コラム

大学受験に内申書(調査票)は影響?内職についての考え方も解説

2019年01月16日(水)

受験生の皆さんは内申書(調査票)の内容は気にしていますか?

内申書(調査票)は受験時に大学へと提出されますが、実際のところどのくらい合否に影響するのでしょうか。

そこで今回は、大学受験において内申書(調査票)がどれくらい影響するのかについて詳しく解説します。

また、内職が内申書の評価に影響するかどうかについても解説します。

大学受験で提出する内申書(調査票)とは?

内申書とは、受験生一人ひとりの成績や学校での生活の様子をまとめたものです。

学校行事の活動状況や学級委員・生徒会の経験、部活動や出席日数など、学校生活全般について記録されています。

また、教科ごとの成績を点数化したものも記載されており、内申点と呼ばれます。

「内申書」と「調査票」はどちらも同じものです。

内申書は何のために出すの?

内申書は、大学受験をする資格があるかどうかの確認をするために提出します。

自分が18歳以上であり、しっかりと卒業の見込みがあるということを証明する役割のものが内申書です。

大学受験での内申書の影響

大学受験には三つの選抜方法があり、内申書の影響力は異なります。

「一般選抜」「学校推薦型選抜」「総合型選抜」それぞれの内申書の影響について説明します。

一般選抜(旧一般入試)

一般選抜を受ける場合、内申書が受験の合否に関係することはほとんどありません

一般選抜の場合には、合否を決めるのはあくまでも試験での点数となります。

高校入試では内申書も合否を決める重要な要素のうちの1つですが、大学受験ではそうではありません。

大学入試は高校入試と比べて人数も多く、一人ひとりの内申書を細部まで確認している余裕はなかなかありません。

学校で良い点数が取れていないという方も、受験本番までの頑張り次第では逆転合格が可能です。

内申書についてはあまり神経質にならず、試験で点を取ることに集中しましょう。

しかし、一般選抜の場合でも内申書を考慮するという大学は稀に存在するので、志望校では内申書がどのような扱いになっているのか事前に調べておきましょう。

学校推薦型選抜(旧推薦入試)

学校推薦型選抜を利用して受験する場合、内申書の影響が大きいです。

内申書で基準に達していなければ出願することもできません。

また、筆記試験が無いので、内申書が合否を決める大きな要因の1つとなります。

もちろん学校推薦型選抜を受けるために内申書の内容を良くするのは大変ですが、メリットも存在します。

学校推薦型選抜は、不合格になっても一般選抜を別で受けることができるので、合格のチャンスがさらに増えることになります。

内申書の内容を良くするための努力は無駄にはなりませんので、普段から授業態度などもきにして学校推薦も受けられるようにしておくといいですね。

総合型選抜(旧AO入試)

総合型選抜を利用して受験する場合、選考時にはそこまで内申書の影響はありませんが、出願時に基準があるため大きな影響があります

基準は大学によって大きく異なり、国公立大学などは高い評定平均が必要になります。

基準に達していなければ、出願することができません。

しかし、総合型選抜は多くの受験生に門徒を開くために、学校推薦型選抜よりは出願基準が厳しくない大学がほとんどです。

また、出願ができれば、選考時の合否判断材料になることは少ないです。

内申書の評価より、アドミッションポリシーに合った人物かどうかが合否を決めるポイントになります。

【大学受験だけじゃない!】内申書が重要な場面も!

内申書は大学入試の出願や選考以外で影響する場合があります。

一般選抜で影響がないからと言って内申書を下げるような行為をすることは避けましょう。

奨学金を利用する場合

奨学金を利用する場合、内申書が大きく影響してきます。

奨学金を申請する生徒の高校の学業成績を考慮するため、内申書は重要な選考材料になります。

特に、返済する必要がない「給付型奨学金」や利息なしで借りられる「第一種奨学金」を申請する場合、基準となる内申点が高いです。

奨学金を利用したいと考えている場合は気を付けましょう。

大学入試改革で変わる可能性も

現在は一般入試で内申書はあまり影響しませんが、今後の教育改革後で一般入試でも内申書が重視されるようになる可能性があります。

2020年度から大学入試改革が始まり、試験内容やスケジュールが見直されました。

こういった大学入試改革は、現代社会で起こっていた問題や考え方の変化に合わせて行われます。

今後も大きな大学入試改革がされる可能性はあり、その際に一般選抜でも内申書が大きく影響するようになる場合もあります。

選考基準は大学側が決めているため、志望校の評価基準をしっかりと確認しておきましょう。

内職は内申書に影響する?

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授業中に”内職”をすれば自分のしたい勉強に時間を使うことができますが、先生に見つかって怒られて内申点を下げられてしまうのは避けたいところです。

そんな内職についての武田塾の考え方をご紹介します。

先生は基本的に内申書を悪く書かない!

内職が先生に見つかって怒られてしまうと、内申書に悪く書かれてしまうのではないかと気になっている方もいるかもしれません。

しかし、基本的に先生はあまり内申書を悪くは書きません。

先生としては授業をちゃんと聞いてほしいから怒っているのであって、内職が理由で評価を下げるということはあまり無いようです。

最終的にはしっかりと良い部分を評価してくれるはずですので、あまり神経質になる必要はありません。

ただし、あくまでも授業中は授業を受けるのが正しい姿勢です。

あまりにも授業態度が酷かったりすると先生に対して失礼です。

怒られてしまったときはしっかりと謝って、先生に対しての尊敬の気持ちを忘れないようにしましょう。

結局内職はするべき?しないべき?

授業はあくまでも先生の話を聞く場であって、本来ならば内職はするべきではありません

しかし、目指している大学が超難関だとなかなか勉強時間が足りないことも多いです。

特に、自主学習を最強の勉強法として推薦する武田塾としては授業を聞くよりも自習の方が効率良く勉強できると考えています。

内職自体は良いことではありませんが、合格を勝ち取るためには内職も効率的な勉強手段の1つになります。

どうしても勉強時間が足りないという時には内職も活用して、一歩でも合格に近づけるよう頑張りましょう。

大学受験時の内申書(調査票)について|まとめ

大学受験時に提出する内申書ですが、一般選抜の場合は合否に影響が出る場合はほとんどありません

合否を決めるのは試験自体の点数です。

内申書は受験資格があることを証明する程度のものですので、そこまで気にする必要はありません。

しかし、学校推薦型選抜や総合型選抜では内申書が評価対象となります。

内申書の評価を上げるのは大変ですが、学校推薦型選抜には学校推薦型選抜にしかないメリットもありますので、内申書の評価を上げておいて損はありません

また、奨学金の申請などで内申書が影響する場合もあるので、利用を考えいている方は気を付けてください。

内職は見つかって怒られても内申書に悪く書かれることはあまりありません。

内職自体は良いことではありませんが、内申書にはあまり関係しないので勉強時間が足りないと思ったら内職も利用して勉強時間を確保していきましょう。


尚、武田塾の無料受験相談では、カウンセリングを通して正しい勉強法についてのアドバイスを行なっています。

志望校についての相談や、参考書の使い方など、受験に関することは何でもお尋ねください。

一人ひとりに合ったカリキュラムも作成いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

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