大学医学部の6年間について
「つまらない勉強」に耐えることのできる忍耐力
大学受験勉強はある人にとっては楽しいものかもしれない。しかし、大半の方々は「つらい」「苦しい」「つまらない」と思う人が圧倒的多数ではないだろうか。
かくいう自分も高校時代を振り返ってみると、受験勉強は「つらい」「苦しい」「つまらない」と思っていた。
本当の勉強の楽しさに気づいたのは大学生の時だった。
高校生や既卒生が勉強に対して面白味を感じることができないのは当然であろう。
ただし、医学部受験生は話が別である。晴れて医学部に合格し、順風満帆な生活が待っているかというとそうではない。
毎日のように朝から晩まで講義があり、自由な時間を持てないのが医学部生である。
とにかく暗記ばかりの毎日だ。
大学医学部に過度な妄想を抱いている人がいたら気を付けた方がいい。
「医者になりたい」と強く思っていない人が医学部受験合格後、バーンアウト症候群(Burnout syndrome)に陥り、医学部での勉強が疎かになってしまう。
現実、実際に苦労して入学した医学部を大学途中で転学部や退学してしまうことが少なからずいる。
「もったいない!」という人もいるかもしれないが、それは他者の意見だ。他人がどうこう言うものでもない。
ただし、「忍耐力=日々の暗記」のトレーニングを高校生のうちからコツコツできたもののみが、晴れて医者になれる。
医学部受験はとにかく受かることだけを考えよ!!
日本には様々な大学があり、医学部も例外ではない。
1973年の田中角栄内閣の「経済社会基本計画」で、一県一医大構想により全都道府県に大学医学部が一つできていることとなる。
そのため、様々な大学に医学部が設置されることとなる。
「最高学府の東京大学理科三類(のちに医学部)でなければならない!」「京都大学医学部でなければならない!」なんていうつまらないプライドは早々に捨てるべきである。
どこの医学部も必ず「医師国家試験」を受験し、合格しなければならない。
本気で医者を目指したいのであれば、大学名にこだわるのではなく、「医学部に合格すること」を最優先に考えるべきである。
一番受かりやすい医学部はどこだ!?
そこで考えることとなるのが、「受験戦略」である。
金銭面を考えると圧倒的に国公立大学がいいだろう(参考:国公立大学医学部学費はおよそ6年間で350万円ほどである)。
一方、私立大学になると順天堂大学医学部が最も安く(およそ6年間で2080万円ほど)、高い医学部となると6年間で3000万円を超える金額となってくる。
これらの点を踏まえて、国公立大学の医学部で最も合格可能な大学はどこか?
そこを考えるのも一つ大切なことではないだろうか?
もし不明な点があれば、武田塾千歳校に問い合わせてみるといいと思う。