大学受験の勉強をする際に欠かせないのが参考書です。
高校生向け・大学受験向けの参考書は書店にずらりと並んでおり、その膨大な数の参考書の中から自分に合ったレベルの良質な参考書を見つけるのは至難の業ではないでしょうか。
また、なんとなく良さそうな参考書を買っても、使いこなせずにあまり活用できていないという人もいるかもしれません。
そこで、大学受験を考えている生徒さんや参考書の選び方について悩んでいる生徒さんに向けて、自分に合ったレベルの参考書の選び方をご紹介します。
そもそも参考書とは何なのか、大学受験には教科書と参考書どちらがいいか、参考書と問題集の使い分け方についても解説しますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
参考書とは?参考書の種類も解説!
参考書とは、何かを学習するうえで参考にするための書物のことを指します。
一般的に高校生が使用する大学受験のための参考書は、学校で使用している教科書の内容を補助したり、教科書より難易度の高い内容を解説したりする役割を持っています。
参考書には資料型参考書と解説型参考書、単語帳があり、広義で言えば問題集も参考書の一種です。
ここでは、それぞれの参考書の特徴や使い分け方について詳しく紹介していきます。
資料型参考書
高校生向けの資料型参考書とは、幅広い事柄を詳しく解説し、データを確認できる参考書です。
地理で言う地図帳や統計資料、日本史や世界史、国語で言う図録や資料集が資料型参考書にあたります。
要所を抑えた内容が一覧で掲載されており教科書に載っていないような図や写真も載っているため、授業を聞いていて更に詳しく知りたくなったという方は資料型参考書を使ってみることをおすすめします。
ただし、資料型参考書は大学受験に特化した内容ではなくその教科の学問を深堀りするような内容である分、受験勉強に直結しないことも多いです。
解説型参考書
解説型参考書とは、教科書の内容をさらにわかりやすく詳しく解説している参考書です。
実際に講師から講義を受けているような内容で話し言葉で書かれていることも多く、図解やイラストが豊富で、内容を理解しやすく工夫されています。
主にインプットをする際に使用するもので、基礎をわかりやすく解説するものから東大レベルの問題を解説するものまであらゆるレベルが出版されているため、自分に合ったレベルのものを見つけやすいです。
大学受験に特化した内容も多いため、受験勉強をする際にまず購入するのはこの解説型参考書がおすすめです。
用語集・単語帳
用語集・単語帳とは、その教科の用語とそれについての説明や解説がまとめられている参考書です。
世界史・日本史や生物・物理・化学では用語集、英語や古文などでは単語帳が出版されています。
高校生向けとしてはブック型の用語集・単語帳が多いですが、単語カードとして使用することができるカード型の用語集・単語帳もあります。
内容はどれも似ていますが、収録されている用語・単語の数や例文の有無、デザインが違うため、そういった部分に着目して選ぶようにしましょう。
問題集
問題集とは、ほとんどが演習問題とその解答・解説で構成されている参考書です。
問題集によっては、最初にその単元の簡単な解説が載っているものもあります。
基本的にはアウトプットのために使用する参考書で、難しすぎたり簡単すぎるレベルの問題を解いても効果が薄いため自分に合ったレベルのものを選ぶことが何よりも大切となってきます。
高校生であれば高校で問題集が配られることも多いため、皆さん一冊は持っているのではないでしょうか。
自分に合った参考書の選び方
参考書がどういうものか分かったら、次は参考書の選び方を学んでいきましょう。
大学受験を控えている高校生の生徒さんにとって、自分に合ったレベルの参考書を選ぶことは非常に大切です。
ここで紹介する参考書の選び方を踏まえて、大学受験を一緒に乗り越える相棒となる参考書を見つけていきましょう。
参考書の選び方①参考書を使う目的を考えよう
何の目的もなく、なんとなく「良さそうだから」「先輩・友達がおすすめしてたから」という理由で参考書を購入してしまうと、結果的に挫折してしまいお金の無駄になってしまうことがあります。
そこで、まず今の自分に足りないものを客観的に把握して、新しい参考書を使うことでどんな目標を達成したいのかを考えるのがおすすめです。
自分が持っている参考書や教科書について不満に思っている点をまとめてみると、今の自分に合ったレベルや新しく購入する参考書が果たすべき役割や目的が分かってきます。
例えば、「教科書の内容がわからないから教科書レベルの内容はわかるようになりたい」という目的であれば自分のレベルに合った解説型参考書、「学校で配られたブック型の単語帳が使いにくいから使いやすいものがほしい」という目的であれば単語カード型の単語帳が必要となるでしょう。
参考書の選び方②参考書の難易度を分析しよう
