こんにちは!調布駅から徒歩5分!逆転合格「武田塾調布校」のO講師です!
夜はエアコンがいらないくらい涼しくなりましたねぇ。
8月も終わり、現役生は夏休みより勉強時間の確保が難しくなったと思います。他の受験生も条件は同じです。
残り数ヶ月、頑張っていきましょう!
今回のブログでは、みんな大好き!この言葉!
「コスパ」
について私なりの意見をお話していこうと思います。
「コスパ」の意味
昨今、この言葉がよく飛び交っているように感じます。「タイパ」も近しい言葉ですね。
みなさんもよく口にするのではないでしょうか?
まずはこの言葉の意味について見ていきましょう。
コスト‐パフォーマンス【cost performance】
読み方:こすとぱふぉーまんす
1 支出した費用とそれによって得られたものとの割合。費用対効果。コスパ。
2 コンピューターの、費用に対する性能評価。費用対性能比率。コスパ。
[補説] 1で、少ない費用で得られるものが大きい場合のことを「コストパフォーマンスがよい(高い)」、その逆の場合のことを「コストパフォーマンスが悪い(低い)」という。
引用(https://www.weblio.jp/content/コストパフォーマンス)
このようにネットの辞書では意味付けられていました。
ここでの言葉を少しだけ変えてみて、ここでは
「かけた労力とそれによって得られたものとの割合」
というように定義づけてみましょう。
受験生が「コスパ」を求めるのはなぜ?
ここの章では受験生が受験勉強において用いる「コスパ」についての考察をしていきます。
受験勉強では、先ほどの定義を
「かけた勉強時間とそれによって得られた学力との割合」
と言い換えることが可能です。
ではなぜ、受験生は「コスパ」を気にするのでしょうか?
理由は主に二つに分けられるでしょう。
1.勉強時間が限られているから
多くの受験生が、受験直前でようやく学力が目標に届くか届かないかというギリギリのラインに立つと思います。
そうでない人ももちろんいますが、特にこの塾のブログを見る人は前者であることの方が多いでしょう。笑
少しでも合格可能性をあげたい、併願校の勉強時間を増やしたい、理由は様々です。
前提として、もっと前から勉強をしていれば「コスパ」を考慮する必要性はありません。
ただ、高校1、2年生から受験勉強で必要な時間を、正確に見積もることは至難の技です。
悪いことではないでしょう。
2.楽をしたいから
高校三年生、推薦をもらって遊び回っている友人がクラスにいることでしょう。羨ましいですよね。
浪人生、同級生は大学に入学して新生活を満喫していることでしょう。羨ましいですよね。
18、19歳といった青春真っ只中を、勉強だけに費やしたくない気持ちは痛いほどわかります。
筆者自身もそうでした。
楽をしたい、とまではいかないにしろ、たまにのリフレッシュの時間の確保を目的にしている人もいると思います。
こちらも悪いことではないです。
「コスパ」の言葉に潜む罠
先ほどの章では受験生が「コスパ」を求める理由について考察しました。
「悪いことじゃないって言ってるじゃん!」
「タイトル詐欺だ!」
安心してください。
しっかりここから批判していきますよ。
私はコスパを求めること自体は悪いと思っていません。
事実、時間が限られている受験生も多いですし、楽をしたい気持ちもわかるからです。
彼らに
「コスパ求めんな!諦めろ!若い日々を勉強だけに費やせ!
勤勉!勤勉!」
なんて言葉を投げかける気はさらさらありません。
では、何が問題なのか。
答えは
「学力を身につける方法」に対しての認識が
大きく誤っていることです。
どういうことでしょうか。
インターネットには、我が塾の物を含め、多くの勉強法が乱立しています。
様々な勉強法があるのにも関わらず、毎年多くの合格者、そして不合格者が出ます。
もし何か勉強法に正解があるのであれば、全受験生が合格することでしょう。
このことから、勉強法に明確な、唯一の勉強法があるわけではないことがわかります。
この乱立した勉強法の中から、皆さんは信憑性があり、かつ「コスパ」のいいものを選ぶと思います。
しかし、この勉強法とは、直接的に学力の向上と結びついているのでしょうか?
