九州大学 英語の入試問題の傾向
九大入試英語の基本情報
試験時間 120分
解答形式 全問記述式
配点 法学部:200/600点
理学部、医学部医学科、歯学部、薬学部、工学部、芸術工学部:200/700点
農学部:250/750点
文学部:150/500点
経済学部:200/600点
教育学部:200/600点 (※総得点は二次試験のもの)
九大入試英語の傾向(~2020まで)
九州大学の英語の入試問題は、文系理系共通の問題で、基本的に長文読解問題が3問、和文英訳問題が1問、自由英作文問題
が1問となっています。(2016年度は長文読解問題が3問、和文英訳問題が1問だったが、長文問題に自由英作文の問題が
含まれていたため、実際には例年と変わらない。)
長文読解問題
英文和訳
九州大学の英文和訳問題は、基本的に大問1から3の長文問題の中で下線部和訳という形で出題されます。
下線部には応用レベルの英単語が含まれている場合もありますが、長文から推測することができる場合が多いです。
また、訳出する上で重要な構文や表現がさりげなく含まれていることが多いので、そういった構文や表現の暗記や
和訳の練習を普段の勉強の中でおかなければなりません。
文の構造はそこまで複雑なわけではありませんが、一文が長い場合が多いため、長めの英文を和訳する練習をして
おいた方がいいです。
内容説明問題
九州大学の内容説明問題は、大問1から3の長文問題の中で出題されます。
字数制限が無い年度もありますが、2017年度の問題では、200字でまとめるという非常に長い字数の内容説明問題が
出題されたので、長い記述問題を実際に手を動かして書く練習をしておく必要であるでしょう。
基本的な長文問題集にも内容説明問題は含まれていることが多いので、解答の根拠となる部分を本文から探し当て、
答案の構成を短時間でまとめ上げ、手を動かして記述してみるといった基本的な練習を繰り返し行うことによって、
普段から記述力を高めておくのが、おすすめです。
また、時間配分にも注意して、答案を完成させることを普段から意識しておきましょう。
選択問題
九州大学の選択問題は、大問1から3の長文問題の中で出題されます。
選択肢がいくつもあったり、紛らわしかったりして答えるのが難しい、ということは基本的には無いので、時間をかければ
九州大学を受けるつもりの受験生の多くは正答できると思います。
長文を読んでいく中で、明らかに誤っている選択肢を消去しながら、短時間で解くことを意識しましょう。
ほかの問題で時間を使ってしまい、残り時間が押している場合には、あまり時間をかけ過ぎないように注意してください。
自信を持って答えを選びたいのはわかりますが、その結果、時間があれば解けていたはずのほかの問題を解く時間が
無くなってしまっては合格点を取るのが困難になり、本末転倒です。
和文英訳問題
和文英訳問題は、基本的に最後の大問で出題されます。
一般的な和文英訳問題で、これといって特殊な対策が必要な問題ではありません。
一部の国公立大学のように極端に英訳しにくいような表現や文章が出題されることもないので、普通の国公立大学の
和文英訳の勉強で対応できるはずです。
基本的なことではありますが、単語や構文をしっかりと暗記しておくことが重要で、例えば、英単語の意味が分かるだけでなく、
日本語の表現から英単語や定型表現が思い浮かぶレベルにまで高めておきましょう。
自由英作文問題
九州大学の自由英作文は、自分の意見を述べるエッセイタイプの自由英作文で、100語前後という字数であることが多いです。
字数はそこまで多いわけではないので、流れとしては自分の主張、理由、具体例、結論くらいを書くのが良いでしょう。
エッセイ形式の場合、2つないし3つ理由を書くケースが多いのですが、100語を超えることが予想されます。
理由を2つ以上書くのが難しいと思ったら、理由を1つにして、それを詳しく膨らませましょう。
また、段落も分ける必要はありません。
九大入試英語2021 傾向の変化と難化
九大入試英語2021 変更点3つ
①下線部和訳の問題が消え、内容説明問題が増えた。
②長文読解問題の大門3が英問英答になった。
③和文英訳の問題がグラフを見て答える英作文問題に変わった。
2021年度の九大入試英語の問題は、これまでの入試問題からの傾向の変化に加えて、多くの予備校が難化の評価を
出しています。
センター試験から共通テストへの変更と同じタイミングで、九大入試英語もこれまでの傾向から変更が加えられました。
来年度も2021年度の傾向が続いていくのか、それとも元の傾向に戻るのか、今はまだ分かりませんが、たとえさらに
難化の傾向をたどったとしても、受験生の皆さんは揺るがない英語力を身に着けて、試験を突破してもらいたいと思います。
おすすめの勉強法
①英単語暗記
大学受験レベルの英単語帳(システム英単語、LEAPなど)をまず1冊は完璧にする、ということを
目標に進めれば、九大入試英語には十分対応できると思います。
また、単語帳に載っていなかった単語も過去問で出てきたら覚えるという形にすれば、同じ単語が出てくる
ことも多いので、良いと思います。
②和訳問題演習
和訳問題も受験レベルの参考書1シリーズ(英文解釈の技術や英文和訳演習シリーズなど)を自分のレベルにあったものから
1通りやってみると良いと思います。
解いていく中で、自分が文構造や文の主語を正しくとれているかの確認をしながら進めていってください。
こうした意識が入試で点を落としにくい和訳を書くための基礎になります。
③過去問演習
受験まで期間がかなりあるという場合は別ですが、基本的に過去問は1年分を通して解いてみることをお勧めします。
特に九大の場合、試験時間が120分に対して記述量がかなり多く、九大の過去問を解いたことがない場合には、
かなり厳しい時間設定となっています。
1つの大問ごとにどれくらいの時間をかけられるのか、どれくらいの速さで書かないといけないのかを実感するためにも
通しで過去問を解くことを強くお勧めします。
最後に
ここまで私が昨年度、受験生として過去問を研究していた経験、そして実際に入試を受けに行った経験から九大入試英語の
傾向と対策について説明してきました。
九州大学を目指している受験生には、是非参考にしてもらいたいと思います。
現在では、勉強法についてインターネット上に多くの情報が存在し、数多くの問題集や参考書も出版されています。
志望校の入試傾向を知り、それに合わせた勉強法を調べ、問題集を解いていけば、どんな大学にでも合格することは
可能だと思います。
しかしながら、誤った勉強や非効率的な勉強をしてしまっている受験生が多いのも事実です。
武田塾では、参考書を使った自学自習を最強の勉強法と考え、正しいやり方で自学自習を行えるよう、講師陣が手厚く
サポートしています。
今の勉強で本当に成績が上がるのか不安、量はこなしているのに成績が頭打ち、そんな悩みを抱えた受験生・保護者の
方はぜひ一度校舎の方へお越しください。
武田塾筑前前原校では、無料の受験相談を行っております。
無料受験相談のご予約・お問い合わせは下記フォームよりどうぞ↓