自分に合ったレベルの参考書の選び方として、今の自分の学力をしっかりと分析したうえで参考書の難易度を分析してぴったりと合ったものを探すことが必要です。
しかし、今の自分の学力は定期テストや模試で知ることが出来ますが、参考書の難易度を分析するのは非常に難しくなかなか自分に合った難易度の参考書を見つけられないかもしれません。
参考書の難易度を知るためには、
実際に書店で参考書を手に取ってみて解説をすんなり理解できるか確認すること。
問題集であれば単元の一番最初の問題(いちばん簡単な問題)と一番最後の問題(一番難しい問題)を見て解説を読んで理解できるかを確認すること
が大切です。
他にも、武田塾の参考書ルートを確認したり、ネットに出版社が掲載している参考書のレベルを確認するという方法もあります。
参考書の選び方③大学受験までのスケジュールを立てよう
自分に合ったレベルの参考書を見つけても、大学受験本番の日までに仕上げることが出来なければ意味がありません。
そのため、高校2~3年生で大学受験のための参考書を購入する前には、大学受験までのざっくりとしたスケジュールを立てておきましょう。
この時期からは過去問などの問題演習をしたいからインプットはここまでに終わらせたい、インプットの時期の中でもこの時期までにこのレベルは終わらせたいなど、なんとなくでもスケジュールが頭の中にあると参考書選びは格段に楽になります。
目標とする大学があれば、今の自分のレベルからどのような参考書を使ってステップアップしていくか考えることもできるでしょう。
参考書の選び方④参考書を終えるのに必要な時間を計算しよう
最後に、③で立てたざっくりとした計画を基に、参考書を終えるためにかかる時間やボリュームを考慮していきましょう。
武田塾では、その参考書をいつまでに終わらせるのか考える際に、具体的な問題数を週数で割ることを推奨しています。
たとえば、今の自分に合ったレベルの参考書を一か月で終わせたい場合、100題の参考書なら1週間で25題、200題の参考書であれば1週間で50題をやることとなるため、自分の学習計画と照らし合わせて無理なく終わらせる量の参考書を選ぶ必要があります。
日数で割らず週数で割る理由としては、日数で割っていては復習・反復の時間がとれないためです。
1週間の内4日間でインプットをして2日で復習、そして残りの1日で確認テストを行うというのが武田塾で採用している学習ルートです。
参考書と教科書はどちらがいい?
参考書(解説型参考書)と教科書はどちらもその単元の説明と少量の演習問題で構成されていますが、そのレベルに大きな差があります。
高校生が使う教科書は全国一律のレベルですが、参考書は難易度が様々で自分に合ったレベルのものを見つけることが出来ます。
高校生の定期テスト対策であれば教科書や学校で配られる問題集を使うだけでも問題ないですが、大学受験においては参考書も使用するのがおすすめです。
なぜなら、大学受験は今の自分に合ったレベルから少しずつステップアップして志望大学レベルまで到達する必要があるからです。
また、参考書であれば大学受験対策に特化した内容が記載されているものもあり教科書に比べて問題数も多く演習量を確保することができるため、大学受験を考えている高校生の生徒さんは参考書を使ってみることをおすすめします。
参考書と問題集の使い分け
大学受験勉強において、参考書とは別に問題集も使用することでしょう。
最後に参考書と問題集の使い分けについてご紹介します。
まず使用する目的として、解説型参考書は主にインプットのために使用するもので、問題集はアウトプットや理解度の確認のために使用するものです。
基礎が固まっていない生徒さんはまず自分に合ったレベルの解説型参考書で内容を理解して、その後問題集を解くことでしっかりと知識・理解を定着させていくと良いでしょう。
ある程度のレベルにある生徒さんや大学受験が間近に迫っている生徒さんは、問題集をひたすら解いて演習を重ねることで入試問題に対応できる応用力を培い、わからないことが出てきたら参考書に戻るという使い分け方をおすすめします。
自分に合ったレベルの参考書はどう探す?選び方や種類を解説!|まとめ
参考書とは、何かを学習するうえで参考にするための書物で、資料型参考書・解説型参考書・幼魚集・単語帳・問題集などの種類があります。
自分に合ったレベルの参考書の選び方として、自分のレベルや目的をしっかりと把握したうえで参考書の難易度やかかる時間を考慮することが必要であるということを紹介してきました。
書店には高校生向け・大学受験をする受験生向けにたくさんの参考書が並んでおり、なかなか選ぶことが難しいものです。
武田塾では今まで出版されてきた数多くの参考書を1つひとつ細かく分析しているため、武田塾の参考書ルートに関するYouTubeを覗いてみると自分に合ったレベルの良質な参考書を見つけることができるかもしれません。