先日受験相談でこんな質問が出ました。
「模試ってあんまり受ける意味がないと思うんです。過去問とかをやっていればいいんじゃないですか?」と。
こんなことを思っている受験生は多いのではないでしょうか? また、学校の先生にも聞きにくいことですよね。
ではこれについて解説していきたいと思います。
先にネタバレしますが④と⑤が特に大事なので、それを意識して読んでください!
①自分の実力を知る
どこが主催の模試もそうですが、全体的に非常にスタンダードで基礎的な問題がそろっている模試が多いです。
ということは自分に基礎的な知識や問題を解く能力が備わっているかどうかが模試で分かるようになっています。
なので、実際に自分の到達度がどうなのかが客観的に分かるようになっています。
平均点に合わせて偏差値も出るような仕組みになっていますので、データで自分の実力を知ることが出来ます。
②ライバルとの関係を知る
大学受験は全国との戦いです。
ということは日本中の受験生を相手にしなければなりません。
その中での科目別・総合の順位を模試の中で知ることが出来ます。
また、志望校によってその中での順位を知ることが出来るので、自分の立ち位置はどれくらいかを知ることが出来ます。
③志望校への合格可能性を知る
A~E判定まで合格判定があるので、そこから自分の合格可能性を知ることが出来ます。
A判定なら80%以上、E判定なら20%以下など、数字で出るのでそこからどういうアクションを取るかという指標にもなります。
河合塾の全統模試であれば、基本的に判定を上げる基準はC判定を基準に2.5ポイント刻みで判定が上下します。
ですので、「〇判定まで行くのには自分はあと〇〇ポイント必要だな」といったように次回への模試への目標を決める
ペースメーカーとしても役立ちます。
また、全統模試であれば9校ほど志望校を書けるので、そこで自分の考えている受験プランにも合わせて判定を出すことが出来ますので、志望校欄は余すところなく使った方がいいと思います。
ただ注意点としては判定や点数を必要以上に気にしないことです!
この時期、現役生と浪人生で大きな差があったり、難関大学志望の受験生も同じ模試を受けたりして結果は出にくいです。
一つの指標としてみる分にはいいですが、一喜一憂しない!
それよりも④を徹底的にやりましょう!
④自分のできたこと・できなかったことを自覚し復習する!
模試が終わると、大問別の得点やワンポイントアドバイス等が成績帳票に記載してある場合が多いです。
それを参考にすることで、勉強の重点を変えるなど勉強の方針を決めることが出来るので非常に重要です。
「今回の模試では○○の単元はよくできているので、点が取れなかった××の単元に少し時間を回そうかな」という
方針を立てたりもできるので、受けっぱなしやりっぱなしにせずに必ず振り返りをするようにしましょう。
できなかった問題を解きなおしするなど復習も行うとより効果的な模試の利用法になります。
⑤共通テスト対策に使う!
2020年度からセンター試験は共通テストに変わります。
ということは過去問がないんです!
例年であればセンター直前期は過去問で徹底的にアウトプットする、のが対策でした。
しかし今年は過去問がありません!
そのため、予想問題として模試を使うことは例年以上に意義があるのです!
どれだけ共通テストの形式で模試を行ってきたか、そしてその模試をどれだけ復習してきたかということが大きく成績を左右するのです。
以上が、模試を受けることで生まれるメリットになります。
受験生は模試を受けそびれることなく、実践の場として是非模試の機会を有効活用してください。