みなさん、こんにちは!
京王線調布駅 徒歩3分にある大学受験の個別指導塾
「日本初!授業をしない塾」武田塾調布校です!
今回のブログは「総合型選抜入試/慶應大受験生必見!小論文対策!」
ということで。「小論文」を受験科目とする方は必見の記事ですが、もちろんこれらの知識は「現代文」を受験する方にも大切なことです。また大学生になるのであれば、知っておいても良い情報かと思います。
何が言いたいかというと、みなさん最後までご覧ください!(笑)
②受験で求められる「小論文」とは?
③「小論文」で「作文」を書くな!
今回の記事を作成するにあたって、参考にしたものは
「小論文を学ぶ―知の構築のために―」(著:長尾達也) という本です。
僕も大変お世話になった本で、今でもよく読み返しています。少々古い本ではありますが、現代の「学問」がどこへ向かおうとしているのか、なぜ方向転換を図ったかなどが詳しく記されています。文系理系関係なく(むしろ理系の方にこそ読んでほしい)手に取ってほしい本です。
①みんなの良く知る「作文」とは?
何か分からない言葉があるときは、辞書に聞こう!
ということで、広辞苑(第六版)で「作文」と調べると、次のような内容が出てきます。
①文章を作ること。また、その作った文章。
②教師の指導のもとに児童・生徒が文章を作ること。綴り方。国語科の一分科。
③形だけは整っているが内容の乏しいもののたとえ。
まず1つの意味としては「文章を作ること全般」を指すのが作文なんですね。では「作文的な文章」とは何か。
みなさんも、小学校や中学校で色々と「作文」を書かされたと思います。夏休みの思い出、宿泊行事の思い出、読書週間に読んだ本の感想などなど…。思い返しても結構でてきますよね。
僕の記憶では、作文を指導する先生は大概次のようなことを言います。
『何を見て(聞いて)、どう感じたかを書きなさい』
『それを見て、自分の感情がどう変化したかを書きなさい』
作文的な文章とは「自分がどう思ったか/どう感じたか」を書くものです。
もっと分かりやすく言うと「フィーリング」を文章にするのが作文です。これ、後々大事になります。
②受験で求められる「小論文」とは?
じゃあ「小論文」って何だよ!という問いを解決しましょう。
小論文は「ある物事を、個人的な視点(主観)ではなく、事実や事象(現象)に基づいて客観的に書いた文章」です。
小難しい言葉が並んでるので、1つずつ分解していきましょう。
個人的な視点=主観というのは、さきほどの作文のように「自分がどう見たか、自分がどう感じたか」のことです。
それに対して客観的とは、「個人的な見方から独立した物の見方」です。
「私が~と思った」ではなく
「~という事実がある」「~という事から人々は~であると言える」
というのが客観的に語ることです。
小論文とは「個人的な見方でなく、事実や現実を元にして考えたことを書いた文章」です。
例えば、「いじめ問題」について文章を書くときに
『私は「いじめ」というのには、身体的なものと精神的なものがあると考える。被害者はこうした区分けに関係なく、苦痛を味わうことになる。「いじめ」は決して許されるべきものでないと思うし、いじめを撲滅するために様々な対策を考えていく必要があると思う。』
これは「作文的な文章」ですね。なぜなら全て「私目線」で語られているからです。いくら正論を語っていても、主観的に語っているものは「作文的」なものになってしまいます。
『日本で「いじめ」が取り沙汰されるとき、多くは「被害者」の方に焦点が当たる。報道などでも、被害者の情報は詳しく語られるのに対して、加害者側の情報が表に出ることは少ない。他方アメリカでは、被害者のケアは当然であるが、主に加害者に何らかの精神的な問題があるとされ、加害者についてのより詳細な調査やカウンセリングが行われる。私は、この差異がいじめ問題を分析するうえでのヒントになると考える。』
これは「小論文的な文章」と言っていいでしょう。「私目線」で語られることなく、事実を述べて、それを踏まえて自分の考えを述べています。まぁ、この文章ではまだ”完全な”小論文とは言えませんが、作文と小論文の違いはナントナク分かっていただいたと思います。
③「小論文」で「作文」を書くな!
入試では小論文が求めらているにも関わらず、作文を書いてしまうケースがあります。
先ほど「いじめ問題」についての例を出しましたが、正論や少し変わったことを言おうと、つい「主観的な文章」が目立ってしまいがちです。
さらに大変なのは、『あなたの考えを書きなさい』とか『あなたの見解を書きなさい』という出題文です。
「私の考えを書けばいいのか!」と好き勝手書いてしまうと、「主観的な文章」になってしまうでしょう。
小論文は、客観的事実の上に自分の考えを構築し、それを論理的に表現することが何よりも重要です。
みなさんはこの記事を読んで、作文と小論文の違いが分かったので、今後小論文対策をしていく中で、自分の文章が「作文的な文章」になっていないかどうかを自分で確かめることができます。
「小論文を学ぶ―知の構築のために―」では、さらに具体的な小論文の書き方が載っています。また、小論文を書くうえで知ってお行きたい「近代的<知>」と「脱近代的<知>」について詳しい解説が載っています。ホント、すごい本です。
気になった方は、ぜひ本屋さんで手に取ってみてください(^^)
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