いで勉強しなくてはなりません。高校生で取得するのは現実的ではありませんね。ですので、次は高校生でも現実的に取得が可能な、推薦・AOで役立つ資格をご紹介していきたいと思います。
推薦・AOで役立つ資格(学力資格編)
それでは、高校生の間でも十分に取得可能で推薦・AOで役立つ資格をご紹介していきます。まずは高校の勉強で得た知識がそのまま役立つ資格をご紹介します。
数学検定
数学の実用的な技能を測る検定です。日本の数学に関する検定の中ではかなり有名なもので、大学入試だけでなく就職においても評価されることがある資格です。
数学検定は5級から1級までがあり、準2級が高校1年程度、2級が高校2年程度、準1級が高校3年程度となっています。準1級の合格率は15~20%程度と低めですが、合格できればかなりの評価をもらえることでしょう。
英検・TOEIC
英語の実力を測る英語検定もオススメです。英検も5級から1級までありますが、大学入試で使うことを考えると準2級以上が目安となります。
また、英検の他に英語の実力を試せる資格ではTOEICというものもあります。TOEICは990点満点のテストのため合格/不合格ということはありませんが、現在の英語の実力を正確に測ることができます。英語力に自信のある方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
漢検
数検、英検と並んで有名な検定の1つですね。漢検もかなり多くの大学で評価の対象とされているほか、単純に漢字の基礎学力にも繋がるというメリットもあります。
推薦・AOで役立つ資格(一般資格編)
数検や漢検以外にも、勉強すれば高校生でも取得可能な資格はたくさんあります。
簿記検定
様々な資格の中でもかなり知名度の高い資格です。知名度があるので色々な場所で評価されやすく、ありふれていますが将来の仕事でも役立つ堅実な資格となっています。
経営に関する資格のため、主に経営学部や商学部の入試では評価されることも多いでしょう。
情報系国家資格
IT化が進む現在の社会では情報系の資格も評価されることが多いです。情報系の国家資格には基本情報技術者試験など様々なものがありますが、その中で最も簡単なITパスポートでも多くの大学で評価対象になっているのでオススメです。
特に理系学部への進学を考えている方は取得してみてはいかがでしょうか。
まとめ
推薦入試やAO入試は現在ではメジャーな受験方法の一つとなっています。この推薦入試を有利に進めるためには、資格を取得しておくことが大切です。
中でも司法試験予備試験は高校生が取得できる資格の中では最難関レベルで、取得できれば推薦入試一発合格間違いなしです。とは言ってもこの資格を取るのは現実的ではないので、高校生でも比較的取得しやすい資格をご紹介します。
高校で習ったことを活かして取れる資格には英検や漢検、数検などがあります。TOEICなど就職でも役立つ資格もあります。
それ以外の資格だと簿記や情報系国家資格があります。特に簿記はかなり有名な資格なのでオススメです。また、現在ではIT化が進んでいるので情報系の資格も評価される傾向にあります。ITパスポートなどは比較的簡単なので、特に理系の方は取得してみてはいかがでしょうか。
いかがでしたでしょうか。資格で推薦・AO入試の可能性を高めて、更に合格のチャンスを広げてみてください。