ここからは私見です。
私は「否!」と答えます。
勉強法とは
学力を向上させるための、理解や思考の補助となるもの
だと考えます。
現代文や英語の長文が頭の中に入ってこない時があると思います。
逆も然りです。
しかし勉強法の上では、これらは同じ「文章を読む」と表現されるでしょう。
ほら、直接的に関わっていないことがわかりますよね?
勉強法では、「実践する人たちの頭の中」までは書いてくれません。
(当然ですが、、)
ですが多くの受験生は、そこまで含まれている(または意識すらしていない)と勘違いしています。
理解や思考の補助というのは
・大きく外れた勉強をしないためのレール
・受験生自身が明確な目的意識を持った上でのレール
と言ったところでしょうか。
何も考えずに勉強したら、身につくものも身につきません。
誤った『コスパ主義者』
ここでは受験生が陥りがちな状態について話していきます。
(あれ、私これかも、、、)
と思った方は要注意!今からでも姿勢を変えていきましょう!
・参考書をコロコロ変える
同じ分類をされる参考書に大きすぎる違いはほとんどありません。
使いやすさや見やすさなどにこだわるのは構いません。
ですがこだわりすぎるとキリがありませんよ。
・一問一答系の参考書しか使わない
確かに、講義本よりも単語のインプットはしやすく、目に見えて成果を感じやすいです。
内容も充実しているし、この一冊だけで戦えると思うかもしれません。
しかし、その選択は思考と理解の停止につながる恐れがあります。
その問題に対しての、その答えしか身につかない可能性を孕んでいるのです。
多角的な知識を習得するためには、余程地頭力がない限り一問一答のみでの勉強はやめておきましょう。
(地頭力についても今後ブログを書こうと思っています)
・演習をほとんど行わない
仮にあなたが受験で必要な知識を習得し終えたとします。
極論、勉強はもうしなくていいでしょう。
ですが、受験ではそれらの知識を使うことが求められます。
知識があることと、知識を使えることは、似ているようで全くの別物です。
知識を使うためには、そのための訓練も必要になります。
・自分と違う勉強法の人を見下す
見下すはやりすぎですが、否定も同様です。
このような思考をしてしまう人は上記の勉強法についての考えを根本的に間違って理解しているでしょう。
また、見下している時点で人としてよろしくないので悔い改めてください。
・自己分析をしない
「人にはヒトの乳酸菌」とはよく言ったものです。
こちらの主語をもっと狭めて「自分」までいきましょう。
どのような分野が得意か。苦手か。
どのような勉強法が好きか。嫌いか。
志望校が求める学力はどのようなものか。(併願校を含む)
その学力と自分との乖離はどれほどのものか。
その人によってこれらは変わってきます。
自分に最適な勉強をしたい人はここまで考えた上で勉強法を見つけてください。
一見、コスパ悪そうに見えて、、?
この章では、一見コスパが悪そうに見えて、実はそうではないことをお話ししていきます。
日本史の文学についての2つの勉強法を例に挙げます。
1.参考書で文学の作品名と作者名だけを覚える
2.その文学作品を実際に読んでみる
「コスパ」的にいうと、圧倒的に1の方がかかる時間が少ないです。
受験の問題でも、文学作品の内容について回答を求められることは少ないです。
ですが、1の方がいいとも限らないのが受験勉強の面白いところです。
文学史の知識は、丸暗記に偏りがちです。
この無色透明な暗記を苦手とする受験生も多いです。
実際、政治史や戦争史より、文化史の方が正答率が低いです。
政治史や戦争史は前後の因果関係を追えるため覚えやすいですからね。
だから、2の方法を取ることで、無色透明な単語に色を与えるのです。
そうすることで今までは
作品名『◯◯◯』作者名「△△△△」
と覚えるしかなかった用語たちに
作品名『◯◯◯』内容(感想)作者名「△△△△」
このように内容(感想)が加わり、暗記の手助けになります。
また、文学作品を読むことで現代文の小説の読解力も向上するでしょう。
さらに、現代文の読解力は、英語の読解力にもつながります。
遠回りに見えて、様々な実力がついていますね。
最後に
ここまでブログを読んでくださりありがとうございました!
もう皆さんわかったと思いますが、私は最近の「コスパ」ブームが嫌いです。笑
そもそも人生自体大きな労力を必要とします。
そしてその労力をかけて、皆さんは何を得たいのでしょうか?
「コスパ」ばかり気にしていると楽しいこと、大切なことを見落としてしまいますよ
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